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2014/04/22

今一度、ライフジャケットについて考える

 今回のデルタのボート事故を受けて、アメリカ、特にカリフォルニアでは、ライフジャケットの話題で盛り上がっています。あるフェイスブック上では、「膨張式よりも、従来の浮力体式が安心安全だ」みたいなコメントが大勢となっています。
 これに関してはボクは大いに疑問を感じます。ボクは自分の命を守るために、考えた結果、自動膨張式のライフジャケットを選びましたし、その選択肢は間違っていないと今でも信じています。
 発泡素材のライフジャケットもいい面はあります。全体がクッションとなるので、例えばボートからの落水時に肋等の骨折を防いでくれるかもしれません。ただ、発泡素材のライフジャケットの浮力表示はせいぜい7.5kgですし、落水時の衝撃で股ヒモがなければ一瞬で脱げてしまいます。
 仮に脱げなかったとしても、気絶した脱力状態では、ライフジャケットだけがズレ上がり、まともに浮いていられませんし、波にもまれていたら、結局は脱げてしまうでしょう。とても安全だとは思えません。
 一方の膨張式ですが、ボクが愛用しているムスタング社のライフジャケットは浮力が15.75kgもあって、確実に頭が水面から高い位置で仰向けにして浮いてくれます。手動は論外です。気絶をすれば、膨張しませんから、シリンダーはただのオモリになってしまいます。自動膨張でなければ意味がありません。
 ただ、腰に巻くベルト式も気絶した状態では、まともに浮き姿勢が確保できるか不安です。特にカッパ等で厚着をしている状態では、腰の位置で引っ掛かって、頭が沈んでかえって溺れてしまいかねません。正直な話、ベルト式のライフジャケットを装着している人が信じられません。
 大好きな釣りでも、命を代償にする遊びではありませんし、もしものときに多くの人に迷惑もかけたくありません。要は気絶したときのことをイメージして、どのように浮くことができれば、命が助かる可能性が高いか、もう一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか?

2014/01/21

カリフォルニアのビッグバスレイクが大ピンチ

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 カリフォルニア州は、昔地理で習いましたが、地中海性気候といって大陸東岸の特徴的な気候で、夏乾燥し、冬に一定の降雨があります。年間の総降雨量は少なく、冬に降った貴重な雨や雪をリザーバーに貯め、1年を通して灌漑用水や工業用水、生活用水に使っています。
Folsom_lake_copyright_adam_flint_20  カリフォルニア州は人口増大に伴い、水需要が拡大し、最近は毎年のように水不足が問題となっていますが、かろうじて冬季の雨で乗り切っている状態でした。ところが、今季のカリフォルニアは深刻な雨不足に陥っています。カリフォルニアでは12月8日以降に雨はほとんど降っておらず、予報では1月いっぱいも雨は期待できないみたいです。NASAの衛星写真でも、山間部に雪がほとんど降っておらず、雪解け流入も期待できないみたいです。
 そのため、ダム湖の水位はどこも大減水となって、スロープが使えないばかりか、このままでは湖が干上がってしまう可能性まで出てきました。カリフォルニア州のリザーバーは、全米屈指のビッグバスレイクがいくつもあり、スイムベイトのメッカなので心配です。写真はレイク・フォルソムの1月4日の様子ですが、水がほとんどありません。
 しかも、北カリフォルニアのダム湖から流入する川はデルタに集まるわけですが、流入量が減り、さらに南カリフォルニアへの送水が続けられれば、デルタの塩分濃度が上がり、デルタもまた大ピンチとなります。本当にどうなってしまうんでしょうか・・・。
http://www.weatherwest.com/archives/1085
http://www.usatoday.com/story/weather/2014/01/17/california-drought-emergency/4581761/

2013/10/16

アメリカのトーナメントに見習うべきこと

 アメリカのトーナメントはその華やかさばかりがフューチャーされがちですが、魚のケアに対して見習うべき点はたくさんあります。
 たとえば、試合はフライト順にグループ分けし、帰着を15分ごとの時間差を設け、オフィシャル側がウェイインバッグを用意します。ウェイインバッグの数に限りがあるのでウェイイン待ちの行列ができることはありません。バスがウェイインバッグの中にいる時間を最小限に抑えるのが狙いです。もちろん、ウェイイン待ちの間もエアーポンプが用意されていますし、ウェイイン終了後は再びウェイインバッグに水を入れてくれるスタッフが待ってくれています。
 ウェイインされたバスはリリースボートに引き渡し、リリースボートが沖まで行ってバスをリリースします。湾奥の水の悪いマリーナ内でリリースするようなことはありません。開催地によっては、ウェイインステージまでの距離がありますが、ボランティアのスタッフがゴルフカートなどで往復の送迎もしてくれます。
P1100407_640x480 興味深いところでは、カリフォルニア州を含むいくつかの州では5ポンド以上のバスはウェイインバッグに1匹しか入れてはいけないことになっていて、フィッシュ&ゲームがちゃんとルールを守っているかチェックしに来ていることもあります。もちろん、各バッグには十分な水が入っているかもチェックされることもあります。
 私が今回訪れたクリアレイクでは、なんと3週連続で大きなトーナメントが開催されていました。ところが、年がら年中毎週こんなトーナメントが開催されているわけではありません。カリフォルニア州では、高水温になる夏(9月いっぱいまで)は、トーナメントでバスが死魚になる確率が高いので、トーナメントは控える傾向にあり、仮にあっても、試合時間は6時間までという制限があります。
 とにかく、トーナメントは釣り場に対して一番負荷の大きいイベントですが、可能な限りバスに対するケアを行い、将来の釣り場への影響を最小限少なくしなければなりません。釣り場はトーナメントをする人、しない人すべてのアングラーのものであり、日本もマネできることはたくさんあると思います。

2013/09/06

それでも細糸は止められませんか?

 最近、琵琶湖でラインブレイクされてフックが付いたバスをよく釣ります。フックが完全に呑まれてしまっているケースも多々あります。多くの方のブログでも、ラインブレイクという言葉が、頻繁に安易によく使われているのを目にします。今年の琵琶湖は昨年に比べてウィードが濃い影響もあるのでしょうが・・・。
 ラインが切れてしまった後、そのバスがどうなってしまうのか考えたら、可哀想で、申し訳なくて、情けなくって、恥ずかしくって”ラインブレイク”なんて単純な言葉では済ませられないはずです。バスへの愛が感じられません。
 このブログで何度も書いていますが、最近は特に細糸傾向が進んでいるような気がします。琵琶湖に来ているアングラーは「琵琶湖には60cm、70cmオーバーの夢がある」とよく言います。ならば、掛けても獲れないラインをなぜ使うのでしょうか?
 最近のベイトフィネスなんていうのも悪い影響ですし、ジカリグ?パンチショット?スルーリグ?なんていうのも、よりフィネス傾向を助長しているように感じます。だいたい、テキサスリグよりも軽いシンカーでもフォールが速く、アタリが取りやすいなら、なぜ、テキサスリグよりも太いラインが使えるという発想にならないのでしょうか?
 一生に一度あるかないかのチャンスを自ら潰して、もったいない気がします。サイズや数ばかりを目標にせず、ラインブレイクゼロみたいな目標もいいと思うのですが・・・。

2013/07/08

琵琶湖にキャットフィッシュ その2

 ”琵琶湖の生態系に歪みを生じさせ、漁業や固有の生物相に取り返しのつかない悪影響を与える危険がある”らしいというキャットフィッシュですが、滋賀県は釣れた場合はリリースしないで処分するよう呼びかけていいます。あなたならどうしますか? バスやブルーギルは条例違反で、キャットフィッシュは”お願い”っていうのがどうも納得いきません。
 霞水系の場合、どんなに面倒な外道でも、ほとんどの人は普通にリリースしているんじゃないでしょうか? ヌルヌルでデカくて、しかもトゲまであるキャットフィッシュをどう処分すればいいんでしょうか? ネットインする、ましてやボートデッキの上に上げるのは、ほとんどの人はゴメンでしょう。そういうボクも仮に釣れたとしても、キープして持って帰るのは面倒ですし、ましてやわざわざ報告するのはさらに面倒です。せいぜいやれることといえば、とどめを刺して湖上でポイするのが関の山といったところです。
 外道で普通に釣れるようになってしまってからでは、釣れた分を殺しても、もう手遅れですが、そのまま優しくリリースするのもなんか気が引けます。しかも、むやみに殺生をしない心優しいバスアングラーが、琵琶湖のキャットフィッシュの蔓延に手を貸したみたいに、責任転嫁されるのは避けたいところです。
 今さら言っても遅いんですけど、誰が放流したんでしょうね。今頃、ほくそ笑んでいる悪党がいるんじゃないかと思うと、無性に腹が立ちます。
http://www.pref.shiga.lg.jp/hodo/e-shinbun/gf00/20130625.html

2013/07/06

琵琶湖にキャットフィッシュ その1

 6月26日にいっせいに「外来魚”チャネルキャットフィッシュ”琵琶湖などで14匹捕獲」というニュースがネット上に飛び交いました。11日間に一つの漁の仕掛けに13匹も掛かったというから、かなり繁殖している可能性があります。正直驚いたというか、困ったニュースです。ボクたちバサーにとっては招かざる厄介者の登場です。
 半面、このニュースにはいろいろ疑問に思うことがあります。そもそも、短期間でこれだけ複数匹がキャッチされたのなら、年間では相当量になるはずですが、なぜ今まで大きくニュースにならなかったのか? その割にはバスアングラーがキャッチしたという話を聞いたことがまったくありません。
 誰がこんな面倒な魚を放流したのか?という話がすぐに出ますが、うがった見方をすれば、これで一番おいしい思いをするのは誰かと考えたら、駆除対策で潤っている連中以外ありません。生態系に悪影響と騒ぎ立て、話を大きくすればするほど、繁殖が深刻化すればするほど、税金を好きなように無駄遣いできるわけです。だとすれば、知っていて知らんふりしていたんじゃないかと疑ってしまいます。
 だいたい報道は無責任というか一方的な情報を鵜呑みにして、適当にしか取材せず、肝心なことをまったく報じていません。たとえば、霞水系で大繁殖したのはなぜか? なぜ特定外来生物に指定されたキャットフィッシュの防除に予算を使わなかったのか? キャットフィッシュにはトゲがあって扱いに注意が必要など。
 外来魚の駆除なんて砂漠に水を撒くような終わりなき税金の無駄遣いで、不可能なことをさも可能であるかのように世論を操作し、正義感ぶってうまい汁を吸っている悪党にとっては、琵琶湖にキャットフィッシュは大歓迎なんでしょうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130626-00000071-san-l25

2013/06/20

素晴らしい試み

 6月9日、セブンパームスさんが主催の伊庭内湖のトーナメントが行われました。この時期の試合は水温が上がりやすく、バスも弱りやすいので、レジュベネイドを提供させてただいたのですが、セブンパームスさんはそれを水に溶かしてペットボトルに入れ、さらに凍らせて参加者に配ったそうです。その甲斐あってか、トーナメントでは死魚が出なかったそうです。
 主催者側の心配りが素晴らしいですね。参加者全員分のペットボトルを用意するのは、たいへんだったと思いますが、配られた参加者は、その意味が分かれば、今まで以上にバスをケアする気持ちが生まれると思います。

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2013/06/13

シェア・バス・プログラム

P1090538_640x454 梅雨に入ったというのに、雨がなかなか降りませんね。こうなると、水位は下がって、水温も上がってきます。この時期、バスはポストスポーンで、まだ体力が回復していません。そんな時期にバスをトーナメントでキープすると、バスは弱りやすく、デッド率も高くなります。仮にリリース時は泳いで帰ったとしても、後日、死んで浮いていたというようなことがよくあります。
 アメリカでも州によっては、夏期はトーナメントを控えたり、トーナメントの時間を短くする対応をしています。
 何が言いたいかというと、この時期は可能ならトーナメントを控えるとか、リミット数を少なくするとかの配慮が欲しいですし、やるならば、普段以上にバスのケアに注意してほしいと思います。氷をたっぷり用意するとか、バスを弱らせない工夫意外に、ウェイインは迅速に行い、速やかにリリースできるような運営が求められます。いつも同じことを言っていますが、バスがいてくれるからこそ、ボクたちはバスフィッシングが楽しめるわけですから・・・。
 テッケルの売り上げの一部は、バスの資源保護の何か役に立てることに使いたいという意味で、レジュベネイドを大小さまざまなトーナメントに お配りしています。ウェイイン時にバスを”フンガー持ち”するようなトーナメントは、すぐに消えてほしいですが、バスフィッシングを将来も楽しみたいという思いで共感できるものは、無料でお配りしています。レジュベネイドは魔法の薬ではありませんから、ケアを怠るとやはり死んでしまいますが、少なからずバスを弱らせない効果はあると思います。何よりも、レジュベネイドをもらった人が、今まで以上にバスへのケアを大事にするきっかけになればうれしいです。興味にある方はメールかフェイスブックでコメントください。別にテッケルの宣伝は不要です。あと、もうウンザリですから、くだらないコメントは遠慮願います。いちいち相手している暇なんてありません。

2013/05/23

メジャーリーグ・フィッシング

 今回のアメリカ滞在中は友人の家に泊めてもらっていたんですが、その間、友人が貯め録りしている釣り番組をいろいろ見て楽しんだのですが、中でも面白かったのがメジャーリーグフィッシングでした。
 淡々と進む進行に、もう少しルアーをフューチャーするとか、アプローチの違いを紹介するとか、釣り人目線で見ると物足りないものを感じましたが、興味深かったのが独特のルール。
 メジャーリーグフィッシングは、選ばれた選手がブロックごとに勝ち抜き形式のトーナメントを行い、最終的に優勝者を決める内容番組です。キーパーサイズのルールはなく、同船した審判が釣れたその場でウェイトを検量し、トータルウェイトが20ポンド超えた人から順番に勝ち抜きが決まるルールです。各審判はすべての選手のウェイトをタイムリーに更新する状況を把握していて、各選手に伝えます。
 ボクが興味深いと思ったのは、バスへのケアを考慮したそのルールです。バスをライブウェルにキープせず、その場で検量後すぐにリリースするので、バスへの負担が可能な限り軽減できます。
 さらにランディングネットの使用は禁止で、釣ったバスがボートデッキに触れると、2分間釣りを中断しなければならないペナルティーをもらいます。つまり、選手はハンドランディングするか、抜き上げて空中キャッチしなければならないのです。意図せずフックが外れてデッキの上に落としても2分間のペナルティーです。もちろん、これはバスの体表の粘膜のダメージを軽減するのが目的です。また、検量後のバスは選手自らがリリースするのですが、優しくリリースしないと2分間のペナルティーとなります。
 何が言いたいかというと、番組進行の意図の中に、バスへのケアが最大限考慮され、それを啓蒙普及しているというわけです。このブログでは、「そんなにバスが大事ならバス釣りをやめろ!」と、まったくロジックの外れたコメントをたくさんいただきますが、バス釣りが大好きだから、いつまでも楽しく続けたいから、釣ったバスを最大限大切に扱い、正しくキャッチ&リリースしようというシンプルかつ非常に重要なメッセージがこめられているのです。日本の釣り番組も見習ってほしい面が多々あります。
http://www.majorleaguefishing.com/

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2013/05/02

片手で横持ち注意

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 フェイスブックでいい情報があったのでシェアさせていただきましたが、ブログでも紹介したいと思います。以前にも何度か書いていますが、バスを片手でバスの顎をひねるように横持ちすると、バスの顎が自身の体重を支えきれず、顎が外れたり、リリース後エサが取れずに死んでしまうこともあるそうです。目安は水平ラインから10度以上傾くと危険ラインだそうです。
 ボクは大きなバスの場合、なるべく両手で持つようにしています。といっても、バスにとっては素手でベタベタ触られるのも負担なので、尻尾側は軽く支える程度にしています。もちろん、乾いたボートデッキの上にも並べたりしません。そして、もっとも重要なことは、1秒でも早く、バスを水に帰してあげることです。
 些細なことですが、簡単に実践できるので、みんなが普段から心がければ、釣り場の衰退に少しは歯止めが掛かると思います。

2013/04/09

見習うべき活動

 BASSFANはトーナメントツアープロのジャージをebayでオークションにかけ、集まったお金をSt. Jude Children's Research Hospitalの活動に寄付するJerseys for St. Judeを開始しました。これで3回目の試みで、今回トーナメントジャージを提供したアングラーは、クリス・レーン、ブランド・パラニューク、アーロン・マーテンス、ルーク・クラウセン、オット・デフォー、ブレント・エーラー、ポール・アライアス、ランドル・サープ、スコット・マーチン、デビッド・ダッドリー、デイブ・レフェーブレとなっています。
 過去2回で集まったお金は17000ドルにもなるようです。このブログでも度々紹介していますが、アメリカのプロは、個人的な活動からチャリティートーナメントなど、様々な社会奉仕活動をしています。一流のプロは、釣りがうまいだけのオッサンではありません。だからこそ、バスフィッシングはアメリカで社会的に認知されているとも言えるかも知れません。
 日本の現実はバスフィッシングに対して風当たりが強いですが、「税金の無駄遣い」と個々に不満を漏らしても、何も変わりません。バスフィッシングが社会で認知されるよう、さまざまな社会奉仕活動を行ってみるのもいいかもしれません。
 オークション参加は下記まで
http://www.ebay.com/sch/m.html?_ssn=bassfan2&_ipg=50&rt=nc

2013/03/12

Fish to live, or Live to fish? その2

 「なぜあなたはバスフィッシングをするのですか?」と尋ねられたら、皆さんはなんと答えますか? 「暇つぶし」、「有名欲や自己顕示欲のため」、「人と競うのが楽しいから」、「お金儲け(生活)のため」など、世の中にはいろんな人がいるでしょう。ボクの場合はズバリ「バス釣りが好きで好きでしようがないから」と答えます。ボクにとってバスフィッシングは生き甲斐であり、人生そのものです。バスフィッシングのない人生なんて考えられません。
 バスフィッシングのおかげで、ボクは多くの出会いに恵まれました。そして、心臓が破裂しそうなドキドキ、手足が震えるほど、涙が溢れるほどの感動、思い出すと眠れなくなるぐらいの悔しさなんて、人生においてそうそう体験できるものじゃありませんが、バスフィッシングはそんな強烈な刺激・快感も度々、味あわせてくれます。だから、バスフィッシングは止められません。バスという魚に感謝です。
 どんな理由でバスフィッシングをしている人も、最終的には「そこにバスがいてくれるから」バスフィッシングが成立します。バスが減って、いなくなってしまっては、誰にとっても面白くありません。これはバスフィッシングを楽しむすべての人にとって共通認識のはずです。ところが、昨今は金儲けや自己顕示欲のためだけに、バスへの感謝の気持ちを忘れ、乱暴に扱う人が本当に増えてしまいました。そして、年々バスは釣れなくなっているのが今の現状です。
 ボクは常々、ブログでバスの扱いについて書いてきました。その一つのシンボリックな対象として、いわゆるフンガー持ちを非難してきました。ただ、真の目的はバスへの感謝といたわりです。この気持ちがあれば、むやみやたらにバスをキープしたいとは思えないはずですし、トーナメントでも検量後のバスを1秒でも早く水に帰してあげたいと思うはずです。熱いボートデッキやコンクリートの上にバスを置いて写真を撮るような拷問は、頼まれてもできないでしょう。試合でもなければ、引っかけまがいの行為でわざわざベッドのバスを釣りたいと思わないはずです。人に言われたからとか、世間の空気がどうとか、ルールだからとか、そんな理由ではなく、愛すべきバスのために、シンプルに行動してほしいと願っています。

2013/03/10

将来の自分たちのために

 テッケルフロッグの発売はまだ先ですが、すっかりシーズンインですね。テッケルフロッグの売上金の一部はバスの資源保護のために使いたいと思っていますが、発売まで待ってられないので、活動開始です。
 まずは昨年から試験的に始めているレジュベネイドの無料配布です。個人的に親しくさせていただいている”利根川の職人”こと、鈴木美津男さんを通じて、TBCのトーナメントに出場する選手全員にレジュベネイドを配ってもらうことになりました。初戦は4月14日なので、少し早いですが、準備開始です。今回は135袋用意しました。引き続き、いろいろなトーナメントに配布していきたいと思います。
 レジュベネイドは魔法の粉ではありません。レジュベネイドを入れると、バスはライブウェルで暴れず落ち着いて、弱りにくい効果はありますが、これを入れたから、死にそうなバスが生き返るわけではありません。あくまで、ないよりはマシというものです。1人1人、可能な限りバスをケアして、検量後は素早く優しくリリースしてあげてほしいと思います。
 利根川はボクも毎年訪れる大好きな釣り場です。難しい場所ですが、過去2年はバサーオールスタークラシックも開催され、素晴らしい環境だと思います。ただ、オールスターの釣果はちょっと寂しすぎます。日本の川は大雨が降ると、すぐ激流になって、バスの繁殖には決して向いているとは言えません。特にスポーニング中に大雨が降ると、せっかくの産卵がダメになってしまいます。つまり、他の釣り場よりもスポーニングの成功率が低い釣り場と言えます。理想は春の試合数を可能な限り減らすことですが、それができないなら、検量されるバスが、少しでも体力がしっかり残った状態で元気にリリースされることを望みます。
 なお、トーナメントでバスが釣れず、レジュベネイドを使う機会がなかった人も、捨てずに次のトーナメントで使ってください。ペットボトルに現場の水を入れて持って帰り、レジュベネイドを溶かして冷凍して用意しておき、ライブウェルの中で少しずつ溶かしながら使うのも効果的です。

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2013/03/03

Fish to live, or Live to fish? その1

 ニシネルアーワークスの西根さんが、ブログで”未来の釣り場へ 『バスという魚に感謝』”というタイトルで、ご自身のバスフィッシングへの思いを綴っておられます。バスという魚に出会っていなかったら、自分はどんな人生を送っていたんだろうか? まさに共感できる内容です。先日、オーランドで一緒に釣りをした北嶋さんとも同じ話題になりました。
 小学校5年生のとき、コーモランのクランクベイトで釣った人生初の36cmのバスは、今も鮮明に覚えています。あの瞬間、ボクの人生は変わりました。バスフィッシングという遊びに出会えたおかげで、ボクは最高に有意義な人生を送れています。死ぬまでにあと何匹、忘れられないバスと出会えることができるでしょうか。
 最近は面倒な時代ですから、正々堂々とキャッチ&リリースを語る人が少なくなってしまいました。テレビ等の動画もキャッチ&リリースのシーンは御法度のようで、最近バスフィッシングを始めた人の中には、キャッチ&リリースの正しい方法を知らない人が多いそうです。その影響はお隣の中国でも起こっているそうです。
 メディアは広告クライアントの広告塔ばかりをフィーチャーし、自己顕示の釣果自慢ばかりに熱心で、照れくさいバスフィッシング愛を語ってくれる人はほとんどいません。だからこそ、草の根でもいいから、今こそ高らかに胸を張ってバスフィッシング愛を叫びたいです。

http://beatour.exblog.jp/17907478/

2013/03/01

バス持ちの功罪。

 今月号のルアーマガジンの114ページにうれしい記事が載りました。昨年、並木さんのJBに対しの提言&JBの試合での複数持ち禁止の気運にも、率先して無視し続け、バスの複数持ちを積極的に実践してきた今江さんが、ついにバスの複数持ちを封印してくれるそうです。
 日本のバス業界では、ダントツに影響力があり、規範となるべきプロとしては、もっと早く気がついてほしかったですが、とにかく一歩前進です。
 バスを複数持つというのは、一つのシンボリックな行為であるために、ボクもブログで度々、批判してきましたが、本当の真意はトーナメントでもない限り、バスはキープせず、1秒でも早くリリースしてほしいということです。つまり、バスへの愛情です。
 特に春はバスのスポーニングを台無しにしてしまいます。つまりは、将来の自分たちのフィールドに決定的な打撃を与えてしまいます。今回の記事を読んで、1人でも多くの人が、そのことに気が付いてくれると嬉しいです。
 ちなみに、バス持ちの功罪。というタイトルですが、功罪とは”功績と罪過”、つまり悪い点ばかりではなく、よい点もあるという意味です。この点に関しては、ボク個人としては異論があります。日本の悪しき慣習は雑誌やネットを通じて、今やヨーロッパや韓国、アメリカや中国にまで悪影響が及んでいます。これを機に、日本の雑誌・メディアはフンガー持ちを全面撤廃してほしいと思います。

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2013/01/29

テッケルの進む道

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 すでにフェイスブックで先行発表しましたが、テッケルからスワンプドンキーを復刻します。名前は変更しますが・・・。
 スワンプドンキーはボクにとってなくてはならないフロッグですし、アメリカでは今でも愛用者が多く、今やeBayで高値の取引されるほどです。友人からは復刻を望む声も多く、昨年のFLWの試合でパートナーとなったボーターもストレージにたくさんのスワンプドンキーを持っていました。そんなわけで、オリジナルモールド、オリジナルフックを使って、完全復刻を決意しました。ただし、クオリティーは良くなります。
 フェイスブックで発表しただけで、多くのアメリカ人から突然メッセージが入って、正直その反響に驚いているぐらいです。フェイスブックを通じて、多くのドンキーマニアと交流をしていきたいと思っています。
 ちなみにテッケルは小さな小さなインディーズブランドです。名品と呼ばれるフロッグを大事に地道に売っていきたいと思っています。そんなわけで、日本中のたくさんのショップに並ぶことは望みません。愛するルアーが量販店に並んで、叩き売られるなんて耐えられませんから・・・。
 そんなわけで、問屋さんのお世話にはならず、バスフィッシングが大好きで、その将来を危惧するプロショップさんに扱っていただきたいと思っています。可能な限り、取り扱いショップのスタッフさんと一緒に釣りに行って、フロッグの使い方をマスターしてもらいたいと思っています。
 ルアーの売り上げの一部はローカルの大会にレジュベネイドを配ったり、ウェインバッグを提供したりして、バスを守る活動に使っていきたいと思っています。

2013/01/26

ブランドコンセプト

 自身のブランド、Teckel(テッケル)を立ち上げると発表してから、3週間経ってしまいました。その間、ゆっくりではありますが、地道に準備を進めています。まずはブランドのコンセプトとも言える重要なイラストができたので、発表します。
 この2つのイメージイラストはパッケージに大きく使う予定で、将来はTシャツやステッカーなんかも作れたらいいなと思っています。そもそも、ボクがブランドを始めようと思い立った動機こそがこのコンセプトなのです。

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 Catch, Kiss & Releaseというキャッチコピーは、別に本当にキスをしてからリリースをしようと訴えたいわけではありません。もちろん、キスしてもOKですが・・・。要はキスするぐらい愛情を込めて優しくリリースをする人は、バスをむやみにキープして、乱暴に扱ったりできないはずという意味が込められています。
 ここでいう乱暴な扱いとは、下品なフンガー持ちだけを指すわけではありません。熱いカーペットやコンクリート、砂地の上にバスを置いたり、いつまでもバスを持ったままビデオカメラの前で講釈をたれたり、ウェイインバッグも持たずに大会に参加したりするような行為すべてを指しています。
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 Do NOT Mistreat Bass!!は、文字通り&見た通り、「バスを虐待しないで!!」という意味です。今日、久しぶりに部屋の大掃除をしたんですが、10年ぐらい前の古い雑誌がいっぱい出てきました。久しぶりにパラパラとめくると、まあ、下品な写真の多いこと・・・。そういう意味では、ここ最近ではずいぶん、改善されたように思いますが、それでも一部の”裸の王様”は相変わらず、何が何でもバスを虐待しないと気が済まないようです。
 キャッチ&リリースの精神は、「素晴らしいバスフィッシングが将来も楽しめるように」という願いです。半殺しにしてポイ捨てするのはReleaseではなくてDumpです。微力ではありますが、これからはブランドを通しても、正しいキャッチ&リリースを啓蒙していきたいと思っていますので、共感していただける方は、ぜひご協力ください。

2012/12/13

太ラインのススメ その3

 最近の細糸志向に対する警鐘については、それなりに反応があります。まあ、これはバスフィッシングに限らず、いろいろな釣りで日本は細いラインに頼ろうとする傾向が強いように思います。アユ釣りなんかは、仕掛けが繊細になりすぎて、入門者にとって敷居の高い釣りとなり、結果的に廃れてしまいました。
 例えばブレイドライン(PEライン)の場合、日本人は「同じ強度で太さが半分」みたいな発想を持ちますが、アメリカ人は「同じ太さで強度が倍」みたいな発想を持ちます。この違いは両者の釣りスタイルにも大きく反映されています。
 先日、利根川で行われたバサーオールスタークラシックもアメリカ組の選手と日本組の選手のタックルの違いが顕著でした。日本人は「太いと食わない」という洗脳にも似た固定観念に支配されている感じです。
 特にJBの試合は総重量制ではなく、ポイント制を採用しているので、ビッグウェイトを出すことよりも、絶対に外さず無難に釣ることが求められていますから、プラクティスのスタイルから、無難な釣りを目指してしまい、これが選手のライトライン化に拍車をかけているように思います。
 選手にしてみれば、ルールだから仕方がないのでしょうが、スモラバやライトリグの試合ばかりされても、正直、外野のボクたちにとっては、あまり興味がわきませんし、業界のことを考えるなら、せめて総重量制にしてもいいと思うのですが、何が都合が悪いんでしょうか? アメリカの試合が面白いのは、ビッグウェイトを持ち込んで大逆転があるからだと思うのですが・・・。

2012/12/11

やればできる・・・はず

 先日、初めて亀山ダムに行ってきました。関東では知らない人がいないメジャーレイクですが、イメージしていたのとはかなり違う釣り場でした。関西にはあまり見られないタイプのリザーバーで、ボート屋さんが7軒もあって、その盛況ぶりに驚かされました。
 亀山ダムと言えば、盛期にはレンタルボートが300以上も浮かぶハイプレッシャーレイクという印象が強いですが、意外に関東ではよく釣れる(魚影の濃い)釣り場のようです。
 というのは、いつまでもバスフィッシングが楽しめる釣り場を守ろうと様々な努力が行われている成果が実っているからだそうです。例えば、バスが減るとお客さんが減ってしまうという当たり前の危機感から、ボート屋さんが申し合わせて、スポーニング期の大会を禁止し、4月中旬から5月中旬の1カ月間、すべてのお客さんに対し、釣れたバスのキープを禁止し、釣れたバスはその場で速やかにリリースするように促しているそうです。その他、アラバマリグを禁止にしたりと、日本の釣り場の中では最先端を走っているという感じです。
 こういう成功例は、ぜひ大々的にアピールして、他の釣り場も見習ってほしいものです。その一方で、ルールを決めたら、誰もキープする人がいなくなるなら、いっそのことシーズンを通して、キープするのを禁止にする方向で進んでいけば、さらに釣り場の回復に繋がるはずです。
 とにかく、亀山ダムは素晴らしい釣り場でした。また、来シーズンぜひ遊びに行きたいです。

2012/12/09

太ラインのススメ その2

 確かにラインは細くなればなるほど、飛距離は伸び、風や水流の影響を受けにくく、より自然にルアーを送り込むことができ、バスからもラインが見えにくいので、バイトは得られやすくなります。これは水深があればあるほど、透明度が高くなればなるほど、アドバンテージを発揮します。
 しかし、一方でラインが細くなればなるほど、ラインを切られるリスクが高くなります。また、仮にランディングできたとしても、取り込みに時間を掛けるすぎるために、バスが弱ってしまい、キープするとすぐに死んでしまうケースも出てきます。また、ラインが太ければ外れたかもしれないルアーまでも、軽く根掛かっただけでラインが切れてしまいます。
 ボクはいつも不思議なんですが、獲れる確率が低くても、極端に細いラインを使う人がいます。獲れたとしてもラッキーなだけで、自慢にはなりません。たいていそういう人は、悪びれることもなく、平気で切られたと言っています。ラインを切って逃げたバスはその後どうなるか考えたら、無神経に毎度毎度、切られたなんて言えないはずです。掛けた魚は確実に獲れるラインで、バスと対峙するのが最低限のマナーだと思います。
 ボクは今シーズン、ラインブレイクは1回(55ポンドのブレイドラインを根ズレで切られました)。昨シーズンもラインブレイクは1回(20ポンドのフロロを切られました)です。ラインブレイクのことを思い出すと、今でも苦い思いですし、来シーズンこそはラインブレイクをゼロで終えたいです。
 そこで来シーズンは普段使っているラインよりも1ランクでも2ランクでも太いラインを使うように心がけてはいかがでしょうか? JB等のトーナメントでも本気で環境問題を考えているなら、使用できるラインの最低基準をせめて4ポンドくらいまでにしてもらいたいものです。

2012/12/06

太ラインのススメ その1

 いよいよ12月。もう釣り納めという方も多いと思います。今シーズンの釣りはいかがだったでしょうか? いい釣りができた人、そうでない人、いろいろな方がいると思います。
 それでは来シーズンの目標はいかがでしょうか? 自己記録の更新やトーナメントで好成績を残すなどの具体的な目標を掲げるのもいいですが、ボクの提案、「ラインを一回り以上太くする」という目標はいかがでしょうか?
 最近の日本は、ますますラインが細くなる傾向にあり、これもバスへの負担、釣り場の衰退に拍車をかけているような気がします。細いラインは”禁断の果実”で、慣れてしまうとなかなか太いラインに戻れません。
 日本のバスアングラーの最高峰のトップトーナメンターは、今ではあり得ないぐらい細いラインが常識になりつつあります。スモールマウス戦で1.5ポンドのラインを使うとか、ベイトフィネスで3.5ポンドを使うとか、よくまあ、恥ずかしくもなく平気で言えるものです。
 日本のバスアングラーの手本となるべきプロの中のプロが、これでは将来が不安です。そもそも、「よい子(素人)はマネしないでね」というなら、そんなプロは必要ありません。
 村田基さんのように太いラインを推奨する人が最近ではほとんどいなくなってしまい、「細いラインで釣るのがカッコイイ」みたいな空気さえ感じます。極端な話、ラインを細くすれば、誰でもヒットさせやすくなりますが、それでは自慢になりません。誰よりも太いラインで、ヒットさせてこそ、プロといえるのではないでしょうか?
 ボクはこれまで、スピニングタックルはフロロの場合、最低でも5ポンド、最大7ポンドまでを使っていましたが、今シーズンから8ポンドラインを導入しました。確かに、最初はかなり釣りづらかったですが、ラインメンディングやキャストコース等、いろいろ工夫していくうちにかなりストレスなく釣りができるようになってきました。ラインを太くすることで分かる真実もあるものです。安易に「3ポンドラインじゃないと食わない」と決めつける前に、6ポンドラインで食わせる努力や工夫もまた、バスフィシングの面白さだと思うのですが・・・。

2012/12/04

写真は語る その2

Hustletowel_blkgrn 先週、釣れたバスの愛情ある撮影の仕方について書かせていただきましたが、アメリカで面白いものを発見しました。
 それがキャスト・クルーという新しいアパレルブランドから発売されているハッスル・バンプ・タオルです。要はオカッパリでバスが釣れた際に、地べたにそのまま直置きするのではなく、下に敷いてバスを撮影するためのアイテムです。タオルにはバスのサイズが分かるメジャーがプリントされています。
 アメリカのバスフィッシングって、どちらかといえば、オカッパリよりボートありきのイメージがありますが、日本のようなオカッパリスタイルもあるんですね。プロモーション用のYOUTUBE動画もあり、なかなか興味深いです。
155499_519063928103961_899992187_n 乾いたタオルではダメだとか、こんなメジャーじゃ伸びたり縮んだりして正確に測れないなんていう声もあるでしょうが、要はバスをケアする気持ちが大事です。タオルは濡らせば、なおいいですし、生地をよりバスに優しいものにするなど、こういうアイデアはぜひ積極的にパクっていただきたいです。
 そもそも魚の長さなんて、記録申請とか大会でもない限り、5ミリや1センチ誤差があったからって、誰も気にしません。自身の自己記録でもなければ、その当たりは適当でもいいと思います。49.5センチか50センチかなんて、ボクは気にしません。そんなことより、砂だらけやゴミまみれになったバスの方がボクは気になります。
 ちなみにこのタオルは価格が7ドル。メジャーはアメリカなので、インチ表示となっています。
http://www.cast312.bigcartel.com/product/hustle-bump-towel

2012/12/01

写真は語る

929e447bdcaa92c84fdc472fd8b2bba4 たった1枚の写真でも、バスへの愛情って伝わるものです。先日、塚本謙太郎さんのブログやフェイスブックで、あるKTWルアーユーザーさんの投稿写真(写真上)がアップされ、それについての塚本さんの想いが綴られていました。非常に共感できる内容だったので、ぜひ紹介させてもらおうと思いました。
 以前にもノースフォークコンポジットさんのブログについて、このブログで紹介させてもらったことがありますが、こういうバスをいたわる気持ちの輪を広げられたらいいなと思います。
 昔のバサーやアングリングなどの雑誌は、バスという魚をフォーカスした美しい写真がもっと誌面を飾っていたものですが、最近の雑誌はすっかり釣り人やルアーが主役になって、魚をきれいに撮ろうとする気持ちが伝わってきません。
 特にアングリングはバス以外にトラウトやシーバスなどの記事もたくさん載っていたので、普段から美しい魚の写真を見ることで、ボクも影響を受けたものです。
 両手に複数のバスを持つような人たちの写真が多く出回れば、それを普通に感じる人が増えるように、砂まみれのバスや地べたに置いたバスの写真が多くネットに出回れば、やはりそれに違和感を覚えない人が増えていくのかもしれません。
 そういう悪しき流れが伝染しないように、今まで以上に、バスの写真をきれいに撮って行きたいと思います。

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2012/11/30

提案とお願い

 今年も残りわずかとなりました。今シーズンの様々なトーナメントもほとんどが終了したと思います。今年よく耳にしたのが、どこの釣り場も「釣れない」という嘆きに近いネガティブな言葉でした。実際、貧果に終わったトーナメントが目立った1年だったと思います。
 果たして、来年は? ボクは常々、日本の釣り場に関する危機感を訴えていますが、世間は相変わらず、釣れないバスを無理して釣る方向にばかり目を向けているような気がします。
 そこでお願いしたいのですが、様々な団体、ショップ、グループ、マリーナ等のトーナメントが数多く、全国で開催されていますが、来年はその開催時期に、なるべくスポーニングシーズンを外す努力をしてもらえないでしょうか? または、最低でも1匹大物勝負にするとか、スポーニングエリアを禁止(自粛)エリアにするとか、できないでしょうか? 言うまでもなく、スポーニングシーズンのトーナメントは釣り場に与えるダメージは最悪です。
 釣り場は一部のアングラーのものではなく、バス釣りを愛するすべてのアングラーのものです。バスが減って釣れなって、喜ぶバスアングラーはほとんどいないでしょう。スポーニング時期にトーナメントを外せば、少しは今の現状を改善できると思うのですが・・・。

2012/11/29

バスの止血方法

 先日の宮崎友輔さんの壮行会パーティーでは、ボクを含め、アメリカナイズされた人たちばかりで、かなりコアな話題で盛り上がりました。
 そんな話題の中で一つ興味深いものを紹介します。不運にもフックの掛かりどころが悪く、出血をしてしまうことがあります。こうなってしまうと、かなりの確率でバスは死んでしまいます。仮にトーナメントではウェイイン時はライブ判定されたとしても、その後死んでしまうことが多いと思います。
 実は前回のサムレイバンの試合では、エドモンのクランクベイトをその日最大のキッカーが丸呑みしてしまい、フックが2本もエラに刺さってしまい、かなり出血してしまいました。慌てたせいもありますが、うまくフックを外せなかったせいもあります。ライブウェルには冷やした水とレジュベネイドが入ってしまいましたが、バスはあっという間に横たわってしまいました。結局、その後は気になって釣りに集中できずでしたが、どうすることもできず、最終的には死んでしまいました。もちろん、大きなペナルティーを課せられましたが、それよりもバスを殺してしまったことが申し訳なくて・・・。
 そんな話を試合後、ルーク・クラウセンたちと話していると、「ペプシを持っていなかったの?」と聞かれました。出血したら、すぐにペプシ等の炭酸飲料をかけると、かなりの確率で出血が止められるというのです。その話は以前聞いたことはあったのですが、眉唾っぽくて、試したことがなかったのですが、トーナメンターの間では、かなり常識になりつつある話のようです。実際、話をすると多くのトーナメンターがその効果を実感したことがあるようで、この止血方法を信じていました。
Coke_bass_txi_2_3640 今回のパーティーでもその話題になって、やはり実際にしている人がいるみたいです。炭酸がきつめなスプライトが効くとか・・・。
 これはトーナメントに限った話ではありません。仮にすぐにリリースするとしても、出血がひどいままリリースするとバスはいずれ死んでしまうかもしれません。魚の血液量は体重1キロに対して、たったの60ml、だそうです。血がエラから尻尾に伝ってカーペットにポトポトと垂れるのは、かなりの大量出血と言えるでしょう。
 そうなる前に出血したら、すぐに炭酸飲料をかけて止血をしてからリリースをするというのを心がけてみてはどうでしょうか? そのためには、常に炭酸飲料を用意しておかないといけませんね。そういえば、ハリ傷にイソジンを塗ると、ばい菌が入りにくいなんていう話も聞いたことがありますが・・・。
 下記は関連記事のリンクです。
http://www.lsonews.com/fishing-news/1551-bill-miller

2012/08/27

切れ味抜群

 以前、何度かボクのブログでも紹介しましたが、やはりレイク・エリーのクアッガムッセル、ゼブラムッセルの問題はかなり深刻な感じでした。とにかく、湖底のハードボトムにはかなり深い水深まで、すべてビッシリ付着しているようなイメージで、チューブヘッドなどで底を取ると、ラインがすぐにザラザラになってしまいます。
 そんなおかげでライトラインでは4、5回キャストするだけで、簡単にラインが切れて釣りになりません。仮にバスをヒットさせても、あっけなくラインが切れてしまいます。おかげで、最近はチューブヘッドよりも、ドロップショットが定番になりつつある感じでした。

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小さな侵入者の脅威 その1

http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2008/03/post_0ca6.html

小さな侵入者の脅威 その2

http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2008/03/2_434a.html

小さな侵入者の脅威 その3

http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2008/03/post_1f80.html

小さな侵入者の脅威 その4

http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2008/03/post_7272.html

小さな侵入者の脅威 その5

http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2008/03/post_b77d.html

2012/08/05

悲しい現実

 先日、琵琶湖のあるマリーナのスタッフブログ内に「この時期マリーナ前に死魚がたくさん浮いています。 腐敗し悪臭を放つので、出来る限り沖で捨ててください」という内容がアップされたそうです。
 「バスをキープしないで」、「フンガー持ちしないで」、「熱いデッキの上にバスを置かないで」とバスに対してのケアを何年も訴えてきましたが、これが琵琶湖のマリーナの現実なんですね。悲しすぎます。
 この記事はすでに削除されたみたいですが、思わず本音が出たんでしょうか・・・。別にこのマリーナだけが特別なわけじゃなく、どこのマリーナも似たりよったり。醜い釣果写真をアップしたり、ひどい扱いで大会やトーナメントを開催したりしています。世界中のバサーが羨む釣り場の現実がこれです。恥ずかしい限りです。

2012/07/14

日本のバサーも見習いたい

P1070361_640x480 先週、スペインからの新婚さんカップルと一緒に琵琶湖に釣りに行った話を紹介しましたが、そのことで、ぜひ日本のバスアングラーにも伝えたいことがありました。
 ジョルディはバスを釣ると、非常に大事に優しくフックを外すのが印象的でした。クランクベイトのフックが口以外の場所に掛かってしまうケースでも、「ゴメンね」みたいなことを言いながらフックを外し、カメラを用意してもらう間は、ほんの少しの間でもバスを水に浸けてエラに水を通し、写真撮影後はキスまでして優しくリリースしていました。
 ボクも普段から「バスには優しく」と訴えていますが、ジョルディーは本当に心からバスフィッシングを愛しているようでした。そんなジョルディーと釣りができたことも本当にいい経験でした。

2012/06/28

日本の”シェアバス(バスはみんなのもの)”プログラム その3

 今週末、3つのローカルトーナメントでボクがお届けしたレジュベネイドが配られることになります。参加される方、一人一人が”シェアバス(バスはみんなのもの)”という意味を再認識して、バスをより一層ケアしてくれるとうれしいです。
 引き続き、この試みはしばらく続けますので、興味のある大会主催者様は、メールにて大会の概要や参加人数(参加艇数)を教えていただければ、レジュベネイドを着払いでお送りさせていただきます。もちろん、ボクが”駆除大会”レベルと判断するような試合には協力はできませんが、今後は大会のルールを改正したり、バスへの扱いを改善すると約束していただけるなら、提供させていただきます。
 今回のボクの個人的なボランティアな試みは、ボクの偽善的、一人よがりの自己満足が目的ではありません。全国のメーカーや大会主催者への大会への方向性、提案をしているつもりです。メーカーが協賛と称して賞品を提供するなら、もっとマシな協力の仕方があるわけですし、主催者も参加者から参加費を集めるなら、その参加費の一部が釣り場の将来のために使われても、誰も文句はないはずです。

2012/06/27

日本の”シェアバス(バスはみんなのもの)”プログラム その2

 そもそも、バスはプライベートポンドでもない限り、釣り場に通うすべての釣り人の共有の資源であり、誰か特定の人のものではありません。今回の”シェアバス”プログラムという名前を付けたのは、そんな意味が込められています。
 「そんなもん、釣ったオレのもんやから、煮ようが食おうがオレの勝手や」という人がいるかもしれませんが、そのバスは誰かがリリースしてくれたおかげで釣れたわけです。またはもっと以前にその親がサイトフィッシングでいじめられなかったから、ブルーギルやコイに食べられずに無事に生まれたわけです。
 今釣れたバスを可能な限り負担をかけずにリリースできれば、そのバスがまた誰かのルアーにヒットしてくれるかもしれませんし、将来の子孫を残してくれるかもしれません。
 それこそが、キャッチ&リリースの本来の精神です。最近のメディアプロはルアーやタックルの宣伝ばかりに必死で、キャッチ&リリースの重要性や正しい方法を周知させるような努力・啓蒙活動をほとんどしていません。釣り雑誌もクライアントから広告をもらうことに必死で提灯記事ばかり書いています。
 ボクはいつまでも大好きなバスフィッシングが日本で楽しめるようにと、何年も同じようなことをブログで訴えてきましたが、状況はますます悪くなっているような気がします。さらに問題なのは、肝心の業界関係の人たちから危機感があまり感じられない点です。もちろん、並木敏成さんのように危機感を感じて発言している人もいますが・・・。
 釣り場はトーナメンターだけのものではありません。トーナメントを完全否定するつもりはありませんが、トーナメンターは一般アングラー以上に、バス対しての細心のケアをしてほしいと思います。検量はすみやかに終え、検量が終われば、一秒でも早く水に返してあげようという気持ちを持ってください。そうすれば、両手に3本、4本、5本もバスを持って、写真を撮ることがいかに時代遅れの恥ずべき行為であるかが分かるはずです。

2012/06/24

日本の”シェアバス(バスはみんなのもの)”プログラム その1

 突然ですが、アメリカ・テキサスのシェアランカープログラムをマネして、ボランティアで”シェアバス”プログラムを始めます。今まで特定の知り合い関係の大会にだけ、個人的に提供していたレジュベネイドを、広く全国で行われている大会にも提供して、1匹でも多くのバスを救っていく活動をしていきます。
 トーナメントはやればやるほど魚が死んだり、スポーニングが失敗したり、バスの個体数がどんどん減っていくのは紛れもない事実です。特に最近はスポーニングの期間でも遠慮なく大会を開催しますし、未来に子孫を残そうと頑張っているバスに容赦なくルアーをぶち込んで、拉致していきます。
 これからの夏はライブウェルの水温は上がりやすく、どうしても死魚が出やすくなります。少しでもバスに負担が掛からないように、大会参加者にレジュベネイドを配っていただこうという試みです。
 ただし、ボクが個人的に見て、駆除大会と見なすような大会には提供できません。ウェイインバッグ代わりにランディングネットを使ったり、充分な装備のライブウェルなしでも参加が可能なもの、3本持ちや5本持ちといった残酷な撮影をする大会には協力しません。
 バスフィッシングを愛し、楽しみ、将来を真剣に考えてくれる大会にだけ、ボランティアでレジュベネイドを提供したいと思います。もちろん、レジュベネイドは、入れたらバスが全く死なない魔法の粉ではありません。あくまでバスの負担を軽減するだけにすぎません。これからの時期は水温が上がりすぎないように氷を入れたりして内部循環で、十分にケアしてほしいと思います。
 興味のある大会主催者様は、メールで大会の概要と参加人数を教えてください。着払いでお願いしますが、参加人数分のレジュベネイドをお送りします。レジュベネイドは、ボクが個人的に購入して提供しますので、この試みに賛同・協力してくれる方も大歓迎です。
 この活動を通じて、一人でも多くのバスアングラーが、バスに対する接し方、扱い方がいい方向に変わってくれることを願っています。
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2012/06/12

ナイスアイデア!

 

ノースフォークコンポジットさんのブログにいいことが書いているので、紹介させていただきます。
 ボクも常々、気になっていたし、ブログで何度か問題提起をしたことがあるんですが、バスを乾いた地面やコンクリート、ボートデッキの上に置いて、写真を撮っている人がけっこういます。
 当然、バスは暴れますよ。静かになって写真が無事撮れるまでにいったい何秒かかるんでしょうか? 特にこれからの夏場のカンカンに焼けたボートデッキの上なんて、拷問以外の何物でもありません。ただでさえ息ができなくて苦しいのに、さらに針山&火の海地獄です。バスは大やけどで半殺し状態です。体表のヌメリがとれると、病気にもなりやすく、その場は泳いで行ったとしても、その後死んでしまう確率が高くなってしまいます。
 一人で釣行の人でも写真を撮りたい気持ちは分かります。バスを1日ライブウェルにキープして持ち帰って、最後の最後に残酷な拷問をするぐらいなら、1匹ずつ写真を撮ってすみやかにリリースしてもらいたいですが、バスの撮影方法にも気を遣ってほしいです。
 今回、ノースフォークコンポジットさんが提案している”滑り止めシート”のように、バスを撮影する前に、ジャボンとシートを水に漬けて、濡らしてから使えば、バスへのダメージを減らすことができます。もちろん、滑り止めシートがなくても、濡れタオルを下に敷くなど、バスを労る気持ちさえあれば、いくらでも方法はあります。

2012/05/15

いつものぼやき その5

 最近の日本の釣り業界(メーカー、プロ、メディア)は、必要以上に細いラインを推奨しすぎだと思いませんか? 今や3ポンドラインは当たり前、さらに細いラインを平気で使う人もけっこういます。そして、あっさりラインを切られてしまいます。これでは、年々少なくなるバスにさらにダメージを与えています。
 細いラインは軽く根掛かっても、ラインがすぐに切れてしまうので、ルアーの回収率が悪く、釣り場への負荷もより大きくなってしまいます。
 いくらリールのドラグの性能がよくなっても、ラインが強くなったといっても3ポンドラインはあくまで3ポンドライン。こちらに主導権がない限り、バスがカバーに向かって突進すれば、100%絶対に獲れません。つまり、3ポンド以下のラインで、ある程度のサイズのバスをキャッチするには、たまたま周りにカバーがないか、カバーに向かってバスが突進しないか、ラッキーな要素が必要不可欠です。
 はっきり言って、細いラインを使ってバスをヒットさせても自慢になりません。確かにラインは細いほど操作性もよくなり、違和感もないのでバスにバイトさせやすいですが、それは釣り人の技量ではなく、ラインのおかげです。太いラインでヒットさせることにこそ、釣り人の技量の差が出るわけです。
 ましてや、ラインは細いほど、バスも違和感なく食ってくるせいか、フックを呑まれやすいですし、やりとりにも時間がかかり、仮にキャッチできたとしてもバスへの負担も大きくなります。
 ボクはアメリカ人とよく釣りをしますが、彼らは本当に太いラインを使います。そして、本当によく釣ります。それはラインが風やカレントの影響を受けないようにラインメンディングをしたり、ボートポジションやキャストコースを工夫しているからです。
 よく、「アメリカ人はライトリグが苦手」なんて言われますが、もし彼らが日本人の持っているような繊細なライトラインにライトタックルを手にしたら、おそらく、もっと釣るだろうと思います。反対に日本人は普段ライトラインに慣れすぎているせいか、アメリカ人の持っているタックルを借りて同じようなことをやっても、ストレスばかりで釣りにならないでしょう。
 昨年からベイトフィネスブームも、「スピニングタックルによるライトラインの釣りがベイトタックルでやや太めのラインでできる」というアプローチなら大歓迎ですが、実際はラインが細いままスピニングからベイトタックルに変わっただけだったり、単純にフィネス化に拍車が掛かっただけのような感じがします。

2012/05/01

いつものぼやき その4

 ボクが毎年、毎年ブログでぼやきを書くのは、バスを片手に複数匹のバスを持って、いわゆる下品なフンガー持ちを止めさせたいだけではありません。今回のJBでの”ルールだからNG”だとか、”トップ50選手は特別だからOK”とか、そんなレベルの低い話をしたいわけでもありません。
 バスフィッシングの基本は、キャッチ&リリースです。ここで言うキャッチ&リリースは、釣れたらすぐにその場でリリースすることを意味します。決して、ライブウェルに入れて半日、または丸1日拉致監禁、拷問まがいの行為の後に、半殺しにしてポイ捨てする行為ではありません。
 そもそも、いつもマリーナ等に持ち帰って、同じ背景をバックに、目が死んで、ヒレというヒレが赤く血がにじんだ生気のないバスの写真を撮って何が満足なんでしょうか? 写真を撮るなら、釣れた場所を背景に、釣れたばかりの生き生きとしたバスの写真の方がよくありませんか? ヒットルアーが映っていたりすると、そのときの光景がよみがえってきます。一人で釣りに来ていても、三脚を使えば、写真ぐらい撮れます。別に写真を撮らなくてもいいです。
 ボクはベッドのサイトフィッシングをしません。オスとかメスとか、そういう問題ではなく、フェアじゃないと思うからしません。楽しくありませんし、釣っても虚しいだけです。優勝が掛かったトーナメントの決勝でも、狙ったことはありません。でも、これはボク自身のポリシーであって、人に強要するつもりはありません。もちろん、ブラインドで偶然ベッドのバスが釣れてしまうことは否定しませんが、仮にベッドのバスであっても、すぐにリリースをしてやれば、ダメージは最小限で済みます。
 よく”プリのメス”なんて言葉が飛び交っていますが、ボクはそんな乱暴な表現が好きじゃありません。”プリのメスバス”を産卵を控えた身重の”妊婦バス”だと考えてみてはいかがでしょうか? また、ベッドやフライを守るオスは釣ってしまうと、ベッドの卵や生まれたばかりのフライ(稚魚)は、コイやブルーギルにあっという間に食べられてしまいます。それでも、「オレはそんなの関係ねぇ!」とばかりに、非情にキープしたいんでしょうか?
 もちろん、トーナメントはそうはいきません。だからこそ、できるならスポーニングの時期はトーナメントの開催は控えてほしいですし、トーナメントに出る人は、一般アングラー以上に普段はバスに対してやさしいアングラーになってほしいと思うわけです。

2012/04/29

いつものぼやき 番外編

 ”ぼやき”はまだまだ続くんですが、またまた脱線です。今日、最新号の雑誌をいろいろ見ていると、ロドリに”末永くバス釣りを楽しむために ネストに関するアレコレ”というタイトルで、JBトップ50選手の阿部進吾さんに話を聞くスタイルの記事がありました。
 正直、少し驚きました。四大バスフィッシング誌の中では、バスに対する扱いがダントツに悪いロドリが、ネストを守る魚は狙わないのがバス釣りの暗黙のルールだと紹介しているのです。書いている内容は素直に非常にいいと思いますが、そんなことJBのプロが言って大丈夫なの?って少し心配してしまいます。編集部の人間もバスの扱いに関して、今後は悔い改めてくれるといいのですが・・・。
 とにかく、トップ50の選手の中にも、そんな勇気のある発言をできる人がいたのは嬉しかったです。

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2012/04/27

いつものぼやき その3

 アメリカの友人やフェイスブックで知り合った海外の”友達”から、「日本人は琵琶湖で釣りができてうらやましい」と言われる機会がよくあります。たしかに現在、琵琶湖は世界でも希なビッグバスレイクで、世界中のバスアングラーにとって憧れの釣り場なのかもしれませんが、果たして琵琶湖は本当に世界中のアングラーに羨ましがられるほどの釣り場なんでしょうか?
 正直、バスは減る一方で、ボクのヘッポコな腕では今の琵琶湖は難しすぎます。昔の琵琶湖を知っているからかもしれませんが、ボクはとても危機感を感じます。
 今日、ボクの大好きな釣り場の一つ、カリフォルニア州のクリアレイクでエバースタートの試合が始まりました。初日の結果はトップが26ポンド11オンス。上位28人が20ポンド超え(9kgオーバー)。69位までが6kgオーバー。プロ97人中65人がリミットメイク。コアングラーでも上位9人が20ポンド超えです。クリアレイクはそんなに大きな湖でもありませんし、毎週のように大小トーナメントが開催されますが、何年経っても、素晴らしいコンディションをキープしています。これぞ羨ましい釣り場です。
 クリアレイクがいつまでも素晴らしいコンディションを維持しているのは、バスを資源として釣り人、行政ともにバスを守っているからです。今回の時期の試合はサイトフィッシング真っ盛りのタイミングなだけに、個人的には反対ですが、それでもバスが減らないのは、バスの繁殖力だけに頼っているわけではないからです。
 春になって日本の各地でトーナメントが開催されていますが、興味があって成績を見てみると、どこもかしこもノーフィッシュが続出で、リミットメイクが一人もいなかったり、1匹釣った人が優勝したりと、本当にこれで楽しいの? と疑ってしまうような貧果が続出しています。このままでは10年後の日本の釣り場は、ますます釣れない釣り場になってしまうと思うのですが、それでもメーカーは相変わらず、「奇跡のアクションで、メジャーフィールドでも、このルアーだけはバスが狂ったように釣れる」なんてお決まりのキャッチコピーで宣伝しているんでしょうね。

2012/04/26

いつものぼやき その2

 いつも、春になると、この手の内容でブログをいろいろ書くんですが、賛否両論あっていいんです。別にボクの意見が100%正しいとは思っていません。議論するのも大いにけっこうだと思います。ここはボクの個人的なブログですから、ボクの個人的な思いを書き続けていきたいと思います。
 書きたい続きはいろいろあるんですが、その前にちょっと脱線です。コメントでも教えていただいた並木敏成さんのブログを拝見しました。今回のJBのルール変更の陰に並木さんの手紙があったんですね。手紙にはボクが訴えたいことが、理路整然と綴られています。さすがは世界の並木さんです。この業界で多大な影響力を持つ方が、こういう意見を述べていただくと、ボクとしてはうれしい限りです。少なくとも、問題提起になります。並木さんはこれまでも度々、バスの扱いに関して言及してきたことがあり、ボクとしては並木さんを陰ながら応援したいと思います。まあ、OSPのプロスタッフもボスの顔に泥を塗らないようになお一層注意していただきたいですが・・・。

2012/04/24

いつものぼやき その1

 ちょうど一月前のブログで、JBが今季からのルール変更で、「トーナメントのウェイイン時での記念撮影は、バスは片手に1匹までになったそうだ」と書きました。伝聞形式で書いたのは、ボクはJBのメンバーではないので、正式な通達を受け取ったわけでもなく、文書等をホームページ上でも見ていないからです。ただ、複数のJB選手からその話は聞きました。
 そもそも、ルールで決めないといけないようなことではなく、バスフィッシングを愛し、将来もバスフィッシングを楽しみたいと思う健全な人なら、バスがかわいそうでとてもそんな残酷な行為はできないはずですが・・・。
 ところが、JBのサイトを見ると、先日のマスターの試合やトップ50の試合のフォトギャラリーでは堂々と3本、4本持った選手の写真がアップされています。また、JBのサイトでは2匹しか持っていなくても、個人のブログではやっぱり複数のバスを得意気に持って写真をアップしている人が数名います。そんなにバスをいっぱい持ちたいんでしょうか? 
 あからさまなルール違反で、失格になるべき(JBはルールに厳格だと聞きます)だと思ったので、いろいろ検索してみたのですが、JBの今回のルールに関する記載が見つかりません。もしや、ルール自体がなくなってしまったのでしょうか。もし、そうだとしたらとても残念です。
 日本のバスフィッシングをリードし、大きな影響力を持つトップトーナメンターの方たちが、この有様では、日本のバスフィッシングの将来はお先真っ暗です。

2012/04/08

ワールドレコード級のスモーリー

Worldrecordsmallmouthbass スモールマウスのワールドレコードは現在、1955年7月8日、ケンタッキー州デイルホロウ・レイクでデイビッド・ヘイズがトローリングでキャッチした11ポンド15オンスで、約57年経った今も破られていません。
 以前、ボクはこのブログで近い将来、この記録が破られるのはカリフォルニア州のレイク・パーディーでだろうと書いたことがありますが、今年、ケンタッキー州のローレル・リバー・レイクでケンタッキー州のフィッシュ&ワイルドライフの電気ショッカーによる調査で、12ポンドのスモールマウスが捕獲されたそうです。
 もちろん、合法的にキャッチされたものではないので、ワールドレコードではないですが、ワールドレコードを超えるポテンシャルのビッグなスモーリーがケンタッキー州にいることが証明されたわけで、今後、スモールマウスフリークが、このローレル・リバー・レイクを目指すことでしょう。ボクも10ポンドとは言わないまでも、8ポンドぐらいのスモーリーをいつか釣ってみたいです。
http://www.tennoutdoorsman.com/index.php/fishing/14-fishing-news/401-world-record-smallmouth-bass

2012/03/29

一歩前進?

 ここ最近、日本のトーナメントシーンでは、いくつかのニュースがボクの耳にも入ってきました。たとえば、JBの試合ではウェイイン時に両手に3本以上のバスを同時に持っての写真撮影が禁止になったそうです。
 ようやく、という感じですが、とにかくいいことです。バスを労る気持ちが少しでもあれば、そんな持ち方をする気にはなりませんが、ルールで禁止にしないといけないのが今の現状です。さすがに琵琶湖のガイドで、そんな恥ずかしい写真をブログ等にアップする人はごく少数になりましたが、まだまだ琵琶湖の各マリーナの釣果ブログは、酷い写真ばかりです。
 また、JBの試合では、突然、アラバマ系リグの使用がOKになったそうです。ただし、フック1本のみという条件付きですが・・・。どういった背景があって、全面禁止だったものがOKになったかは分かりませんが、ついにJBもパンドラの箱を開けてしまいました。
 一方、琵琶湖オープンは昨年の試合では何でもOKだったのが、今年からはフック1本ルールに変更されたそうです。根掛かり等を考えてもフックは絶対に1本にするべきだと思いますが、もし、琵琶湖オープンの事務局が、バスを労るためにフック1本を推奨するなら、その前にウェイインバッグの必携をルールで決めてほしいと思います。バスをランディングネットに入れたり、素手に持って並ぶなんて行為は、駆除大会にしか見えません。

2012/03/05

トーナメントの未来の姿 その4

 ネット中継は選手がどんな場所でどんな釣りをしているかを赤裸々に暴露してしまいます。エリート戦は決勝まで進むと計4日間の長丁場です。特定の選手だけがネット中継されると、その選手が仮に強力なパターンを見つけている場合、見せたく映像やヒントを他の選手に見せてしまう(知らせてしまう)ことになりかねません。他の選手は奥さんや友人からその日のネット中継の情報を得ることが可能だからです。
 個人的にネット中継を楽しむつもりだったとしても、その映像がインパクトの強いものであればあるほど、ついつい人に話したくなるのが釣り人の性ってものです。ましてや510位と50位で賞金がゼロと1万ドルの差がある試合では、生活の掛かった選手の奥さんなら、黙っていられないはずです。
 エリートプロがコアングラーを同船させて釣りをしていた頃、コアングラーは基本的には試合中に同船したプロの釣りを他のプロに話してはいけないルールとなっていました。しかしながら、実際はプロはコアングラーと部屋をシェアしていたり、コアングラーは特定のプロと仲がよかったり、またはプロの奥さんや親戚がコアングラーとして出場していたりと、このルールはあってないようなルールでした。そういうトラブルや疑念も一因で、エリートシリーズはコアングラー制度を廃止し、マーシャル制を導入しました。
 ネット中継はこれまで以上により詳しい情報が漏れてしまうために、すべての出場選手に同時に行われない限り、厳密に言えば不公平が必ず起こります。ましてや、日本人のアマケンが日本語でアメリカ人トーナメンターのネット中継をした場合、いらぬ誤解や疑惑の矛先が日本人トーナメンターに向けられるとも限りません。
 ボク個人としてはアマケンが提案するトーナメントの未来形には、非常に興味がありますし、その実行力には敬意を表します。今回のクラシックのツイキャスト中継は非常に楽しませていただきましたし、今後も期待したいですが、問題もいろいろあるように感じました。

2012/03/04

トーナメントの未来の姿 その3

 トーナメントのネット生中継は、ボクたち一般アングラーにとっては、望ましい姿かもしれませんが、実際に試合に出ているプロアングラーにとっては、必ずしもそうではないかもしれません。もちろん、今までは決勝に残らない限り、テレビで映るチャンスがなく、
スポンサーに自身の活躍をアピールする場がなかったのが(仮に決勝に残っても、乗っているボートやエンジンのブランドで露出の機会に不公平もありました)、ネット中継が行われると、決勝に残らなくても、最低限のアピールができるメリットもありますが・・・。
 すでに2度に渡って書きましたが、プロが試合で使用したとコメントしているルアーを実際には使っていないケースはたくさんあります。ところが、ネットで生中継されると、そう言ったウソがつけなくなるわけです。ライバル他社のルアーを使ってることが公に分かっても、文句を言わない寛大なスポンサーメーカーもありますが、そうでないメーカーもたくさんあります。
 ネット中継は全員に平等に行われない限り、中継される人だけが不利になってしまいかねません。以前、名前は伏せますがある有名プロが予選をトップで通過したのですが、そのときに使用していたディープクランクがライバル他社のものだったため、決勝ではテレビカメラが乗るために使えず、自身のスポンサーメーカーのディープクランクを使い、結局2位になってしまったという話がありました。
 プロはスポンサー大事で、スポンサーのルアーを仕方なく使うか、クビになってでも使いたいルアーを使うか・・・。今後はプロのスポンサー選びの基準が大きく変わる可能性も出てきそうです。
 もちろん、今まで以上に各メーカーが釣れるルアーを熱心に開発、競争してくれれば、それは望ましい姿ですが、今よりもさらにコピー合戦に拍車が掛かるかもしれません。各プロのシグネーチャーモデルがますますリリースされ、各プロへの縛りを強化するかもしれません。

2012/03/01

トーナメントの未来の姿 その2

 以前、バークレーはプロスタッフであろうとなからろうと、トーナメントで上位入賞したら、使っていようがなかろうが、バークレーのルアーやラインを使用したと公式にコメントをしただけで、ボーナスを支払うというプロモーションを展開しました。その年のFLWやB.A.S.S.系のトーナメントでは上位入賞をバークレーが席巻したことはいうまでもありません。
 ボクの知人はある試合で優勝した際のテレビインタビューで正直にロボワームを使用したとコメントしたところ、プロデューサーがカメラをカットして「3000ドル欲しかったら、今のところをバークレーのワームを使ったと言い直せ」と言ったほどです。その知人はロボワームのプロスタッフでもなかったので、ウソをついて3000ドルをもらう選択もできましたが、キッパリと断りました。しかし、これはごくまれなケースです。
 FLWの番組内でも分かる人が見れば、どこのワームかすぐ分かるのに、なんでもかんでもバークレーとテロップが出たこともありました。当時はバークレー自体がFLWのスポンサーでしたから・・・。
 バークレーのような巨大メーカーにしてみれば、本当によく釣れるワームを真剣に開発するよりも、金をばらまいて”バークレーのワームは釣れる”という評判を買う方を選択したわけです。なんとも乱暴なやり方でしたが、これはこれで成功しました。
 しかしながら、資金力のないメーカーはたまったものではありません。せっかく、いいワームをデザイン、開発して、トーナメンターに支持され、ウィニングルアーになっても、公式にはバークレーで釣ったと公表されてしまうわけですから・・・。
 話が少し逸れてしまいましたが、何が言いたいかといえば、今回のツイキャストのようなネット中継が普及すれば、包み隠さず真実が映されるわけで、資金力のない弱小メーカーにとっては望むべき姿なのかもしれません。もちろん、ボク達一般アングラーにとっても真実を知ることができるわけで、トーナメントのあるべき姿だといえるでしょう。ただ、問題はたくさんあります。

2012/02/29

トーナメントの未来の姿 その1

 今回のバスマスタークラシックはアマケンのツイキャストのおかげで、日本にいながらにしてマーシャルの気分が味わえました。一昔前では考えもしなかったことですが、インターネットの力って偉大です。近い将来には、本当にすべての選手をオンラインで生中継で見ることが可能になるかもしれません。
 ところで、このライブ中継は選手にとって大きな問題も抱えています。それはポイントや釣り方、使用しているルアーまで赤裸々に暴露することになるからです。アメリカのトーナメントはウソが溢れています。プロが公式にコメントするウィニングルアーなんて半分も信用できません(経験上)。プロがバスをキャッチ後、ルアーを外すとポイッとカメラの視界の外に投げてしまうシーンをテレビでよく見ます。これはルアーを映されるとまずいからです。
 一昔前のトーナメントならともかく、今のトーナメントはお金が掛かります。当然、自身の資金力だけで出場するにはリスキーで無理がありますから、スポンサーに頼らざるをえません。スポンサーメーカーにしてみれば、大金払って他社のルアーを宣伝されたらたまったものじゃありませんから、当然、プロはスポンサーメーカーのルアーを使ったと言わなければなりません。ライバル他社を宣伝したらクビなんて契約もあると聞きます。
 確かに本当に自身のスポンサーメーカーの商品をメインに試合に臨む選手もいます。また、ウソはつかないまでも、ルアー名を公表しない選手もいます。BASSFANのレポートでよく”unnamed”と表記されるものがそれです。これは契約上言えなかったり、言いたくなかったり、と理由もいろいろです。
 中には正直にスポンサーメーカー以外のルアーを正直に公表する選手もいます。代表的なのが大森貴洋さんやアーロン・マーテンス、スティーブ・ケネディーなど。ただ、彼らはあくまで少数派です。

2012/02/25

近い将来のバストーナメント

 昨晩は友人2人とスカイプで繋ぎながら、ビール片手にアマケンのツイキャストでクラシック出場中の生中継の大森さんを応援しました。アマケンが提唱する新しいトーナメント観戦の姿というものを体験させていただきましたが、アメリカまでクラシック観戦に行くより、楽しめたかもしれません。いつかは本当に全出場選手の生中継が見られる時代がくるかもしれませんね。
 今晩はビールのつまみをしっかり用意して、観戦したいと思います。

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2012/02/21

One Rod, One Bait, One Legacy

 昨年のシャンプレーン戦の決勝で当たったデイブ・レフィーブレとオキチョビーで再会しました。ボクと親しい人は、シャンプレーンで彼と一悶着あったことをご存知と思いますが、とりあえず和解しています。
 デイブ・レフィーブレはアラバマリグ登場後、いち早く自身のフェイスブックに否定派としてのコメントを投稿し、その後もトーナメントで使用禁止を求める署名運動を始めたりと、まさにAリグ否定派の急先鋒です。先日もFLWのウェブサイトに自身の意見がアップされ、デビッド・ダッドリーと火花を散らしています。
 そんなデイブ・レフィーブレとはAリグに対しては意見が一致し、彼が作ったというTシャツまでもらいました。

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2012/02/19

Aリグ回収器

  今回のオキチョビーでは、多くの人と話をしました。有名人だらけでしたが、いつも話題になったのがアラバマリグです。ガンターズヴィル戦以降、初のメジャーな試合だけに、賛否両論、いろいろでした。ただ、一つ確かに言えることはルールでOKになった以上、使わなかったら必ず不利になるということです。
 すでに先月行われたエバースタート・シャスタ戦で1位から5位までが例年のウェイトを大きく上回る驚異的なウェイトでAリグが独占したように、FLWツアー・メジャー戦においても初戦から第3戦まで(ハートウェル、テーブルロック、ビーバー)がAリグが制するだろうと噂されています。すでにローカルの試合では、Aリグが例年の平均的なウィニングウェイトを遙かに上回るウェイトで試合を独占しているようです。また、第5戦のケンタッキーレイク戦、フォレストウッドカップのレイク・レーニアでもAリグが制するかもしれません。果たして、FLWは正しい判断だったのか・・・。

P1040761_640x480_2 実はオキチョビー戦の試合でもボートデッキにAリグが転がっている選手を何人か見ました。トップ10カットしたブライアン・スリフトは何匹かのバスはAリグでキャッチしたそうです。
 ガンターズヴィル戦でトップ10カットして、Aリグでいい思いをしたルーク・クラウセンは比較的肯定派でした。「そのうちスレるから心配要らないよ」とルークは呑気に言っていました。そんな彼のトラックの中には友人に頼んで作ってもらったというAリグ専用のリトリーバーがありました。下のフックがちょうどAリグのワイヤーの股の部分を引っかける仕組みで、根掛かって外れない場合は、ジグヘッドのフックを引き伸ばしてでも回収するというわけです。なかなかよくできた仕組みです。早速ハートウェル戦で投入するようです。さすが、トップレベルのプロはいろいろ考えています。
 日本では無責任に20ポンドクラスの細いラインが推奨されていますが、これだけ市場に溢れたAリグをみんなが根掛かりで湖底に残すとたいへんなことになってしまいます。ただでさえ逆風がきつい琵琶湖でも、バス駆除派の格好のエサになってしまいかねません。自分一人ぐらいって気持ちが命取りとなってしまいます。
 琵琶湖で生活をしているガイドさんこそ、太いラインを使って、根掛かっても確実に回収することを推奨してほしいところです。もちろん、どうせなら、根掛かりしにくいセンター1本バリ仕様をボクは推奨しますが・・・。

2012/01/21

署名運動に協力を

 実はブログで紹介するタイミングを逃して、そのままにしていたのですが、アメリカではB.A.S.S.やFLW、PAAに対して、Aリグの使用禁止を求めるオンラインの署名運動が起こっています。
 この署名の第一号に名前を連ねているのは、FLWツアープロのデイブ・レフェーブレです。彼はガンターズヴィルの試合後、すぐに自身のフェイスブック上で否定的なコメントを載せ、その後も否定派の急先鋒となっています。
 署名運動は年が明けて、完全に落ち着いた感がありましたが、今回のB.A.S.S.の新ルール発表を受け、今が最後のチャンスとばかりに、再度、広く署名を呼びかけ、事実1月17日以降、署名の数も再び増え始めています。
 日本からも署名ができるので、Aリグに否定的な立場の方は、ぜひご協力ください。
http://www.gopetition.com/petitions/ban-the-a-rig.html

2011/12/12

禁断の果実 その4

 そもそも、アメリカのようにゲームフィッシングに規制のない日本では、何も5本バリにこだわる必要もありません。アラバマリグが登場するやいなや、テストもろくにしないで全く同じ仕様を猿マネするのは芸がなさすぎです。よく日本のテレビが中国の最近のパクリ事情を面白おかしく報道しますが、「目くそ鼻くそを笑う」とはまさにこのことです。
 バスのダメージを考慮してフックを1本にするなら、他のティーザー同士がキャスト時に絡む心配も少ないわけですから、ティーザーは5本だって、6本だって、10本だっていいはずです。バスがベイトの群れに反応するなら、ルアーは多いほど集魚効果が大きいはずです。
 そして、投げやすさや収納面など、いろいろ考慮して、一番汎用性の高い方向に落ち着いた結果が5本なら仕方がありませんが・・・。
 もちろん、フックを1本にして、100%そこへバイトさせることはできませんが、スピナーベイトだって、ブレードにバイトすることだってありますし、ルアーのフッキング率なんて実は低いものです。それがゲームってものです。より確率よく真ん中にバイトさせるために創意工夫するのがバスフィッシングの醍醐味ってものです。
 フック付きをセンターの後方に大きくずらせば、群れからはぐれ気味のベイトを演出できるので、バイトさせる確率はかなり高くなるはずです。さらにフック付きだけラトルを挿入してみたり、テールをチャートにディッピングダイで染めてみたり、エラのあたりを赤く塗って弱ったベイトを演出したり、カラーを変えてみたり、テールアクションの違うベイトを使ったり、サイズを変えてみたり、スクラウンジャーやチャターベイトにしてみたり・・・。試してみるパターンはいろいろあります。

2011/12/09

禁断の果実 その3

 想像してみてください。アラバマリグスタイルを投げ、パーソナルレコード、しかも今後、一生掛かっても更新できないかもしれないような巨大なバスがヒットしたとします。ところが、バスの腹や尻尾に他のルアーのフックが突き刺さり、バスは身動きできずにノーファイトで浮き上がってきた光景を。
 正直、不幸&悪夢としか言いようがありません。自身の人生における記念すべきトロフィーサイズですが、歓喜のの声もありません。こんな姿ではランディング時の忘れられない瞬間も味気ない、なんとも言えない苦い思い出になってしまいます。
 アラバマリグスタイルの賛否両論の根拠は人によって様々ですが、ボクが否定的なスタンスを取るのは、釣れるバスにダメージを必要以上に与えてしまうことが懸念されるからです。
 実際に釣っている人の話を聞くと、他のジグフックがバスのボディーに刺さってしまうことが度々あるそうです。テレビを見ていてもそうでした。これはヒットするバスがデカイほど起こりえます。また、一方で、かなりの頻度で周囲の4本よりも、センターの一番後方を泳ぐルアーにヒットするともいいます。
 それならば、フックはセンターの1本だけにして、残り4本はフックなしのティーザーであってもいいはずです。そもそも、ボクたちは同時に複数のバスを釣りたいわけではありません。当てものくじみたいに、5本のルアーのうちの1本にヒットさせるよりも、本命のルアーにバスをバイトさせてキャッチする方がゲームとして面白いです。周辺の4本のワイヤーは曲げたり戻したりするので、センターの1本よりも折れやすいので、せっかく掛かったバスをワイヤーが折れてバラすというケースも軽減できるはずです。
 周辺の4本がフックレスなら、もう一つ懸念される根掛かりの問題も大きく解消されるはずです。4方向にガードの役を果たすティーザーがあるわけですから、スピナーベイトよりもスナッグレスなルアーになるかもしれません。

2011/12/08

禁断の果実 その2

 実は今回のFLWツアーオープンの試合の模様がどんな風に放映されるのか興味深かったのですが、やはり放送を見た数人と同じような意見が出まし た。それは、リミットメイク後にダブルヒットをしたら、その時点で失格ではないのか? という疑問です。
 アメリカのトーナメントではリミットが5匹の場合、6匹目が釣れたらどれか1匹をリリースするまで、次のキャストは認められません。釣れるだけ 釣ってライブウェルにキープし、最後に大きい順に5本を選り分けるなんてことは許されません。つまり、一時的に最高6匹目のバスまでしかランディ ングすることができないはずです。ところが、今回のアラバマリグでは、ライブウェルにすでに5本のバスがキープされた状態で、ダブルヒットした ケースが起こった可能性があります。
 もちろん、クランクベイトやトップウォーター等で、1個のルアーにアクシデント的にダブルヒットが起こる可能性もゼロではありませんが、アラバマリグが違うのは複数のルアーが付いて、明らかに複数のバスを意図的に狙うリグであるという点です。
 一時的であれ、ボート上に7匹目のバスがランディングされた状態は、厳密に言えば、ルール違反で失格となってもおかしくないはずです。アメリカ のトーナメントでは、うっかりミスであっても、6匹のバスをキープして持ち帰ったら、たとえどんなビッグウェイトを持っていても失格となります。 うっかりミスが許されないなら、意図的に7匹目を釣ることも許されてはいけないはずです。この見解については、いろいろ調べてみたいと思います。

2011/12/07

禁断の果実 その1

 FLWツアーオープン、ガンターズヴィル戦のテレビ放送はオンラインでご覧になりましたか? とんでもない釣れっぷりでしたが、全員が同じリグで、ヘビーなタックルで釣る大味な内容に、個人的にはあまり興味をそそられませんでした。そこにはスポーツやゲームとしてのバスフィッシングの姿は感じられません。正直、こんな魅力のない試合には出たくないものです(出場しなくてよかった)。できれば、アメリカのトーナメントでは禁止になるか、使用を制限をされる方向に進んでほしいものです。
     日本のファンフィッシングにおいても、琵琶湖を中心にアラバマリグスタイルが大人気です。例年の12月とは思えないような釣果が続いているようで、多くの人が「今まで口を使わなかったであろうバスが反応する」と口をそろえます。ガイドの人たちも次々とたまらず”禁断の果実”に手を出してしまったようです。一方でその釣れっぷりにむなしさを覚える人も出始めているようです。
     ガイドにとってはまさにジレンマとの戦いです。お客様のリクエストには応えるのが仕事ですが、簡単に釣れすぎてはガイドとしての技量、価値が損なわれます。また、将来のバスの個体数にも影響を及ぼす懸念も出てきます。業界にとっても、短期的に見ればシャッドテールワームやジグヘッドが売れて、売り上げが伸びますが、一方で猫も杓子もアラバマリグスタイルでは、他のルアーが売れなくなってしまい、バスフィッシングを単調なものにしてしまいます。釣りの雑誌もアラバマリグばかりではネタが持ちませんし、広告が減ってしまえば廃刊です。結局は自分たちで自分の首を絞めているような感じがしないでもないです。パンドラの箱が開けられた今となっては、アラバマリグが登場する前の過去に戻ることはできません。願わくば、バスが賢 くて、1日も早くアラバマリグにもスレてほしいものです。

   

2011/08/20

バイト頂きました

 ブログは相変わらずサボリモード中です。釣りはけっこう行っていますが、なぜかブログを書く気がおきません。フェイスブックは続けていますが・・・。
 ところが、今日はどうしても書きたいことがありました。淀川に釣りに行ったんですが、途中、トップウォーターファン(トッパーって言い方は好きじゃないです)の方がカヤックでのんびりとやっていまして、声をかけましたところ「何発かバイトは頂いているんですが、乗らなくて・・・」という返事。
P1030164  この一言で、この方のバスへの愛情・感謝・優しさみたいなものが伝わってきました。すごく気持ちよかったです。最近は大物至上主義みたいな風潮で、下品・乱暴な言葉が世に溢れていますが、バイトはとるんじゃなくて、頂くもの。ボクもこの気持ちを忘れずにいたいものです。
 その後、ボクにもフロッグでいいバイトを頂きました。食ってくれたバスに感謝感謝。

2011/06/22

危機感の温度差

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   週末の野尻湖は本当にすごい数の釣り人で賑わっていました。遠方からわざわざやってくるのは、そこにスモールマウスがいて、釣りを気持ちよく楽しむことができるからです。
 最近の野尻湖ではレンタルボートの組合による取り決めで、スポーニング期間中は、釣ったバスをライブウェルに入れてキープするのを自粛するようにお客さんにお願いしています。本当に素晴らしいことだと思います。できれば、スポーニング期間限定といわず、オールシーズンそうなってほしいものですが・・・。また、野尻湖だけでなく、他の釣り場でも同じような風潮が広がることを願っています。
 お客さんが来てくれるのは、野尻湖にスモールマウスがいてくれるからで、数が減って釣るのが難しくなってしまえば、今のようにはお客さんが来てくれなくなるということを地元の方々はよく理解しているようでした。
 一方の琵琶湖は相変わらずです。マリーナ&レンタルボート業者さんたちは、何の危機感も持っていないのでしょうか? 最近もあるガイドさんのブログで、マリーナ主催のトーナメントの模様が紹介されていましたが、ウェイインバッグを持たず、バスをランディングネットに入れて、検量待ちしている人たちの写真がアップされていました。目を覆いたくなるような光景ですが、そんな写真を平気でアップしてしまうガイドさんの無神経さにも愕然としました。そんなガイドを応援(スポンサー)するメーカーもどうかしてますが・・・。
 もちろん、すべてのマリーナやレンタル業者さん、ガイドさんがそうだとは言いません。特に最近は、一部のガイドさんを除けば、ガイドさんのブログで下品な”フンガー持ち”する写真を目にする機会はずいぶん減ったように思います。危機感を持ったガイドさんたちが個々に発信したり、所属のマリーナ関係者や駐艇会員に対して意識改革を進めていけば、琵琶湖は今よりもっとよくなると思うんですが・・・。

命がけ、やっぱり怖いトーナメント

 FLWはフカシンのバスボートでの事故の公式アナウンスをアップしました。フカシンと同船していたカメラマン、ロバート・ガレイは、衝突時ボートから振り落とされておらず、コンソールに打ち付けたことによって負傷したようです。
 当初はナシュビルの病院まで緊急搬送され、ICUに入ったようですが、今は意識もしっかりしていて、自身で飲食も可能なようです。フカシンも見舞いに訪れたみたいです。とにかく、2人の1日も早い復帰をお祈りします。
 それにしても、最近はトーナメント中の事故のニュースをよく耳にします。今回トーナメントが行われたケンタッキーレイク&レイク・バークレーは、昨年10月にもBFLの試合でバスボート同士の衝突による死亡事故が発生しています。
 武勇伝のように語られた今年のクラシックの濃霧の中での高速ロングライドも、一歩間違えば、大事故を起こしたはずです。同船したカメラマンは、さぞ怖かったことでしょう。コアングラーとして出場していても、いつか事故が自分の番に回ってきそうな不安な気持ちがあります。これまでに何度も同じようなことを書いていますが、そろそろトーナメント団体も安全面を重視したルールの改正が必要だと思います。あと、個人的にはシートベルトはあった方が安全な気がするんですが・・・。

2011/03/06

週末は名古屋だぎゃあ

 いよいよ今週末は名古屋バスフェスタが開催されますね。バスフィッシングオンリーのイベントとあっては行かないわけには行きません。
 当日限定物の即売なんかもあるらしく、ボクも財布を握りしめて遊びに行く予定です。毎年同じ顔ぶれ(最近は減少傾向)でマンネリなフィッシングショーよりも、いろいろな小さいメーカーの出展があって、個人的にはとても楽しみです。
 沢山の人たちとも会場で会えそうで、夜も楽しみです。名古屋といえば、やっぱり、でりゃあうみゃあ手羽先だぎゃあ。どこかオススメのお店があれば教えてください。

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2011/02/12

ワールドレコードバス、太平洋を渡る

 いよいよバスマスタークラシックの公式プラクティスが始まり、アメリカはクラシック・モードに突入していますが、2月7日、B.A.S.S.は興味深いニュースを発表しました。
 クラシックと同時開催のアウトドア・エキスポのヤマハ&スキーターブースで、栗田学氏がキャッチしたワールドレコードタイ記録のバスの剥製が展示されるそうです。実は栗田氏がオークションにかけた剥製はヤマハが競り落としたそうで、所有権はすでにヤマハにあるようです。
 ジョージ・ペリーのキャッチしたバスは写真しか残っていませんから、22ポンドオーバーのバスの剥製は、まさに世界最大の本物のバスとなります。バスフィッシャーマンなら、誰もが一度は拝んでみたいはずです。それだけに今回のアウトド・エキスポの目玉になるのは間違いありません。エキスポ終了後には、剥製がどこに展示されるかは決まっていないそうですが、全米のイベントやボートショーとともに旅することでしょう。もう、日本で見る機会はないでしょうね。
 一方、栗田氏もヤマハ&スキーターのプロスタッフとして契約をしたようで、このアウトドア・エキスポにも招かれているそうで、期間中はヤマハ&スキーターのブースでサイン&記念撮影に応じるそうです。
 アメリカではレイク・ビワがさらに有名になることでしょうが、皮肉にも琵琶湖は電気ショッカーボートを使用した新たな駆除の計画が進められているそうです。なんとも、悲しい現実です。

2011/02/08

字幕普及化を広めましょう

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 フィッシングショーでこんなチラシを見かけました(写真は呉さんの背中)。なるほど、今まで考えたこともありませんでしたが、聴覚障害者の方って、けっこうおられるんですね。DVDに字幕を入れるのって、そんなに難しい作業(面倒ではあるでしょうが・・・)でもないと思うので、一枚でも多くのDVDに字幕が付くといいですね。DVDだけじゃなくて、ウェブの配信動画にも字幕をドンドン入れましょう。
 釣り人の中には、バスに対して愛情がないというか、けっこう言葉使いが乱暴な人がいますが、そういうのも字幕で改めてみると、格好悪いものです。「コイツ、ぜんぜん口使いよらんなぁ」とか、釣ったバスに対して「ゲロ痩せ」や「ガリクソン」なんて、字幕で見たら、けっこう引くでしょう。字幕化の影響で、バスへの言葉使いが丁寧になると嬉しいなあ。
 参考ブログ記事

2010/11/12

環境協力シール?

Wk1p1  社団法人、日本釣用品工業会(日釣工)が主導の下、来年1月1日以降のメーカー出荷分のワームには「環境協力シール」の貼付が行われるみたいです。JBのFECOマークみたいですが、こちらはシール一枚を6円で日釣工が販売し、プールされたお金は全国の湖底・海底の清掃活動の資金として活用されるそうです。

 日釣工のホームページによると、これは義務ではないようですが、日釣工の会員メーカーに限らず、すべての日本のメーカーへの呼びかけをする(している)ようです。そのわりには、もう2カ月しかないのに、あまり周知されていないような気がしますが・・・。
 こういう試みはメーカー主導ではうまくいかないので、日釣工が音頭をとって、釣業界挙げての取り組みとしてうまく機能するといいですね。1年にどれぐらいのお金が集まるんでしょうか・・・。あとはそのお金が正しく、クリアに使われることを願うばかりです。

2010/10/14

コアングラーの死亡事故

 先日、来季は前厄なので、トーナメントを控えると書きましたが、恐れていた事故がまたまた起こってしまいました。10月8日、ケンタッキー州バークレー・レイクで開催されたBFLのリージョナルイベントに出場していたペアのバスボートが他のローカルの試合に出場していたペアのバスボートと衝突事故を起こし、BFLに出場していたコアングラーのフレディ・マックローリー(42歳)が死亡した模様です。

 その他3人は無事のようですが、本当にあってはならない悲しい事故です。BFL側でフレディー・マックローリーとペアを組んでいたボーターは、ケンタッキーレイクのロコアングラーとしては有名なデビッド・ヤングだったようです。デビッド・ヤングは2009年のFLWツアーのケンタッキーレイク戦でビッグスプーンを使って、2位になった模様がテレビで放映(ネットでも鑑賞可能)されたので、覚えている人も多いでしょう。デビッド・ヤングは2007年にもケンタッキーレイクで、試合中に水中の障害物に衝突する事故を起こして大けがをしたことがあるそうです。
 とにかく、最近、試合に出て思うことは、事故が多すぎるというか、危険すぎます。ボートは年々大型化して、アウトボードも250馬力が珍しくなくなってしまいました。ボク自身、何度かヒヤッとする経験もしていますし、いつかは自分の身に事故が回ってきそうな気がします。大好きなバスフィッシングですが、命を賭けてまではできません。特にボクのようなコアングラーはボーターに命を預けての参戦となります。そろそろ、ルールでスピード規制ができてもよさそうな気がします。

2010/09/14

想像してみてください

 トーナメントではデッドフィッシュペナルティーがありますが、これは「ウェイインするまでバスの息があるかどうか」が重要なのではなく、「ウェイイン後、元気にリリースする」のが真の目的です。ところが日本ではウェイインさえ完了すれば、後はバスが死のうが生き延びようが知ったこっちゃない、というのが実態です。アメリカの多くのトーナメントでは、リリースボートが用意され、ウェイイン後のバスはオフィシャルが水質のいいエリアまでバスを運んでリリースをします。水温が高くて水質も悪いマリーナの奥にポイ捨てするのはリリースとは言えません。
 以前にも触れたことがありますが、ある調査によると、バスのトーナメント後のリリースによる生還の確率は、水温が18度以下の季節では94%ありますが、水温が26度を超える時期では、61%しか生還できないというのです。水温が高くなればなるほど、この数字は低くなるそうです。
 これはライブウェルがしっかり装備されたバスボートが中心で、リリースボートが用意され、数多くのボランティアやスタッフがテキパキと大会を運営するアメリカでの話ですから、日本ではそれ以下の数字となるでしょう。アメリカでは、リリースエリアはオフリミット(釣り禁止)となって、ウェイインされたばかりの体力を回復していない弱ったバスが、すぐに再び釣られるのを防ぐ工夫もされています。

 では想像してみてください。水温が30度を超える時期ならば…。「自分がリリースしたバスだけは元気に泳いでいった」と思っていても、実は3割ぐらいしか生還できていないかもしれません。多くても5割でしょう。朝イチに釣れたバスなら、かなりの確率で死んでしまっているのかもしれません。高水温の夏場はトーナメントを控えるか、競技時間を短くするべきです(カリフォルニア州では法律で6時間がMAXです)。結果として駆除大会になっているイベントにメーカーがスポンサーするのもどうかと思います。
 よく氷をいっぱい入れて水温を下げればいいと思っている人がいますが、ものには限度があります。確かに表水温は下層の水温よりも高いので、表水温を循環させるだけだと夏場はバスがすぐに弱ってしまいます。だからといって、キンキンに冷たい水ではバスもショックです。何度も急激に水温が変化するのもよくありません。さらに市販の氷をそのままライブウェルに入れるのもよくありません。氷が溶けた水は酸素が溶けていない場合があるからです。理想は間接的に冷やして長時間一定水温をキープすることです。
 先月ボクも参加したフォレストウッドカップでは、友人に教えてもらったある方法が役に立ちました。その方法とはペットボトルに湖の水をくんで持って帰り、中にレジュベネイドを入れ、冷凍庫で凍らせることです。試合中は1本ずつペットボトルのフタを外してライブウェルの中に入れました。中のレジュベネイド入りの氷は時間をかけて徐々に溶け出すというわけです。
 また、初日のパートナー、アンディー・モーガンのボートにはクールウェルが装備されていました。クールウェルは氷を利用して、ライブウェル内の水を間接的に冷やし、一定水温をキープする装置です。試合当日はとんでもなく暑く、試合途中で氷を買い足しに行ったほどです(写真)。アンディーはライブウェル内の水温計を常に気にしていました。ワールドランキング7位の一流プロは、バスに対するケアも一流でした。BRUSH動画のあのプロとは天と地の差です。

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2010/09/13

スロットルールの意義

 先月アメリカから帰ってきたばかりですが、15日から再び渡米します。今度はFLWウェスタンシリーズ最終戦(第4戦)のため、アリゾナ州レイク・ルーズヴェルトに行ってきます。
 レイク・ルーズヴェルトに行くのは初めなので、どんな釣り場でどんな釣りが通用するのか、楽しみでワクワクしています。写真(下)を見る限りは、ブッシュがいっぱいのクリアウォーターで、時期的にはヴィクセンやバズベイト、フロッグが効きそうな感じです。
 レイク・ルーズヴェルトは近年、釣りのコンディションが悪くなったために、スロットルールが設けられていました。ここのスロットは13インチ(約33cm)以上16インチ(約40.5cm)未満のバスはキープすることができない(一時的にライブウェルに入れることも許されません)ので、実質16インチ以上がキーパーサイズとなります。スロットルールは、最も産卵を活発に行う世代のバスを守る資源保護の目的で設定されています。
 このスロットルールのおかげで、レイク・ルーズヴェルトのコンディションは年々よくなり、アリゾナ州の中でもトップクラスのよく釣れる釣り場に戻ったそうです。そして、ついにこのスロットルールが8月いっぱいで撤廃となり、今月の試合からは12インチ以上のすべてのバスをキープすることができることになりました。どれくらい爆釣レイクで釣りができるのか本当に楽しみです。
 アメリカではバスは観光資源として高く評価され、行政ぐるみでバス(釣り場)を守ってくれますが、日本では誰もバスを守ってやれません。せめて釣り人1人1人が、バスに優しいアングラーであってほしいものです。

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アマチュア釣り大会のあり方

 釣り大会は必ずしも競技である必要はありません。家族やカップルで気軽に楽しめるお祭り的なイベントもあっていいはずです。過去にも何度か紹介したことがありますが、テキサス州レイク・フォークで9月17-19日の3日間、ビッグバス・スプラッシュが開催されます。賞金総額50万ドルですから、とんでもない規模です。
 マクドナルドがスポンサーのこの大会は、毎年恒例の街をあげての大イベントですが、競技ではありません。一発大物のアマチュア大会です。お祭り大会ですから、参加者が純粋にバスフィッシングを楽しむことが第一優先で、釣りの腕を競うわけではありません。
 期間中3000人を超える人が参加するというこの大会は、1日だけ参加することもできますし、3日間すべて参加することもできます。参加費は1日110ドル、2日間で160ドル、3日間で210ドルです。
 この大会の素晴らしいところは、参加者はいつでもバスをウェイインできるという点です。つまり、釣れたらすぐにウェイイン会場に持ち込んで検量してもらい、できるだけバスへのダメージを軽減してリリースすることができるというわけです。検量時間は朝の6~7時、7~8時と1時間毎に分けられていて、各時間毎に持ち込まれたバスのサイズの順位が1位から12位まで決定され賞金(1000ドル~200ドル)が出ます。もちろん、複数回バスを持ち込むこともできます。最終的には3日間に持ち込まれたすべてのバスの中で、大物順に順位が決められ、優勝と2位にはトラックとバスボートのセットがプレゼントされます。一発大物でトラックとバスボートがもらえるわけですから、不正も心配ではありますが・・・。そこはスポーツマンシップの国ですし、何より街をあげての大イベントですから、不正をするにはそれ相当のリスクもあります。
 レイク・フォークはアメリカの中でも特にバスのケア(観光資源保護)に関してうるさい釣り場です。レイク・フォークにはスロットルールがあって、16インチ(40.64cm)以上24インチ(60.96cm)未満はキープできません。ライブウェルに一時入れることさえ許されません。キープできるのは16インチ未満か、24インチ以上となります。
 毎時間24インチオーバーのビッグバスが持ち込まれるわけではありませんから、16インチ未満のバスで賞金1000ドルをもらうチャンスもありますし、16インチ未満のバスの中での3日間の最大ウェイトにも2500ドルのボーナスがあります。その他ピッタリ賞など、いろいろなオプションが用意されています。
 プロの真似事をして、3本や5本のリミットで競技する大会ではなく、日本でもこんなお祭り的な大会があってもいいと思うんですが・・・。より多くの人が楽しめるのは、こういう大会の方が楽しいでしょうし、本気で釣りの腕を競いたいなら、少数精鋭でやった方が分かりやすいでしょう。とにかく、結果として駆除大会になっているトーナメントは、その大会自体のあり方について考え直してもらいたいものです。
 ダラス在住で”バスフィッシングをこよなく愛する広島県人”さんに、ぜひこんな素晴らしい大会(運営方法も含めて)をレポートしてもらいたいです。
http://www.sealyoutdoors.com/index.html

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2010/09/12

悲しい現実の将来

 昨日の”悲しい現実”という記事に関して、多くの反響があります。ブログ内には承認できない(承認を希望しない)コメントもいくつかいただきました。この記事に共感をいただいて、ブログ内でリンクを貼ってくださった方もいるようで、普段の土曜日ならアクセス数は平日よりも減るんですが、昨日はアクセス数も伸びました。中には初めてボクのブログを見ていただいた方もいるでしょう。
 ボクのバスへの想いは、下記カテゴリー内の記事に強く込めていますから、興味がある方は、過去の記事もこの機会に目を通していただけたらと思います。悪文ですが・・・。
 1人でも多くの方が”ボクのバスへの想い”を読んで、何かを感じていただけたらボクは嬉しいです。別にボクの個人的な価値観を100%押しつける気はありません。ただ、共感される方は、リンクを貼っていただくか、直接ブログ内で皆さんが声を上げていただけると、ボクとしては本当に嬉しい限りです。偉そうなこと言って、ごめんなさい。

また残念な不正事件

 USオープンの不正事件に続いて、またもや残念な事件が発覚しました。景気が悪いと、こういうニュースを耳にする機会が多くなるんでしょうか?
 今回はフロリダが舞台です。アメリカは高額賞金の掛かった試合は1人で出船することはありませんが、ローカルの小さなトーナメントでは、チーム戦や1人参加も可能です。今回はそんなローカルトーナメントで事件が起こりました。
 逮捕されたのはセドリック・ジェローム・ペリー、31歳。数多くのローカルトーナメントで優勝を続けるセドリックに疑惑の目が向けられ、フロリダ州のフィッシュ&ワイルドライフ・コンサーベーション(FWC)のスタッフたちは約1カ月もの間、セドリックの監視を続けたというのです。
 セドリックは8月10日のローカルトーナメントに出場し、またしても優勝したのですが、湖上のセドリックは丸1日監視をされていたのでした。FWCのスタッフはセドリックがトーナメント中にグッドサイズのバスをキャッチするのを1度も見なかったそうです。このときは証拠不十分で、泳がされたわけですが、セドリックは翌週のローカルトーナメントにも出場し、監視されているとも知らず性懲りもなく不正を働いたのでした。
 今度は監視は二手に別れ、一方はセドリックを監視、一方はセドリックのトラックを監視したそうです。セドリックのトラックの中には大きなクーラーが入っていて、エアーポンプが動いていたそうです。
 その後、何も知らずにトラックに戻ってきたセドリックはクーラーをボートに持ち込み、クーラー内のバスとライブウェル内のバスを入れ替えたそうです。セドリックはまたしても優勝できるウェイトを持ち込んだそうです。
 これが決定的な証拠となって、セドリックは逮捕されたわけですが、自供によると、セドリックは別の湖で事前にバスをキャッチして用意していたそうです。セドリックは詐欺罪で捕まったわけですが、フィッシングライセンスも持っておらず、ライセンス不所持とバッグリミット違反(1日に6匹以上のバスを同時にキープした違反)でも罰せられることになるようです。
 何回も連続して優勝したら、さすがに怪しまれると、なんで分からないんでしょうか? 釣りを知らないんでしょうね。日本でも、釣りを長年やっている人なら、あり得ないとすぐ分かる非常識な釣果を自慢している人っていますよね。バス釣りを純粋に楽しめないなんて、かわいそうな人たちです。

2010/09/11

悲しい現実

 先日の琵琶湖釣行ではシャローの奥に台風の影響でか、吹き寄せられたバスの死骸を数多くみました。一つのマットに3匹も4匹もバスが浮いていたりします。かなり大きそうなヤツまでチラホラ。ビックリするぐらいの数で、それもバスばかり・・・。コイやブルーギル等の死骸はないのに・・・。トータルで何十匹のバスの死骸を見たでしょうか・・・。

 すべてとは言いませんが、多くがライブウェルに拉致されて、夏の高水温の劣悪環境の中、半殺しにされて、残酷な写真を撮られた後に、マリーナでポイ捨てされたかわいそうなバスたちの末路だと思われます。こんな光景はアメリカでは見たことがありません。臭いも強烈ですが、そんな惨状を見て悲しくなってしまいました。
 なぜ、日本の多くのバスアングラーはバスという魚を愛せないのでしょうか? 琵琶湖はアメリカ人が羨むほどの稀なビッグバスレイクとなっていますが、年々バスの数は減っています。このままでは近い将来、琵琶湖のバスフィッシングはますます下降線をたどることでしょう。お客さんが減って一番困るのは、マリーナ関係者やガイドさんたちなのに、みんなお気楽です。
 ボクだって、自分が釣ってリリースした魚の100%が生還しているとは思いません。フックを呑まれることだってあります。ただ、少なくとも釣れたバスには敬意をはらって、可能な限りダメージが少ない状態で1分1秒でも早くリリースをしているつもりです。トーナメントでキープをしなければならないときは、ライブウェル・トリートメントや氷を使って、細心の注意を払います。トーナメント団体も夏場はトーナメントを控えたり、州の法律で夏場は競技時間が短かったりもします。
 ボクはネットなんかほとんど使いませんし、基本はサイズも測りません。今回釣れたビッグバスも長さを測る際は、ウッチーに濡れたタオルを用意してもらい、ボクは準備ができるまでバスを水の中に漬けてエラに水を通して待っていました。別に自慢するわけではなく、当たり前の行為です。間違っても、カンカンに焼けたボートデッキにバスを押しつけるような拷問はしません。
 あのビッグバスは結局、何ポンドだったのか分からずじまいでした。12ポンドぐらいだったのか、それともそれ以上あったのか・・・。ライブウェルにキープして、誰かにスケールを貸してもらえれば、量ることができたかもしれませんが、後悔は全然していません。来春、無事にスポーニングをして、将来ボク達に感動を与えてくれる子孫を数多く残してくれれば、何より嬉しいです。

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2010/08/30

ミリオンダラーにリーチ

Image  フカシンは今回の優勝で、FLW通算獲得賞金額が95万6895ドルとなり、100万ドルにリーチがかかってきました。今季のFLWではイースタンシリーズの最終戦を残すのみとなっていますので、今季中に100万ドルを超えるのは、次戦を優勝でもしない限り難しいですが、来季中には間違いないでしょう。もちろん、レンジャーカップやB.A.S.S.での賞金を加えれば、すでに生涯獲得賞金はすでに100万ドルを超えていますが・・・。
P1000482  2004年からFLWに挑戦し続けて、7シーズン目。通算優勝3回、トップ10フィニッシュが15回、平均すれば1シーズン約14万ドルを稼いでいる計算です。今回のフォレストウッドカップでもフカシンはFLWの顔としての貫禄があり、フィッシングエキスポでも大人から子供まで多くの人からサインを求められていました。読売テレビの番組でもフカシンが今度登場するみたいなので、そちらも楽しみです。

2010/07/29

ワールドレコード・タイ記録の価値

 BASSFANの記事で、栗田学氏がキャッチしたワールドレコード・タイ記録のバスの剥製が売りに出されるという記事が載りました。こちらでは大きな話題となりそうです。買い手はバスプロショップになるのか、キャベラスになるのか、または一般のリッチマンが名乗りを上げるのか、値段はいくらになるのか興味深いところですが、はたして栗田氏が期待しているほどの価値がつくでしょうか? 

2010/07/24

残念な不正発覚 続報

Weight  今回のUSオープンでの不正発覚は、大きな波紋となって全米を揺るがしています。写真はマイク・ハートが実際に使用したというフック付きのオモリです。今回の試合で、マイク・ハートとペアを組んだノンボーターは共謀は問われていませんが、3日目のパートナーは、その日のウェイトが無効になったかわりにエントリフィーが返金されたそうです。どういう状況でバスの腹にオモリを仕込んだのかは分かりませんが、WONBASSのようなシェアウェイトトーナメントでは、ノンボーターがフロントデッキに立ってエレキを踏むことも許されているので、マイク・ハートがバスの入れ替え中に秘かにオモリを仕込むことは可能だったと思われます。
 アメリカの各フォーラムではこの話題で持ちきりで、当初は擁護派もいましたが、徐々に怒りや失望の意見が多数となってきています。中には「すべてのタックルショップはマイク・ハートの入店を禁止するべき」という過激な意見も出ています。
 その一方で、マイク・ハートと交流があったり、パートナーを組んだ経験のあるアングラーは、自身の保身に躍起となっています。
 マイク・ハートはナショナルレベルのプロアングラーではなく、ウェスタンでもその名前を知っているのは、限られているロコアングラーです。マイク・ハートは主に南カリフォルニアのチームトーナメントに出場していて、特にレイク・キャステイクやピラミッド・レイク、レイク・カシータスの試合では、過去3年で圧倒的な強さを発揮していました。日本でいうところのチャプターレベルの試合だと言えば、分かりやすいでしょうか。
 マーク・ハートの最近の戦歴をまとめてみました。ABAトーナメントでは103試合に出場し、10試合で優勝、61試合でトップ10。アングラーズチョイス・トーナメントでは、2010年の今季は1試合に出場し優勝、2009年は4試合で優勝、残り2試合でも2位と4位。WONBASSでは7試合中、6試合で優勝、このリージョンでは4年連続のAOY。NBW(ナショナル・バス・ウェスト)トーナメントでもこの同じリージョンで2シーズン連続のAOYとなっています。まさに荒稼ぎです。冷静に考えれば、かなり怪しい成績と言えるでしょう。
 すでにWONBASSに続いて、NBWやアングラーズチョイスも公式にマイク・ハートの永久出場禁止の措置を早々発表していて、まさにトーナメント界からの追放という異例の事態となっています。アメリカのトーナメントでは、優勝選手にポリグラフテストをするなどの慣例的なルールを設けている団体もありますが、それですら不正を完璧に抑止できるとは言えず、ルール変更をするにも限界があります。今後のチームトーナメントのあり方自体も問われています。

2010/07/23

残念な不正発覚

Img_3571  昨日、終了したばかりのUSオープンでは、残念な不正が発覚してアメリカで大きな話題となっています。
 カリフォルニア南部のロコトーナメントアングラー、マイク・ハートが持ち込んだ2日目のバスは5匹中3匹がデッドフィッシュで、デッドフィッシュはネバダ州のフィッシュ&ワイルドライフの役人によって解剖された結果、3匹すべてのバスの胃の中から鉛のシンカーが出てきたのでした。シンカーはシングルフックと繋がっていて、胃の中で固定されていたそうです。マイク・ハートは3日目も出場しましたが、やはり鉛入りのバスを持ち込んだそうです。
 マイク・ハートは失格となり、WONBASSのオフィシャルはすべてのWONBASSのイベントへの出場を今後いっさい禁止する措置をとりましたが、事態はそれだけで済みません。
 マイクは今シーズンの南カリフォルニアのチームトーナメントのイベントで、7試合中6試合で優勝、それ以前も7試合中4試合で優勝、WONBASS以外でもNational Bass Westのイベントでも今季、6試合中3試合で優勝しているそうです。すべてのチームパートナーは同一人物で、ある試合では、湖底に沈んだケージ(バスを生かしてキープするため)まで発見されていたそうです。
 マイク・ハートとそのパートナーは、すべてでの不正を認めたわけではないのですが、WONBASSは彼らの過去の勝利を抹消し、賞金の返金を求めると発表しています。
 さらに、マイク・ハートが過去にパートナーを組んだ選手にも疑惑の目が向けられています。マイク・ハートは今季、別のパートナーとも組んで、1試合優勝しているからです。そして、マイク・ハートはかつて、あのビル・シーマンテルと数年間パートナーを組んだことがあるのです。ビル・シーマンテルといえば、南カリフォルニアでは知らない人がいないビッグバスハンターで、あのSPROのBBZのデザイナーでもあります。ビル・シーマンテルはさっそく、潔白である旨をBASSFANにコメントしています。
 日本では追放してしまえば、おしまいでも、アメリカではそうはいきません。過去には詐欺行為で立件され、刑務所に入ったり、テレビニュースで流れたこともあったほどです。マイク・ハートが今後どうなるかも注目です。それにしても、本当に残念なニュースです。
 友人同士でペアを組むチームトーナメントは、アメリカでは人気ですが、このスタイルは不正を防ぎにくい欠点があり、高額賞金の試合は行われません。今回のUSオープンは、ランダムで毎日ペアが変わる方式なので、どうやって不正のデッドフィッシュが持ち込まれたのかも興味深いです。

2010/07/13

God Doesn't Make Mistakes

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 このブログで度々登場するクレイ・ダイヤー氏。バスマスターマガジンの最新号でも表紙を飾って、特集記事が掲載されています。記事の内容はPDFでもチェックできます。興味のある方はぜひ読んでみてください。
 そのクレイ・ダイヤーの最新動画が"God Doesn't Make Mistakes"というタイトルでCBNのホームページで紹介されています。こちらもぜひご覧ください。彼の動画を見ると、いつも勇気が湧きます。
 最近、このブログを知ったという人は、下記もご覧ください。

2010/04/29

ヤラセじゃないの、撮影会よ

Imgp2434  ボクのブログって、アメリカ偏重な感じもしますが、”リベンジって”のコメント内で触れた話もそうですが、何でも「アメリカが一番」ってわけじゃありません。
 たとえば、アメリカ人はバスを大切に扱うという話をよくしますが、そうでもない面もあったりします。その一例がこの写真です。
 見てもらえれば分かると思いますが、この2匹のバスは明らかに同じ魚です。サイズや色、複数の傷の位置、カメラマンも同じです。アメリカではメディアデイという日があって、その日にいっせいに釣り人やカメラマンが集まって写真撮影会をするんです。要は忙しい選手のために広告用や記事用の1年分の写真を撮りダメするというわけです。
 普段はトーナメントシャツを着て釣りをするわけではないのですが、この日だけはトーナメントシャツに着替えて、ご機嫌のスマイルでポーズを決めて写真を撮るわけです。魚も誰かが釣ったのか、事前にオフィシャルが用意するのか、使い回しも平気です。ヤラセといえば、そうなんなんですが、単に撮影会と思えば気もとがめません。魚もタックルやトーナメントシャツと同じ飾りの一部というわけです。昔々から行われていることだから、読者側も分かっていて、それが普通ぐらいにとらえています。
 日本のメディアはヤラセを絶対しないとは言いませんが、これほど露骨なことをすれば、叩かれてしまうでしょう。何よりもバスを大事にするはずのアメリカで、こういうことが行われているのは、残念としか言いようがありません。

2010/04/25

リベンジって・・・

 ”やばい”に続いて、今日もおっさんのぼやきです。最近、雑誌やブログを見て、個人的にすごく気になるのが、”リベンジ”という言葉です。
 よく貧果で終わった次の釣行では、”リベンジ”という言葉が頻繁に軽々しく使われていますが、ボクはそれに違和感を覚えます。リベンジって、そもそもは”復讐、報復、敵討ち、仕返し”のたぐいの意味で、恨み怨恨の意味合いがあります。最近ではリベンジマッチといった使い方で、”雪辱を果たす、借りを返す”といった場面でも使われるようになりましたが、それでもリベンジするのはライバルのチームや人が対象のはずです。
 ところが、最近、日本では愛すべき対象のバスに対して、あまりにもリベンジという言葉が使われすぎな気がします。そもそも、貧果で終わったのは、バスのせいではなく、悪天候であったり、己の未熟さゆえの結果であるはずです。バスという魚は素直です。釣り人を選んでルアーを食ってくるわけではありません。にもかかわらず、バスに対してリベンジするんですか? 例えば、好きな女の子に告白して、フラれたからって、普通”リベンジ”しませんよね。
 何が言いたいかというと、普段の何気ないリベンジという言葉が、今の日本のバスフィッシャーマンのバスへの扱いを象徴しているような気がするのです。アメリカ人がするように、釣れたバスにキスをしてみてください。リリースの際にバスの目を見て、一言声をかけてみてください。すべてのバスにとはいいませんが・・・。そうすると、バスという魚への見方が少し変わってくると思います。
 ちなみに、最近話題のリベンジベイツ。この社名はオーナーの個人的な怨恨から名付けられたわけで、バスに対してリベンジするという意味ではありません。その点、誤解のないように・・・。

2010/04/11

ワールドランク12位のビッグバス?

 昨日、七色ダムで9140gが上がったそうです。9140gといえば、20.150251ポンド。ワールドランキングの12番目にランクインする価値ある1匹です。しかも、今回はルアー(ワンナップシャッド)で釣れたようです。最近、あの界隈でエサ釣りしてお騒がせ中の人ではなくて、ホッとしました。

2010/01/09

公式発表

 当の本人が一緒にいたら、もっと盛り上がったんでしょうね。

2010/01/07

Final Decision

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 IGFAはついに、今週8日(現地時間、イーストタイムで午後1時30分、日本時間は9日の午前3時30分)に栗田学氏がキャッチしたビッグバスの記録認定の最終決定を公式発表するそうです。この模様はバスマスターのホームページ内では、生中継で動画配信されるそうです。
Jan_2010_bassmaster   9月に書類が受理され、10月頃には発表と言われてから、結論が出ぬまま、結局、約4カ月も掛かったことになります。それだけ、価値あるデリケートな記録だったというわけでしょうか? 日本ではすっかり落ち着いたというか、話題にもならなくなってしまいましたが、その間もアメリカではバスマスターの記者が取材に訪れ、バスマスターマガジンの表紙を栗田氏が飾るなど、今もトップ扱いのニュースとなっています。
 果たして、どんな結果が出るやら。ボクはちょうど、その頃は太平洋上空です。http://sports.espn.go.com/outdoors/bassmaster/news/story?page=b_BigBass_record_Japan_IGFA_Decision_20090106
生中継は下記サイトから

2009/12/09

喉の奥からFIZZING その2

 このブログで紹介してから、すごく反響があったベンズメンダー(Bends Mender)ですが、最近では個人輸入して販売している方もおられるようです。まあ、バスをケアする気持ちが生まれるのはすごくいいことですが、もっと大事なことはむやみにキープして半殺しにしないことです。よほどのディープで釣らない限りは、キャッチ後すぐにリリースすれば、エアー抜きをしなくても元気に元いた場所に帰っていくでしょう。
 最近、あるマリーナのトーナメントの模様をアップしているブログを見ましたが、ウェイインバッグも持たず、ランディングネットにバスを放り込んで検量に向かう醜い写真を見て悲しくなりました。これが日本の現状なんですね。
 話が逸れてしまいましたが、今週また釣りに出かけ、ベンズメンダーを試してきました。エアー抜きが不慣れなボクでも簡単にでき、かなり確信できるレベルまで分かってきたので、報告したいと思います。針を刺す位置は写真のグリーンの位置、喉の奥の真上、左右にピンクの部分(Crusherと呼ぶみたい)があるところのちょうど真ん中です。若干上下にずらして刺しても成功したので、だいたい左右のピンクの間なら大丈夫だと思いますが、喉に近いぐらいの方が無難でしょう。
 針はまっすぐ、つまり測線に平行に刺します。勢いよく刺すのではなく、優しくゆっくり刺しましょう。刺す深さですが、バスのサイズにもよりますが、それほど深くありません。1.5~2cmぐらいでしょうか? 耳をすましていると、プシューと浮き袋に貫通する音が聞こえるので、それ以上刺す必要はありません。刺しすぎると出血するみたいです。そのままでも空気が抜けていく音がしますから、わざわざ水中に浸けて、ブクブクとさせる必要はなさそうです。この方法は空気が抜けやすいのか、やりすぎるとバスが水中でバランスをとって泳げなくなってしまうようです。空気の抜きすぎには注意してください。アーロン・マーテンスも針を刺して、2、3秒ぐらいで抜いていました。

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2009/11/14

バスマスター独占インタビュー その2

心のこもったリリース

 バスではありませんが、カリフォルニア・デルタでジョー・トーマスがフィッシングガイドもしているボビー・バラック(フロッグの神様)とプラスチック版ランカーパンカーで巨大なストライパーを釣るテレビ番組です。ボビーは最後に巨大なストライパーをキャッチします。
 見ていて危なっかしいですが、ネットを使わないのは魚体を傷つけないためのボビーなりのこだわりでしょうか? 最後に時間を掛けて優しくリリースするシーンがありますが、魚への愛情がこちらにも伝わってきます。これぞ、プロのガイドといった姿です。

2009/11/12

アメリカのFizzing最新事情

B_con_profizz_169x400_2   11月10日に浮き袋のエアー抜き”Fizzing”について口からエアーを抜く方法を紹介しましたが、今までのサイドから針を刺す方法を否定するわけではありません。要はやりやすい方法で、手際よく、バスにダメージをできるだけ与えない方法で行うことが大事です。
 B.A.S.S.のサイトでは正しいエアー抜きの方法(従来のサイドから刺す方法)が記事写真付きで手順が紹介されています。また、B.A.S.S.公認のオフィシャルFizzingツールがチームマリンUSAから販売されています。このツールは片手で針の出し戻しができ、安全で手際よく行えるように工夫されています。価格は26.95ドルとちょっと高めです。記事によると、エアー抜きはバスがライブウェル内でひっくり返ってから行うのではなく、できるだけ早く行う方がよいと紹介されています。
 また、ゲームフィッシングの先進国、海水魚でもリミットサイズやリミット数が厳格に取り決められているアメリカでは、美味しそうな魚でもキャッチ&リリースが実践されています。ただ、バスフィッシングよりももっとディープウォーターの魚をキャッチするので、バス同様にエアー抜きをしなければ、”キャッチ&ポイ捨て”になってしまいます。チームマリンUSAではソルト用のツールも発売されていて、ホームページ内の動画でフロリダのディープジギングでの模様を紹介しています。

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2009/11/10

”必救”仕事人

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 次回の1月のレイクシャスタのトーナメントは、かなりディープ合戦が予想されます。過去の試合結果では20m以上のディープでもバスが釣られています。そうなると厄介な問題がエアー抜きです。
 実はボク、エアー抜きが苦手です。普段はバスをキープしないし(すぐにリリースして、ディープに帰っていくバスって問題ないですよね?)、試合でもほとんどがシャローの魚なので、実際あまり困ったことがありません。困ったときは親切なプロが代わりに処置してくれたことも度々。昨年のファルコン戦ではフカシンにたいへんお世話になりました。
 やり方は何度も教えてもらっているのですが、上手くいきません。さすがに一突きでご臨終となるような失敗はありませんが、気持ちいいぐらいにエアーが抜けたことがありません。
 昨年のB.A.S.S.エリートシリーズのレイクエリー戦をテレビで観た人なら、覚えていると思いますが、アーロン・マーテンスはスモールマウスの口からのどの奥に針を刺して”簡単そう”に手早くエアーを抜いていました。すごく興味が湧いて、口からでも針を刺しやすいパイプが長いタイプの”Bends Mender”(まるで必殺仕事人)を購入して、今シーズンに備えていたのですが、結局使わずじまいでした。
 ちなみに浮き袋は英語で”Air Bladder”、空気を抜く”Deflate Air Bladder”ことを専門用語で”Fizz(動詞)、Fizzing(名詞)”と表現します。この秋、プライベートな釣りでFizzingの練習をしておこうと思います。誰かディープの数釣りに誘ってください。

2009/11/04

ジャッジメント・デイ その2

 以前、IGFAが例のジャイアントバスのワールドレコード申請書類を受け取り、近いうちに結論が出るという話を紹介しましたが、いまだに結論は出ないままです。
 ちょうど、ボクがアメリカに試合で行っている間に、バスマスターマガジンのエディターが日本に来て、取材して帰ったようで、ちょっとチェックしていない間に、いろいろ記事がアップされていました。日本とアメリカで法律もルールも違うだけに、ややこしい話になってきました。中でも興味深いのは、栗田氏がバスマスターマガジンのエディターを乗せて、例のポイントでブルーギルを使った実釣取材を行っている点です。

2009/10/15

99.8%のサバイブ率

 ボクの愛するバスフィッシングは、バスがいてくれてこそ楽しめるスポーツです。だからこそ、「バスはできるだけいたわってあげたい」というのがボクのスタンスです。もちろん、究極を言えば、トーナメントなんかしない方がいいんでしょうし、フックはバーブレスの方がいいでしょう。ただ、トーナメントの楽しさも止められません。矛盾といわれれば矛盾ですが・・・。
 アメリカではトーナメントを開催することによる恩恵もまたあります。トーナメントこそがアメリカのバスフィッシングマーケットを支えていて、その経済効果が、またバスの資源保護に一役かっているからです。
 とはいえ、トーナメント自体もできるだけバスに優しい運営が求められます。トーナメントが大きくなればなるほど、ショーアップされてバスにとっては厳しい環境になってしまいがちですが、その分バスをケアする体制も必要になります。FLWが言うリリースフィッシュの99.8%のサバイブ率って、ちょっと疑問ですが、その努力は評価するべきでしょう。日本のトーナメントも少しは見習ってほしい点でもあります。

2009/10/12

シェアランカープログラムのプロモビデオ

 長年バドワイザーがスポンサーをしていたテキサスのシェアランカープログラムが今年から3年契約でトヨタがスポンサーになった話を以前紹介しましたが、その新しいスポンサー体制になってできたプロモーションビデオがYou Tubeにアップされました。
 

2009/09/16

ジャッジメント・デイ

 9月15日、アメリカの数多くのネットソースによると、今回の琵琶湖で釣れたジャイアントバスのワールドレコード申請書類を、ようやくIGFAが受け取ったというニュースが流れました。
 衝撃のニュースから2カ月以上もかかったわけで、記録の申請って、けっこう面倒なんですね。その間、新しい情報が入ってこなかったアメリカでは、いろいろなうわさ話が世間を騒がしました。デプスがビデオを発売するなんていう話もまことしやかに飛び交っていました。
 世界で最も価値ある記録だけに、今後の展開が気になります。ポリグラフテストをしに、IGFAの職員が日本にやってきたりするんでしょうか? 記録承認にはまだ1カ月以上も要するみたいです。

IGFA receives documentation, photos on pending world record largemouth bass caught in Japan
Weight matches current IGFA record held for 77 years by Georgia’s George Perry

DANIA BEACH, Fla. USA, (September 15, 2009) --- Documentation for a much talked about 22 lb 4 oz largemouth bass, caught from Japan’s largest lake in July, has arrived into the International Game Fish Association (IGFA) headquarters for world record recognition.

Late Monday, the IGFA, the 70-year old non-profit fisheries conservation, education and record-keeping body, received the application for the largemouth bass (Micropterus salmoides), caught July 2, by Manabu Kurita, 32, of Aichi, Japan. IGFA rules for fish caught outside the U.S. allows anglers 90 days to submit their applications from the date of their catch.

IGFA conservation director Jason Schratwieser said the World All-Tackle application is currently under review after it was received through the Japan Game Fish Association (JGFA).

Schratwieser said the application stated the bass weighed 10.12 kg (22 lbs 4 ozs) and was pulled from Lake Biwa an ancient reservoir northeast of Kyoto. Photos and video were also submitted with the written documentation.

Kurita’s fish would tie the current record held for over 77 years by George Perry caught on Georgia’s Montgomery Lake, June 2, 1932, near Jacksonville, Georgia.

In North America the largemouth bass, and especially the All-Tackle record, is considered by millions of anglers as the “holy grail” of freshwater fish because of its popularity and the longevity of Perry’s record.

Largemouth bass have also been introduced in many countries and in Japan fisheries officials consider it an invasive species. In addition, because bass are not native and are stocked in Japan, many speculated that the big bass was a sterile triploid. However when biologists in Japan examined the ova of the big female they concluded that the fish was not triploid.

IGFA World Records Coordinator Becky Wright reported Kurita’s fish measured 27.20 inches in length and an almost equal girth of 26.77 inches. She said Kurita was using a blue gill as live bait trolling through a canal.

A decision by the IGFA of whether Kurita’s fish will tie Perry’s record may take up to a month.

“We have a formal relationship with our sister organization, the Japan Game Fish Association where they first collect and review record applications for fish caught in Japan,” said Schratwieser. “It works out well because they not only translate applications but can also contact the angler if more documentation is needed.

“We still have a number of questions to ask them and Kurita regarding local laws and the area he caught it in while he was trolling through a canal on the lake,” said Schratwieser.

“We hope to make an announcement in three to four weeks.”

2009/08/29

大やけどをさせないで

 そろそろ秋めいてきたとはいえ、日差しが強い日中の湖上はまだまだ焼けるような暑さです。裸足や素肌でカーペットやシートに触れると、飛び上がりそうな熱さです。そんな灼熱のカラッカラのカーペットの上に直にバスを置いて、写真を撮るのは止めましょう。
 ライブウェルにバスをキープして半殺しにするのは最悪ですが、バスの魚体に大やけどさせるのもまた最悪です。釣ったバスのサイズを測りたいと思う気持ちも分かりますし、一人で釣りに来ていて、ライブウェルにキープする代わりに、せめて証拠の写真ぐらい残しておきたい気持ちも分かります。
 ならば、せめて濡れたタオル(たっぷり水を含ませて)ぐらい用意して、タオルの上にバスを置いてやるぐらいの優しさを持ってあげてください。バスの魚体はボク達人間の皮膚より、もっともっとデリケートです。日本ではシェアランカープログラムのような素晴らしい試みがありません。せめて、バスアングラーが正しいキャッチ&リリースをしてあげないと、バスは減る一方です。

トヨタがシェアランカーの冠スポンサー

Lunkerlogo_sm_2  長年、バドワイザーが冠スポンサーとなっていたTPW(テキサスパーク&ワイルドライフ)によるシェアランカープログラムですが、バドワイザーがスポンサーから撤退し、TPWはウェブ上でも冠スポンサーになってくれる企業を募集していましたが、トヨタが3年間の期限付きでスポンサーとなったようです。テキサスのアングラーはひとまず安心といったところでしょうか。
Imgp0237  トヨタとTPWとの結びつきは以前からあり、これまでも様々なプログラムにトヨタは協賛をしてきました。テキサス州のフィッシングライセンスを購入するともらえるライセンスホルダーもトヨタが資金提供しています。とにかく、シェアランカープログラムが資金難でなくならずに済んだのは嬉しい限りです。今日のニュースでアメリカでのトヨタの苦戦が報じられていましたが、なんとか頑張ってもらって、3年といわず、この名誉あるプログラムをずっとサポートしていただきたいものです。
 それにしても、日本のトヨタも少しはバスフィッシング発展のために協力をしてもらいたいものです。
http://www.tpwf.org/userfiles/Toyota%20ShareLunker%20sponsor%20News%20Release(1).pdf

2009/08/04

ヒロ内藤氏の夢

 バスマスターのウェブサイトに今回のワールドレコードに関する興味深い記事が載っています。今やあまり語られることが少なくなった日本にフロリダバスが日本に入った経緯が紹介されています。ボクの心の師匠、西山徹氏の話も出てきます。

http://sports.espn.go.com/outdoors/bassmaster/news/story?page=b_precht_Fla_Japan

2009/07/23

ワールドレコードのその後

 コメントをいただいて気づいたんですが、IGFAやB.A.S.S.の本部もあるフロリダでのICASTショーが終わり、沈黙が続いたワールドレコードに関しても新たなに記事がバスマスターのHP内で更新されています。その間、アメリカでは情報がなく、あちこちのフォーラムで噂が飛び交っていました。
 今回は琵琶湖でガイドもしている庄司プロも英語でインタビューに答えていて、その模様も動画で紹介されています。噂に関する内容に関して、ボクの私見を書くつもりはありませんが、記事の内容はあのバスがオフリミットエリア(禁止エリア)でキャッチされたものなら、IGFAとしては正式なワールドレコードとしては認められないだろうと結んでいます。要は琵琶湖大橋の橋脚周辺でキャッチしたということが問題になるようです。記事の中ではブルーギルをライブベイトとして使ったことに関しては、特に言及していません。いずれにしても最終的な結論はもうすぐ出るでしょう。

2009/07/10

日出づる国のバス

 琵琶湖でビッグバスニュースの影響で、アメリカ人に日本のバスフィッシングに対する関心が集まるのはたいへんいいことですが、B.A.S.S.のサイト内で"Bass in the Land of the Rising Sun"と題して非常に興味深いというか、ちょっと恥ずかしい内容の記事が掲載されています。
 日本のバスフィッシングって、とんでもないですね。
"Japanese bass fishing is a 'dark fishing' and cannot be called a sport. Bass anglers are very bad mannered ? parking a car on a plowed field, interrupting traffic, cutting off lures if gotten caught in fishing nets. It is a lawless situation regarding a foreign fish."
 その一方で、日本がバスを駆除していることに対しては、アメリカのライギョのケースを挙げ、我々(アメリカ)がそれを非難することはできないとしています。
http://sports.espn.go.com/outdoors/bassmaster/news/story?page=b_BigBass_record_JapanHistory_20090706

2009/07/07

ワールドレコードへの想い その2

 ボクはワールドレコードのバスに対する想いは、人一倍強いと信じています。アメリカのバス雑誌では、どんなテーマよりもこのワールドレコード関連の記事をワクワクして読んできました。
 アメリカではボブ・クルーピーやダン・カドタにも会いましたし、マイク・ロングやジェド・ディッカーソンとワールドレコードバスについて語り合ったこともあります。アメリカに行き始めた頃、一番行きたかった釣り場はレイク・キャステイクでしたし、ドッティーに会いたくて、レイク・ディクソンにも行ったことがあります。今シーズン出場しているFLWウェスタンシリーズで、年間20位以内に入って、来年ジョージア州レイク・レニアで開催されるフォレストウッドカップに出場できれば、聖地モンゴメリー・レイク跡地にも巡礼したいと思っていました。
 ワールドレコードには夢があります。オリンピック競技の世界新記録は、誰もにチャンスがあるわけではありませんが、釣りのワールドレコードは、誰にでもチャンスがあります(実際はそう簡単でもないですが・・・)。そして、バスのワールドレコードは、中でも最も価値がある記録と言われ続けてきました。何度か破られそうになりながらも、認定にまで至らず、76年間、崇高な記録として君臨してきました。
 アメリカでは「ワールドレコードのバスが釣れると、ポリグラフテストを受けなければならない」、「ワールドレコードは数億円の価値がある」、「ワールドレコードが釣れると、まず最初に弁護士を呼べ」など様々なことが言われてきたのも、この記録があまりにも高い壁だからです。その一方で、「ワールドレコードを釣った人は不幸になる」とも聞いたことがあります。中傷を受けたり、プライベートがなくなったり、友人や家族を失ったりするかもしれないからです。言わば、ワールドレコードは禁断の果実、パンドラの箱でもあるのです。
 ボク自身は年齢を重ねるにつれ、ワールドレコードは永遠にジョージ・ペリーの記録のままであってほしいと思うようになりました。神格化した永遠の記録の方がロマンがあるような気がするからです。
 そんな中、ついに琵琶湖であのバスがキャッチされました。正直、複雑な気持ちです。狙い続けて釣った方には敬意を表しますが、そんな奇跡級に大きく育ったバスにも同じくらい敬意を感じずにはいられません。だから、ライブベイトだったこと、殺したことを知ったときはショックでした。もちろん、非難する気はありませんが、ワールドレコードはルアーでキャッチされてほしかった、リリースが叶わなくても、生きて悠然と泳ぐ姿を一目拝んでみたかった、というのが本音です。これはボク個人の想いであって、賛同を求めるわけでもありません。もちろん、反論もあるでしょう。ただ、どうしてもこの気持ちを書かずにはいられませんでした。
 

2009/07/04

ワールドレコードへの想い

 昨日は例のビッグバスの話題で持ちきりでした。アメリカの友人から何通かこの話題に関するメールが届くほど、この話題は本当にビッグニュースです。それにしても、今年はアメリカのトーナメントから帰ってくると、タイミング良く日本ではビッグニュースが飛び出します。しかも、ライブベイト絡み・・・。
 この件に関して、ボクなりに今の感想なんかを書いてみたいのですが、その前にちょっと前にワールドレコードに関して書いたものがあるので、まだ読んだことがない人がいれば、目を通していただけると嬉しいです。ワールドレコードバスの重み、ボクの想いなんかも込められています。
幻のワールドレコード その1
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_8cd3.html
幻のワールドレコード その2
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_2bdb.html
幻のワールドレコード その3
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_311c.html
幻のワールドレコード その4
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_7214.html
幻のワールドレコード その5
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_2c06.html
幻のワールドレコード その6
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_a355.html
幻のワールドレコード その7
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_a9a9.html
幻のワールドレコード その8
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_fe3c.html
幻のワールドレコード その9
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/post_05c6.html
幻のワールドレコード その10
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2009/02/10_21f2.html
ワールドレコードバスの重み
ワールドレコードバスの重み その2
ワールドレコードバスの重み その3
ワールドレコードバスの重み その4
ワールドレコードバスの重み その5

2009/07/03

ワールドレコード続報

 この手のニュースは日本よりもアメリカの方が過敏に反応するので、すでにバスファンやバスマスターのホームページでニュースとして取り上げられ話題となっています。なんでも重量は10.12kgで正確に換算すると、22.310781ポンド(22ポンド4.972496オンス)、つまり22ポンド5オンス未満になります。なんとも微妙な数字です。ジョージ・ペリーの記録は22ポンド4オンスですから、ウェイトは確か記録を超えているわけですが、IGFAのルールでは25ポンド以下の記録に関しては、2オンス以上の記録更新をもって新記録とするそうで、正式に認定されてもタイ記録となるそうな・・・。
 まあ、ライブベイト(らしい)というのは、ちょっと残念ですが、アメリカにもエサ釣り専門のビッグバスハンターはいますしね・・・。まあ、エサで釣っておいて、ルアーだと言わないところが潔いですね。さて、今後どうなることやら・・・。

2009/05/14

愛すべきバスの正しくて優しい扱い方

Holding_bass_revised

 バスの資源保護に最も積極的な取り組みをしているテキサス・パークス&ワイルドライフのウェブサイト内に興味深い記事があったので紹介します。
 テキサス・パークス&ワイルドライフといえば、シェアランカープログラムが有名ですが、このポスター写真はビッグバスをケアするために、ビッグバスの正しい持ち方についての普及・啓発を目的としたものです。つまり、バスは片手だけで下アゴをつかんで持ち上げると、アゴが外れて、リリースしてもエサを捕らえられなくなるので、濡れた手で両手で支えて持ちましょうという内容です。特にビッグバスほどアゴで重い体重を支えることができないので、注意が必要です。持ちきれずに何度も地面に落として叩きつけてまで、片手に複数匹のバスを持とうとする残忍な行為は論外です。
 確かにアメリカといえども、両手で持つ行為が浸透しているわけではなく、トーナメントでは片手で持つ人がほとんどです。ボク自身も気を遣っているつもりでも、過去には片手でバスを持って撮った写真は数多くあります。だからこそ、テキサス・パークス&ワイルドライフはこんなポスターを用意しているんでしょう。
 また、ウェブサイト内にはシェアランカープログラムに登録できる13ポンド以上のビッグバスが釣れたときの、正しいバスの扱い方についての記述もあります。これは将来有望な子孫を残してくれる貴重なビッグバスをできるだけダメージなく、引き取るための注意事項です。全部を和訳すると長文になるので、その中の特に大事な要点を紹介します。これはシェアランカーに限った話ではありません。専門家によれば、バスをキープするならこれぐらい注意してほしいという意味であり、当然キープせずに、すぐリリースするのがベストなのは言うまでもありません。
●掛けたバスはできるだけ素早く取り込む。むやみに時間を掛けて弱らせると、生存率が悪くなる。
●ランディングネットの使用は控える。ネットを使用するなら、バスをすくう前に必ずネットを濡らしておく。
●フックを外す際には、乱暴に扱ったり、落としたりしないように注意する。可能ならバスはライブウェル等の水に浸けて、全体重が下アゴに掛からないようにしてフックを外す。以降、バスを持つときは濡れた両手で支え、下アゴをひねるような持ち方はしない!
●ライブウェルに入れて、できるだけ早くマリーナに帰る。ライブウェル内で長時間キープしない!
●バスは30秒以上、水中から出さないのが理想。ウェイトを量ったり、写真を撮るときは先に準備をしてからバスを水中から取り出し、2-3分以内に完了する。空気中ではバスは目が乾燥したり、バクテリアや細菌によるダメージを受ける。特に高温時や強風下では注意が必要。
●ライブウェル内の水温は華氏55~75度(12.8~23.9℃)で、1時間当たり2.3~3.3℃水温が変化しないように注意する。

2009/05/13

ライブウェルをクールウェル

 先日も今の琵琶湖の現状に関して辛口な発言をしてしまいましたが、改めて各マリーナのホームページやブログなどを見ると、本当に無惨な写真が並んでいました。日本のバスアングラーは本当にバスに対して優しくないです。
 かつての雑誌やメディアはバスのリリースの仕方などをしっかり教えたものですが、今の現状ではなかなかそういう記事を掲載したり、映像を流すことはできません。そんな影響もあるのか、本当に見事にみんなバスを半殺しにしています。悲しいかぎりです。
 ボクは過去に何度もバスをライブウェルに入れてキープすることのバスへのダメージを伝えてきました。それでもバスを殺してでも、1日の最後に醜い写真を撮ることに執着するようです。
 本当はライブウェルにバスをキープせず、釣れたらすぐにリリースするのがベストです。アメリカではトーナメントでもない限り、むやみにバスをキープしたりしません。そして、バスをキープするときは、可能な限りバスのダメージを少なくする努力がなされます。過去にも紹介したレジュメネイドオキシジェネレーターグローリーバッグもそうです。
Final_logo_gif  今回紹介するクールウェルはライブウェル内の水温を下げる装置です。一般に表水温は実際にバスが釣れた水域の水温よりも高めです。つまり、ライブウェル内に取り込まれる水温も必然的に高めになってしまいます。バスにとってはライブウェル内の水温が華氏75度(約24℃)以下に保たれるのが理想とされています。水温は低い方が酸素の溶存濃度も高く、バス自身の代謝を抑える効果もあるからです。このクールウェルは30分でライブウェル内の水温を約5度下げることができるそうです。価格は259ドルだそうです。アメリカのトーナメントではデッドフィッシュによるペナルティーで賞金を逃すようなケースをよく耳にするので、259ドルでデッドフィッシュを減らすことができるなら、安いものでしょう。
 トーナメントではライブウェル内に氷を入れて水温を下げる人もいますが、氷が溶けた水には酸素があまり溶けていないので、理想はジップロック等の袋に氷を入れて、間接的に冷やす方がいいです。
 むやみにバスをキープしないのが一番ですが・・・。

2009/05/10

世界屈指のビッグバスレイク

 最近の琵琶湖のガイドさんのブログによる釣果発信を見ていると、連日景気のいい話ばかりで、50cmは当たり前、60cmを釣らないと自慢できないぐらいの勢いです。ガイドさん達は釣果至上主義に走り、ライバルガイドとの釣果自慢&スポンサーへのアピール合戦に熱心で、お客さんを楽しませるサービス業という本来のスタンスを忘れているような気がしてなりません。
 そして、よく耳にするフレーズが「琵琶湖は世界屈指のビッグバスレイク」という言葉です。まあ、確かに毎日どこかで誰かが60cmを超えるようなバスをキャッチしているわけですから、そう言われても仕方がないのかもしれませんが、そのおまじないのせいで、まるで「琵琶湖は将来も安泰」みたいな錯覚を抱いて、危機感を持っていない人が多すぎます。
 相変わらずサイトフィッシングは人気で、各マリーナのウェブサイトはライブウェルで丸1日連れ回して半殺しにしたバスの写真を堂々とアップし続けています。琵琶湖にバスがいてくれるおかげでお客さんを呼べるガイドの中でも、いまだにバスをキープし続ける人がいて、プロ意識を疑ってしまいます。
 琵琶湖って、本当に世界屈指のビッグバスレイクなんでしょうか? ちょうど今開催中のB.A.S.S.エリートシリーズ・ガンターズヴィル戦では初日99人中63人が20ポンドオーバー(9kg超え)のウェイトを持ち込み、2日間のトータルで50ポンドで15位、40ポンド超えが57人、賞金圏の50位で41ポンド10オンスという結果です。つまり、毎日9kgずつ持ち帰ってもただの人で賞金すらもらえないという状況です。これこそが”世界屈指”の言葉がふさわしいビッグバスレイクです。
 正直、琵琶湖のバスの今の状況は、漁師にいじめられ、バスアングラーにいじめられ、誰も守ってくれない・・・。それでもなお、連日ビッグバスが上がっているのは奇跡と言えるかもしれませんが、そんな奇跡がいつまでも続くはずがありません。琵琶湖は確実に年々釣れなくなっていると思います。もう少しみんなが危機感を持った方がいいと思うのですが・・・。

2009/04/28

ビッグフィッシュ1匹で25万ドル

 これまでにも何度か紹介したことがあるマクドナルドが冠スポンサーのビッグバス・スプラッシュが今年で25周年を迎えたようです。そして、今年もその第一回のイベントがテキサス州レイク・サムレイバンで4月17-19日に開催されました。
 このイベントは大物一本勝負で、誰でも参加できるお祭り感覚のトーナメントです。トーナメントといってもオカッパリでも参加でき、1日だけ(エントリーフィーは110ドル)でも3日間すべて(エントリーフィーは210ドル)でも参加可です。
 参加者は何度でもウェイイン・ステーションにバスを持ち込んで検量することが可能で、トーナメント開始後、毎時最大魚(2500ドル)から12位(500ドル)まで賞金がもらえ、最終的に3日間の最大魚を釣ったアングラーは25万ドル、2位には10万ドル、3位には7万5000ドル、4位には5万ドル、5位には2万5000ドルの賞金と賞品のパッケージがもらえるというものです。
 このイベントがさらに太っ腹なのは、毎日ジャスト3.00ポンド、4.00ポンド、5.00ポンドを最初に持ち込んだ人は、それぞれトライトンの17フィートバスボート(エンジンは90馬力のオプティ)がもらえ、参加者の中で抽選で1人にさらに同ボートが当たる楽しみもあります。その他、様々な賞が用意されていて、たいへん盛り上がるアマチュアアングラー最大のイベントなのです。
Mcneese2010_9020reduced  今回の試合では10.90ポンドを10インチ・パワーワームでキャッチしたラリー・マクニース(写真)が25万ドル(バスボートとピックアップトラックを含む)を手にしました。
 ところで、タイミング的に気になるのが不正の有無です。プロトーナメントと違って、不正をやろうと思えば、完璧には防ぎようがないと思うからです。ルールはルアーオンリーで、エサ釣りは認められません。バスを事前に釣って用意しておくことも可能でしょう。参加者は保証人のサインを求められ、ポリグラフテストを拒否することができないルールとなっています。もちろん、不正が発覚した場合は詐欺罪として起訴されるリスクがありますが・・・。すべてはアングラーのスポーツマンシップに委ねられるわけです。日本での開催は絶対不可能といえるでしょうね。
 このイベントは5月に第2回がガンターズヴィルで、6月に第3回がトレドベンドで、9月に第4回がレイクフォークで開催されます。お祭りイベントに参加したい人はビッグベイト一本で参加してはいかがでしょうか?

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2009/04/18

変則スロットルール

 現在、アリゾナ州レイク・ルーズベルトでストレーンシリーズのウェスタンディビジョン第2戦が開催中です。ボク自身、ウェスタンの釣り場はたいてい行ったことがあるのですが、この湖には行ったことがありません。FLW系の試合が行われるのも初めてです。
 この湖ではラージマウスとスモールマウスがターゲットですが、非常に変わったスロットルールがあって、それが選手を困らせているようです。そのルールとは12インチ以上13インチ未満、または16インチ以上の魚しか原則キープはできず、13インチ以上、16インチ未満がスロット・リミットとなっているのです。ただし、1日あたり1匹だけはスロットリミット内のバスをキープすることが許されるんだそうです。
 バスの計測は口閉じが基本で、尾びれは限界まで伸ばして計測します。つまり、ちょっとでも尾びれが13インチラインをかするとキープはできないことになります。例えばキーパーギリギリの12インチのバスを5匹釣った方が15インチのバスを5匹釣るよりもウェイトは高くなってしまうのです。
 アメリカの湖ではときどき、このスロットルールがあります。スロットの範囲は湖によってもまちまちです。今回の試合は非常にややこしいので、いっそのことキーパーサイズを16インチとした方がフェアな感じがしないでもないですが・・・。そもそも、このスロットルールの考えはバスの資源保護の観点から生まれたものです。最も活発にスポーニングをする世代のバスは、できるだけダメージを与えずにすみやかにリリースさせようというのが狙いです。トーナメントといえども例外ではありません。
 ちなみに尾びれが13インチにかすらないように、尾びれの先をハサミで少しカットする不正行為が見つかったら、当然DQとなります。

2009/04/13

日米のプロトーナメントの違い その6

 トーナメントにライブベイトを持ち込み、使用することはもちろん、アメリカでも禁止されています。FLWのルールブックには下記のような記述があります。

 Only Artificial lures may be used, with the exception of pork trailers and Berkley Gulp! baits and Berkley Gulp! alive.
 ただ、アメリカのトーナメントでライブベイトを使用してDQになったという事例は耳にしたことがありません。実はFLWの社長兼CEOのチャーリー・エヴァンスとある件でメールをやりとりしている際に、この話題となり、アメリカの実情を聞いてみました。
 彼によると、かなり珍しいケースだということでした。「コアングラーに簡単に見つかるから」という予想通りの答えでした。では、仮に発見されたら、という質問に対しては、「その日のウェイトがゼロになる、その試合自体がDQとなる、または今後永久にDQとなる、の3オプションで状況に応じて、トーナメントディレクターが判断を下す」という回答でした。つまり、詳しい調査なしに、問答無用のトカゲの尻尾切りはあり得ないということでした。
 そもそも、アメリカのトーナメントはライブベイトを使えばいつでも簡単に勝てるようなものではありません。ライブベイトは使用範囲が限られて効率が悪いからです。あらゆるシチュエーションでも、手が出せないということがないように、長い歴史の中で数多くのルアーが生み出されてきたのです。もちろん、オープンウォーターのそこにバスがいるのが分かっていて、ルアーでは食わせることができないような場合なら、ライブベイトは有効でしょうが・・・。アメリカのトーナメントは食わせるテクニックよりも広い釣り場の中から釣るべきエリアを絞り込む力が求められます。その経験値と状況判断が何よりも重要で、そのプロセスこそがバスフィッシングの本来の面白さだとボクは考えます。ボクは長年バスフィッシングを楽しんできましたが、今なお面白くてやめられないのは、バスフィッシングは奥が深すぎて、まだまだボクが知らない世界があるからです。
 最近の試合ではFLWシリーズでギド・ヒブドンがRCクランクを使用し、エリートでトミー・ビッフルがスイートビーバーを使用し、ともに優勝しました。2人の大ベテランが活躍できるのは、まさに経験値であり、秘密のルアーのおかげではありません。誰のタックルボックスにも入っている当たり前の定番ルアーを正しい状況で使用するという”正解”を導き出したから、2人は優勝したのです。仮に2人が同じ条件下でライブベイトを使用したとしても、それ以上のウェイトを釣ることはできなかったでしょう。
 一方の日本はフィールドが狭いので仕方がないかもしれませんが、集団の中で釣り勝つ”食わせ”ばかりが重要視されています。「エサを使ったら勝って当然」とヒステリックに騒がれるよりも、「エサなんか使っても勝てない」と言われるようなバスフィッシングを日本のバスプロも目指してほしいです。

2009/04/07

日米のプロトーナメントの違い その5

 アメリカのトーナメントでは不正行為は刑事事件にも発展しかねません。バスをどこかに繋いだり、カゴに入れて隠しておくような悪質は不正は詐欺行為にあたり、過去には逮捕され、テレビのニュースで顔写真まで公開されたケースもあります。それだけに不正を行おうとする者にはそれなりの覚悟が必要となります。リスクが高いほど、不正への抑止効果もあります。
 過去にはラインをバスの口に繋いでスタンプ等にくくり付けて泳がせておき、他人に先に繋がったバスが見つかり、オフィシャル側が誰が犯人かを突き止めたケースもありました。このケースでは犯人はスタンプに向かってクランクベイト等をキャストし、フックがラインを引っかけると結果的にバスの口元までフックがずれていくので、同船のコアングラーまでも釣ったように欺こうとしたのでした。このケースはかなり特殊な事例ですが、一般にコアングラーといった第三者が同船する場合は、不正をするのはかなり難しく、実際あまり耳にしません。ただ、2人一組で参加するチームトーナメントは、不正の噂は絶えずあります。
 一方の日本では1人同船が普通ですから、バスをどこかに隠しておくような悪質な行為も、やろうと思えば、簡単にできてしまいます。参加者の理性と良識だけが頼りです。そして、不幸にも不正行為が発覚しても、臭いものに蓋をする、トカゲの尻尾切りで、何となくうやむやに解決してきました。そもそも、トーナメントのペイバックすら不透明な状態です。アメリカでは到底考えられません。結局、日本は仲良しクラブの身内の釣り大会のインチキ程度で、警察が介入できるようなレベルではないということなんでしょうか。今のままでは、不正行為が無くなることはないでしょうし、ますます日本のプロトーナメントの権威は地に落ちていくことでしょう。

2009/04/06

日米のプロトーナメントの違い その4

 不正というと聞こえが悪いですが、日米でルールに違いがある場合があります。アメリカでは公式プラクティス中にコアングラーや試合に出場しないロコのアングラーやプロのガイドの情報を得てはいけないとルールがあります。もちろん、オフリミット期間中に第三者にプラをさせて情報を得ることもできません。いわゆるノーインフォメーションルールです。試合をできるだけフェアに行うのが目的です。ただし、インターネット等で公に公開されている釣果情報などは問題ありません。
 たとえば、B.A.S.S.やFLWでは公式プラクティスは家族以外は試合に出場する者同士しか一緒にプラクティスができません。つまり、プロは同じトーナメントに出場するコアングラーと一緒にプラクティスをすることができますが、プロがロコのコアングラーとプラクティスをして、コアングラーからポイント選択等のアドバイスをもらった場合は、厳密にはルール違反となり、プロテストを受けるとDQになる可能性があります。
 一方の日本ですが、情報戦が半ば常識となっています。有力な選手ほど自身のスポンサーメーカーの息が掛かったチャプターやショップ等のアングラーを各地方に抱え込み、一緒にプラクティスをしています。オフリミット期間中もロコのチャプターのアングラーに釣りをしてもらって情報を得ているとも聞きます。もちろん、日本ではルール上問題ないわけですから、それも戦略の一つでしょう。でも、個人的には日本のトッププロと呼ばれる人たちが、スポンサーというエサでロコの選手を釣る行為は情けなく思います。
 日本のトーナメントも2名乗船に変更しない限り、不正がなくなることはないでしょう。それでも2名乗船を断固として拒否する人たちがいると聞きます。アメリカと違ってボートが小さいので、2名は無理といいながら、実際はプラクティスでは小さなアルミボートでも2名で釣りをしていたりします。結局は実際に使っているルアーを見られては、プロモーション活動として、うまみがないと感じる人がいるというわけですね。

2009/04/05

日米のプロトーナメントの違い その3

 アメリカでも不正は度々起こっていて、「アイツは怪しい」という話もよく耳にします。最近、ボクが一番ショックだった事件はデルタのある有名なロコアングラーの不正発覚でした。あえて名前は出しませんが、彼はデルタのトーナメントにしか出場しませんが、とにかく強く、以前から悪い噂がありました。
 彼のケースはなかなか巧妙でした。ドラム缶のような大きな筒状のものをある秘密の場所に縦に沈め、上からグラスやモスでフタをして分からないようにしていたのでした。デルタはタイダルウォーターで干満による水位差がありますが、ロータイド(干潮)でもその筒の口が外に顔を出すか出さないかの水深の場所だったそうです。彼は常日頃からバスを釣るとそこに放流?をしていたのです。満潮時には逃げ出すバスもいたでしょうが、それは仕方なしとして、とにかくビッグフィッシュをせっせと中に放流していたのでした。
 彼は試合になってピンチになるといつもそこに行き、フリッピングでビッグバスを抜いていたそうです。ただし、長居は無用で彼はそのシークレットポイントにはいつも数投で立ち去ったそうです。バックシートのコアングラーにはそこに何が沈んでいるのかも分からなかったそうです。そして、ついにその秘密がバレてしまったのでした。
 アメリカでは個人がブッシュやクリスマスツリーなどを沈めて、シークレットポイント作るのは違法ではありません。バスプロショップなどでも沈める用のプラスチック製のブッシュカバーが売られていたりします。また、公式プラクティス中でなければ、試合前にコーブなどの特定のポイントにバスを移動させて、バスの魚影を濃くするような行為もルール的には問題ありません。ただし、1日に1人あたり5匹以上のバスをライブウェルに入れる行為は違法となりますが・・・。
 つまり、個人しか知り得ない特定の場所に構造物を沈め、バスが居着くように放流を繰り返す行為自体は、ルール上はOKとなってしまいます。今回のケースでもバスは逃げ出そうと思えば逃げることもできたわけで、また、100%確実に釣れるというわけでもありませんでした。厳密には限りなく黒に近いグレーで、完全な黒とは言えないと判断されたと聞いています。結果、過去の戦績が抹消されることはありませんでした。ただし、彼はその後、完全にトーナメントシーンから姿を消してしまいました。スポーツマンシップに欠ける行為もまた許されないのです。

2009/04/04

日米のプロトーナメントの違い その2

 アメリカのトーナメントは現行犯でない場合で、他のアングラーからプロテスト、つまり正式な抗議を受け、当の本人がそれを否定した場合はポリグラフ、いわゆるウソ発見器で白黒をハッキリさせます。
 このポリグラフテストは非常にポピュラーで、ローカルのトーナメントでもちょっとした団体なら行うことができます。例えば、よくあるケースで、”あいつはオフリミットのブイとブイを結ぶラインを越えてキャストをしていた”とか、”あいつはノーウェイクゾーンをアイドリングではなく走り抜けていた”など、第三者のアングラーからオフィシャルへプロテストがあると、当の本人がそれを認めない場合は同船のコアングラーが否定しても、ポリグラフテストを受けなければなりません。現場に公平な審判がいない限り、ポリグラフテストぐらいしか頼るものがないというわけです。
 もし、このポリグラフテストを拒否すれば、今度は裁判にも発展しかねませんし、結果として黒となった場合はその団体への出場は永久停止となることもあります。アメリカのトーナメントはスポンサー契約もシビアですから、違約金やら何やらでけっこうもめるそうです。
 ポリグラフテストをパス、つまり白と判断されれば無罪放免です。その後つべこべ言われることもありません。ポリグラフテストが本当に信用できる装置かどうかは関係ありません。もちろん、黒と判断されればDQ(ディスクオリファイ)となります。DQの程度はその日のウェイトが無効になるものから、試合の全日程のウェイトが無効になるものなどさまざまです。
 このポリグラフテストは何もプロテストを受けた選手のみに行われるわけではなく、たとえばトップ10カットで残った選手でランダムに選出して、フェアに試合が行われているかチェックしたり、大きな大会では優勝者が試合後にポリグラフテストを受けることもあります。実はボク、一度だけポリグラフテストの現場を見たことがあります。詳しくは書きませんが、ボクが受けたわけではありませんよ。
 一方の日本のトーナメント界ではポリグラフテストが行われたなんて話は聞いたことがありません。今回のような事件があると、残念ながら”過去のあの試合も怪しい”なんて批判が殺到します。事の真相は当の本人しか知り得ないわけで、今回が初犯だったと主張しても今さら証明のしようがありません。団体は除名処分で一件落着とし、過去の試合に関して白黒をハッキリさせません。初犯だったかどうかはボクには分かりません。ただ、噂話であれやこれやとおもしろおかしく個人を攻撃するのは大嫌いです。ボクは彼とはほとんど面識はありませんが、個人的な気持ちとしては初犯だったと願いたいです。そして、それをポリグラフテストで白黒ハッキリさせる機会を彼に与えてあげないのは残念に思います。

2009/04/03

日米のプロトーナメントの違い その1

 日本に帰ってくると、例の事件で話題は持ちきりです。本当に残念な事件ですが、ボクは個人の過ちよりも団体の運営方法の方が問題で、結果的に有能なアングラーの将来を潰してしまったと考えています。もともとボクは某団体には辛口ですが・・・。
 ボクは2人乗船をずっと提唱してきました。本当に素晴らしいルールだと思います。でも一方で、2人乗船でも不正は100%防げていないのが、アメリカの本当のトーナメント事情です。不正といってもかなり悪質なものから、ちょっと魔が差したものまでさまざまですが・・・。
 意図的であれ、不慮のことであれ、アメリカではサイトフィッシングでフックがバスの口の外側に掛かった場合はキャッチしたとは認められず、条例違反の引っかけ行為と見なされます。そのバスは即座にリリースする必要があり、トーナメントでウェイインに持ち込んだことが発覚すれば失格となります。といっても、永久追放になるような重い失格ではありませんが・・・。
 今回、ボクも出場したレイク・ハバスの試合はサイトフィッシングパターンが完全にはまった状況でした。ボクはサイトは嫌いで絶対にしませんし、幸いボクの3日間のパートナーはほとんどサイトをしませんでした。コアングラーはプロがサイトフィッシングでキャッチした場合、バスの口の中にフックが掛かっているかを確認しなければいけません。実際、最終日の1日だけは2匹のバスのフックの掛かり具合をボクは確認しました。たとえば、食ったと思って合わせても、運悪く口の外にフックが掛かっていた場合は、たとえそのバスがキッカーフィッシュであろうとリリースしなければならないのです。
 もし、あなたが高額の賞金が掛かったトーナメントでサイトフィッシングを行い、優勝を決めるビッグフィッシュをキャッチしながら、口のわずか数ミリ外側に掛かっていたとしたら、1人乗船で誰も見ていなかったとしても、迷わずにそのバスをリリースすることができますか? 優勝すると喜んでくれる家族やスポンサーがいて、それでも潔くリリースできるような人って、本当にいるんでしょうか? ボクは正直疑問です。反対にコアングラーの立場で、それNGって言うのも酷な話ですが・・・。今回の試合ではボクのパートナーの釣ったバスは問題ありませんでしたが、仮に2匹のうちの1匹でも、ボクがNGを出していたら、パートナーは1万ドルをもらい損ねる結果になっていました。そうなったら、恨まされそうで怖いです。
 なかなか口を使わないベッドのバスが目の前にいた場合、誰も見ていなければ、実際のところ引っかけてでもキャッチしたいと、やましい心がよぎっても不思議ではありません。アメリカでもチームトーナメント(友人同士や夫婦、兄弟、親子など2人ペアで出場するので不正が起きやすい)では、度々こういう不正行為が発覚し、悪質な場合は警察沙汰になるケースもあります。
 ランダムに抽選でペアを決める2人乗船のアメリカのトーナメントでも100%フェアにトーナメントが行われているとはいえないのが現状であり、日本のトーナメントでは、その難しい決断を完全に個人の良識のみに委ねているというわけです。

2009/03/07

エマージェンシー・ラダー

Eladder_images

 オープンウォーター2という映画を見たことある人いますか? ボクは実際に見たことないのですが、関西の人気番組”探偵ナイトスクープ”で紹介されているのを見て知りました。この映画、豪華ヨットでクルージングする男女6人の話です。ハシゴをうっかり掛け忘れたまま、大海原に全員が陽気に飛び込んでしまい、誰も船の上に上がることができずに力尽きで死んでいくというストーリーです。なんともおバカな話ですが、実話を元に作られたというから恐ろしい話です。
 バスボートから飛び込んだことがある人なら分かると思いますが、ボートの上に1人で這い上がるのって、けっこうたいへんです。もし、冬場1人で出かけていて、落水した際、キルスイッチのおかげで近くでボートが止まってくれたとしても、厚着した服でボートまで泳いで、さらに這い上がるのってけっこうたいへんかもしれません。低いバスボートといえども力尽きでしまうことだってあるかもしれません。
 そう考えると緊急用のハシゴってけっこう重要かもしれません。トライトンボートのように引き出し式のRes-Q Ladderが付いているものもありますが、まったく付いていないボートもあります。1人で釣行が多い方は、ボートにラダーを装着するのも大事なことかもしれません。
 R&RデザインのEラダーは、ボートの種類・デザインに関わらず、エンジン側のジャックプレートに装着できます。通常はラダーを上に上げていて走行中の邪魔にならないようにしますが、緊急時には横のノブを引くとラダーが下がるという簡単な仕組みです。こんなものにはお世話にならないのが一番ですが、あるのとないのとでは安心感が違います。
http://www.rnrd.com/mpa.main.html

2009/03/06

真剣に安全について考えましょう

 最近頻発した水難事故の影響で、膨張式(インフレータブル)ライフジャケットの信頼度ががた落ちなんだそうです。レンタルボート屋さんの中には浮力材入りの固形式ライフジャケットを推奨しているところも出始めたとか。
Launch18  先日もボクがMUSTANGのPFDを愛用している話をすると、「でも膨張式はダメでしょう」なんて言われてしまいました。アメリカで陸海空軍、USコーストガード(沿岸警備隊)で採用され、エリートシリーズでも公式PFDとなっているムスタングをそこらの安物と一緒にしないでください。ボクは自身の安全を考えて膨張式を選んで使っています。固形式なんて、それこそ怖くて使えません。
 多くの人は落水したときのことをイメージせず、安易にライフジャケットを選んでいると思います。固形式は「肝心なときに開かないかも」という不安はありませんが、浮力が小さいのでしっかり浮いてくれるか心配です。法定浮力は7.5kgですが、それに充たないタイプが数多く販売されています。
 キャストがしやすいように脇を大きくカットしているタイプなんて本末転倒です。股ヒモなしなら、落ちた際に簡単に脱げてしまいます。仮に脱げなかったとしてもライフジャケットがズレ上がる上に浮力が足りないので、顔が水面下になってしまいます。浮力材は背中の方が大きいのでうつ伏せで浮いてしまう可能性もあります。気絶したら、おしまいです。どうしても固形タイプがいいというなら、モッコリしてかっこ悪くても股ヒモを必ずしましょう(磯釣りなら常識)。股ヒモが付いていないなんて論外です。
 固形の浮力材だって、時間とともに浮力は落ちていくので、座布団がわりに長年使われたレンタルボート店の色あせたライフジャケットなんて、浮力がどれくらい残っていることやら・・・。ただ、固形式にはショックを和らげる緩衝材の効果はあります。固形式ライフジャケットをしていたおかげで、事故の際にあばらにヒビが入った程度ですんだというアメリカ人を知っています。
 とはいえ、すべての膨張式を推奨しているつもりはありません。腰ベルトタイプなんて論外です。あんな危ないものを作った神経を疑います。また、それを公認したJBにも大きな責任があるんじゃないでしょうか? 影響力のあるJBの多くの選手が安全を軽視し、快適というだけで腰ベルトタイプを着用したことで、すっかり腰ベルトタイプが普及してしまいました。落水したときを想像したら、怖くて着用できませんよ。
 もちろん、膨張式だって「開かないかも」という心配がないわけではないですが、だからこそ、ボクは少しでも信頼のできるメーカーのライフジャケットを選んで使っています。ボクのムスタングのPFDは浮力が35ポンド(15.75kg)あるので、法定浮力の2倍以上です。水面ギリギリでかろうじて浮くのではなく、気絶しても頭を高く上にして仰向けにしっかり浮きます。膨らむとカラーが目立つ黄色なので遠くからでも発見もされやすい利点があります。特に冬は少しでも早く発見・救出されないと凍死してしまいますから。

2009/03/05

イエローつながりで

Classicpractice_0133  金運が上がるイエローつながりの話でもう一つ。スキート・リースはセイブ・フェイス・マスクも当然イエローですね。
 最近、悲しいボートの事故の話をよく耳にします。事故に遭ってからの話も大事ですが、事故に遭わないための装備もまた大事です。荒れた日には出ないのが一番ですが、予期せず突然風向きが変わったり、他のボートの大きな引き波が来ることもあります。事故の原因の一つには前方不注意もあげられます。大雨の中や波につっこんでも、視線をそらさず目をつぶらず、しっかり前方を見続けることも事故を回避するうえで大事なことです。
 そういう意味ではマスクはただのファッションではなく、大事な大事な安全装備と言えるでしょう。日本ではまだまだ持っていない人が多いですが、お客さんの命を預かるガイドさんから積極的にマスクをかぶってはいかがでしょうか? ゴーグルをしている人もいますが、冷たい雨粒が露出した顔面に突き刺さると、運転に集中なんかできません。目だけでなく、しっかり顔全体をガードするものの方が優れていると思います。ヘルメットの方が事故の際には頭をガードしてくれますが、その一方でヘルメット内に水が入ってきてパニックになりそうな気もしますし・・・。誰かヘルメットして落ちた人いたら、どんな感じだったか教えてください。

2009/02/27

幻のワールドレコード その10

 それでは日本でワールドレコードが釣れる可能性はどうでしょうか? ボクは以前、可能性はかなり低いと書いたことがあります。今も基本的にはそう考えています。ただ、日本の琵琶湖と池原ダムに関しては可能性はゼロではない(なかった)かもしれません。
 すでに池原ダムでは19ポンドオーバーのビッグバスがキャッチされており、琵琶湖においても19ポンド超えは目前といった雰囲気です。奇跡の20ポンド超えの可能性もあるかもしれません。つまり、テキサス州よりも日本に住むボク達の方がビッグバスをキャッチできる恵まれた環境にいるというわけです。しかし、ワールドレコードともなると話は別です。琵琶湖や池原ダムのバスがカリフォルニアの”餌付け”されたようなバス並みに超肥満のメタボ体型になることが果たしてできるんでしょうか? 琵琶湖にはベイトフィッシュが豊富です。しかし、自然界のヘルシー?なベイトフィッシュをいくら食べても、ワールドレコードクラスまで太るのはかなり難しいと思います。誰かが餌付けでもしない限り、不可能かもしれません。
 さらにもう一つ、すべての湖にはビッグバスが釣れるピークが存在します。かつて、サンディエゴ周辺の湖やロス近郊のキャステイクやカシータスがそうであったように、そのチャンスを逃すと、ワールドレコードを更新するのはかなり難しいと考えられています。一般にフロリダバス放流後の第二世代ぐらいまでが巨大に育つチャンスがあると(一説にはフロリダバスとノーザンラージマウスバスのF1こそが巨大化するとも)言われ、フロリダバス移入後15年から20年が目安となると考えられています。池原ダムにフロリダバスが移入されたのは1988年のことです。琵琶湖にはどんな経緯でフロリダバスが持ち込まれたのかは不明ですが、遺伝子的には池原ダムのフロリダバスと同じ系統群であるらしいことから考えると、池原ダムのピークはすでに過ぎて、琵琶湖はギリギリピークの終盤といった感じではないでしょうか? そう考えるとけっこうつじつまが合います。つまり、本気で日本でワールドレコードを狙うなら、ここ2年ぐらいが最後のチャンスかもしれませんね。

2009/02/26

クレイ・ダイヤーの動画

Clay_dsc_0100  前回、久しぶりに紹介して反響が大きかったクレイ・ダイヤーの別の動画を見つけましたので、興味がある方はリンク先へどうぞ。彼は今シーズンもFLWツアーに参戦しています。残念ながら初戦のガンターズビル戦は2日間ノーフィッシュでした。いつか、賞金を獲ってほしいですね。

http://www.mybasscoach.com/Clay_Dyer.html

2009/02/22

幻のワールドレコード その9

 ワールドレコードのバスの可能性は、人間で例えるとよく分かるかもしれません。ギネスブックの世界一体重の重い人は560キロ(現役時の小錦の約2倍)なんだそうです。人間誰でも暴飲暴食を繰り返せば、560キロまで太ることができるわけではありません。持って生まれた体質(遺伝?)と気候風土、食事内容(カロリー等)すべての条件が奇跡的にマッチしないと、そんな非常識な体重まで太ることができません。
 そして、そんな非常識な体重を維持するのも簡単ではありません。体重が大きい人ほど、痩せるときも大きいものです。22ポンドのバスが産卵後に10%痩せただけでも、20ポンドを切ってしまうことになるのです。つまり、ワールドレコードクラスのバスでも、タイミングを間違うと、数ポンドは損をしてしまうことになるわけです。ビッグバス・トップ25ランキングのほとんどのバスが2-5月のスポーニングシーズンにキャッチされているのもそのためです。
 人間と違ってバスは厳しい自然界で生きています。そして、必ずしも生態系の食物連鎖のピラミッドの頂点にいるわけでもありません。20ポンドクラスのバスの写真を見ると、どれも不自然なぐらい異常なメタボリック体型です。普通の食生活では、そんな体にまで太ることは不可能です。高カロリーで脂肪分たっぷりのジャンクフードが大量に必要です。ただし、太れば太るほど体の動きも鈍くなってきますから、エサを獲るのが難しくなります。エサが獲れないと結局はその体重を維持することができなくなってしまいます。
 現在、カリフォルニアだけ、極端にビッグバスがキャッチされているのは、納得の訳があります。カリフォルニアのビッグバスで有名なレイクはどこも小規模なダム湖で、釣り目的で大量のニジマスが放流されます。まさに管理釣り場状態です。自然界で育ったベイトフィッシュと違ってペレットを食べて育った養殖池育ちのニジマスは動きも鈍く、脂肪分が多いので、バスにとってのまさにジャンクフードです。細長で硬いヒレがあるわけでもないので、喉をつまらせて窒息する心配もありません。
 カリフォルニアの気候は温暖ではあっても適度な冬があります。水深があるリザーバーなので、水温が下がる冬場には体内に脂肪をしっかり蓄えます。また、水温が低い期間がある方が、バスの寿命も長いと言われています。さらに、カリフォルニアのダム湖にはワニやガーなどの襲ってくる外敵がいません。太りすぎても動きが鈍くなっても安心して生きながらえることが可能なのです。つまり、アメリカではカリフォルニア以外でワールドレコードを更新するのは現実的に不可能なのです。

2009/02/21

幻のワールドレコード その8

 「近い将来、ワールドレコードを塗り替えるビッグバスが日本でキャッチされるかもしれない」と熱っぽく語られる方達がいます。最近の暗い話ばかりのバスフィッシング業界の中でワクワクする話は大いにけっこうなことだと思います。確かに琵琶湖と池原ダムに関しては可能性はある(あった?)でしょうが、夢をぶちこわすつもりもありませんが、そんなに甘い話でもありません。
 約77年もの間、破られていないワールドレコードの重みは半端ではありません。バスが20ポンドという壁を超えるサイズにまで成長することは奇跡に近いぐらいの可能性です。実際、全米広しとはいえ、20ポンドオーバーが公式、非公式で確認されたのは、モンゴメリーレイク以降、フロリダのビッグフィッシュレイク、カリフォルニアのキャステイク、カシータス、ディクソン、ミラマー、ホッジス、スプリングのたった7つ湖だけです。それらすべてが小さな湖であることは偶然ではありません。

 バスフィッシングが盛んで、ビッグバスが釣れることでも人気のテキサス州ですら、ワールドビッグバス・トップ25にリスト入りしたバスは1匹もいません。テキサス州のステイトレコードは1992年にキャッチされた18.18ポンドで、19ポンドにも達していません。テキサス州ではビッグバスが育つように行政サイドがシェアランカープログラムを長年続けてきていますが、それでも20ポンドオーバーのバスは夢のまた夢なのです。
   テキサス州のビッグバストップ50は下記リンクを参考にしてください。

2009/02/20

幻のワールドレコード その7

Leaha  いきなりですが、左の写真で女性が持つバスは何ポンドに見えますか? 両手でめいいっぱい前に伸ばして撮られたバスの写真は、確かにいいサイズでしょうが、この女性がとんでもない大女でない限り、ボク的には全米を賑わすほどの記録的なサイズには見えません。

 2003年12月、IGFAとThe Fishing Hall of Fameは「ついにワールドレコードを更新するバスがキャッチされ、現在記録を認定するかペンディング中だ」という報告をし、1枚の写真を公開したのでした。このビッグニュースは当時大きな話題となり、ボクもロッド&リール誌でレポートをしたので、覚えている人がいるかもしれません。
 2003年8月24日、カリフォルニア州スプリング・レイクでまたしても事件が起きました。ポール・デュカロスが幻の世界記録をキャッチしてから6年後のことです。この日、リーハ・トリュー(当時45歳)は息子のジャバッド・トリュー(当時21歳)とともに、スプリングレイクにやってきて、13フィートのゴムボートで釣りを始めました。リーハは7インチサイズのワイルドアイスイムシャッドをキャストし、水深15フィートのウィードラインを狙っていたそうです。突然、大きなアタリがあり、2人を乗せたゴムボートはアンカーごと引っ張られたそうです。
 約10分の格闘の末、リーハはとんでもない大物をキャッチしたのでした。2人はライブウェルを持っていなかったので、ゴムボートの中に水を汲み入れて、慌てて岸にに向かってオールを漕ぎました。岸に着いた2人はバスをボガグリップを使ってウェイトを量りました。ウェイトは22.5~23ポンドを指したそうです。全長は29インチ、胴回りは25インチあったそうです。現場でそれを確認したのは、トリュー親子以外に偶然近くでピクニックをしていたチャールズ・フレミングの計3人でした。
 その後、2人はバスの写真を撮ろうとしますが、持っていたのは使い捨てカメラで、残されたフィルムはあと1枚のみでした。2人はこの問題の写真を撮って、ワールドレコードクラスのこのバスをリリースしてしまいました。ここまでなら、よくある話ですし、すぐには大きなニュースにもなりませんでした。しかし、リーハはIGFAに正式に22ポンド8オンスのワールドレコードのバスとして、記録申請を行ったのでした。申請には第三者の承認もあり、公式スケールと認められているボガグリップもまた誤差がないか提出がされました。申請的には決定的な不備はなく、このバスがもし他の魚種で他の記録なら、IGFAは問題なく記録を認定していたことでしょう。ちなみに息子のジャバッドは6ポンドラインクラスのバスの記録と2ポンドラインクラスのブルーキャットフィッシュの記録も保持しているそうです。※このあたりの記録申請のルールはボクは詳しくありません。
 ところが、それが70年以上破られていない大記録となると話は別です。20ポンド以上のバス自体、21世紀に入ってからはレイク・ディクソンのドッティー以外キャッチされたこともありません。写真のバスはどう見ても全長が29インチ(73.66cm)もあるようには見えません。当然、疑惑の目が2人に集中することとなりました。お金目当ての詐欺行為ではないかという声までありました。一方で「バスを記録認定するためには、殺すのもやむを得ないのか」、「キャッチ&リリースを推奨するIGFAの判断は?」という意見もまた寄せられました。まさに1997年の事件の再来です。結局、最終的には証拠不足ということで、オールタックルのワールドレコードには認定されませんでしたが、妥協案として12ポンドラインクラスの記録として認定するという後味の悪い決着となりました。現在の12ポンドラインクラスの記録は本当に22ポンド8オンスなのかは、確認できずじまいですが、ボク自身、ワールドレコードに認定されず内心ホッとしたのを覚えています。

2009/02/18

幻のワールドレコード その6

 ポール・デュカロスの事件以降、再び数年の沈黙があります。スプリング・レイクからもピークを過ぎたレイク・キャステイクやレイク・カシータスからも20ポンドの壁を破るジャイアントバスがキャッチされることはありませんでした。
Long  21世紀に入り、最初に20ポンドオーバーをキャッチしたのはビッグバスハンターで知られるマイク・ロングでした。2001年4月27日、サンディエゴ郊外のレイク・ディクソンで20.75ポンドのビッグバス(写真上)がキャステイク・スイムベイトのサイトフィッシングでキャッチされたのでした。このジャイアントバスは、殺すことなくリリースされました。後にドッティーと呼ばれたこのバスは多くのビッグバスハンターを巻き込んで数奇な運命をたどることになります。
 ドッティーは2003年3月31日、21.69ポンドにまで成長して再びキャッチされ、さらに2006年3月20日、ワールドレコードをはるかに超す25ポンドオーバーとなってボク達の前にその姿を現すこととなります。残念ながら公式な記録とはならなかったとはいえ、全米のテレビに動画として25ポンドオーバーの本物のバスの姿が配信され、ワールドレコードは不可能ではないことを証明することとなります。そして、2008年5月9日、ドッティーはその生涯を閉じます。
 マイク・ロングは現在、最もワールドレコードに近いビッグバスハンターの1人です。今の世の中、ワールドレコードはアクシデントで釣れることはほぼあり得ないと言われ、真剣に狙っている経験豊富なアングラーにだけ、その禁断の果実を味わうチャンスがあると言われています。マイク・ロングはまさにそんな中の1人です。今までにキャッチした10ポンドオーバーは数知れず。おそらく史上最も多くの15ポンドオーバーのバスをキャッチしているアングラーでしょう。
Big_fish_winnerb  マイク・ロングは2007年3月16日にも、将来が有望なダイヤモンドバレーレイクで、16.43ポンドというレイクレコードとなるビッグフィッシュ(写真中)をキャッチしてます。このときのヒットルアーは6インチのレゴ・ベイツのリアル・トラウトだったそうです。
 ビッグバスハンターにとって、ワールドビッグバス・トップ25にリスト入りすることは大きな名誉でもあります。現在、このトップ25に2回リスト入りしているのは、ボブ・クルーピーただ1人です。そして、2005年4月23日、マイク・ロングは2人目のトップ25に2回リスト入りする名誉のチャンスが巡ってきたのです。
 この日、マイク・ロングはレイク・ミッション・ヴィエホに友人に誘われて釣りに出かけました。レイク・ミッション・ヴィエホは200エーカーのスーパークリアウォーターのダム湖で、周辺住民の会員メンバーまたは、メンバーと一緒のゲストしか釣りをすることができないプライベートレイクです。数多くのニジマスが放流されていたり、多くのレギュレーションに守られている(ほとんどのエサ釣りが禁止)こともあり、最近では数多くのビッグバスがキャッチされている注目のレイクでもあります。当時のレイクレコードは18.00ポンドでしたが、それ以上と思われるモンスターが数多く目撃されていました。
Long_mike  マイク・ロングは20ポンドオーバーと思われるバスを目撃しますが、キャッチすることはできず、その後午後7時30分、別のポイントでハドルストンROF12で19ポンド2オンスのビッグバス(写真下)をキャッチしたのです。そのバスは全長が28.5インチ、胴回りが27.75インチあったそうです。残念ながら、すでにパークレンジャーは帰っていたので、バスは公式に現認されることはなく、写真だけ撮ってリリースされたのでした。この湖はスロットルールがあり、12インチ未満または20インチ以上のバスはキープすることができなかったのです。公式な記録となっていたなら、2度目のトップ25入りの名誉だったのですが・・・。
 レイク・ミッション・ヴィエホでは、その後、2006年3月31日に19.7ポンドがキャッチされ、公式な記録としてトップ25入りしています。近い将来、この特殊なプライベートレイクで、ワールドレコードを更新するバスが釣れるかもしれません。今年の3-4月、事件は起きるでしょうか?

2009/02/17

幻のワールドレコード その5

Paulduclos20big  1997年3月1日、全米に衝撃の事件が起きました。ついにワールドレコードを超えるモンスターバスがキャッチされたのでした。
 場所はサンディエゴ・エリアでもロサンゼルスエリアでもない、北カリフォルニアのサンタローザにある無名のスプリング・レイクでした。スプリングレイクは74エーカー(約0.3平方km)という、小さな小さな湖です。1985年に一度水を抜き、1986年に160匹のフロリダバスが放流された記録があります。
Castaic_hardbait_side2  ポール・デュカロス(当時32歳)は当時の南カリフォルニアで流行したキャステイク・トラウト(ウッドモデル)をキャストし、巨大なモンスターをキャッチしたのでした。ルアーは丸呑みだったそうです。桟橋に戻ったポール・デュカロスは近所のアウトドアショップに電話をし、公式のスケールを持ってきてくれないかと頼んだのでしたが、あいにくお店には1人しかいなかったために断られ、かわりに奥さんのシェリーに電話をし、家の体重計を持ってくるように頼みました。
Paulduclos24  最初、ポール・デュカロスだけが体重計に乗ると、目盛りは180ポンドを指し、その後バスを持ったまま体重計に乗ると、目盛りは204ポンドを指したといわれています。つまり、バスは24ポンドあった計算になります。正式なスケールで、正式な手順を踏んで記録を申請すれば、間違いなくワールドレコードが更新されたことでしょう。
 ところが、ポール・デュカロスはワールドレコードのバスを25ポンド以上と勘違いした上、バスの体内には多くの卵があることが明らかだったので、写真を撮って、すぐにその場でリリースしてしまったのでした。現場にはデュカロス夫妻以外にもう1人目撃者がいましたが、その後、IGFAはこのバスを公式なワールドレコードとして認めることはありませんでした。
 この手の話は少なからずあるものですが、このときだけは違いました。ポール・デュカロスは100匹以上も10ポンドオーバーをキャッチする地元ではよく知られたビッグバスハンターだったからです。しかも、写真のバスは疑う余地もなく巨大です。
 ポール・デュカロスが持つ巨大なバスの写真は全米で大きな反響を呼びました。写真から推測されたバスの全長は29-31インチ、胴回りは29-30インチはあるだろうということです。公式な記録としては認められなかったとはいえ、レイク・キャステイクのピーク時にも更新できなかったワールドレコードを超えたかもしれないバスがこの世に存在することを証明したからです。
 一方で疑惑の目もまたポール・デュカロスに向けられました。65年ぶり(当時で)のワールドレコード更新は数百万ドルの価値があると言われたからです。正式にワールドレコードと認められたなら、ワールドレコードバスのレプリカの販売権、使用したタックルメーカーとの契約で、多額の金額が手に入ったはずでした。にもかかわらず、ポール・デュカロスは大金をみすみすリリースしてしまったのです。
 「写真はトリックに違いない」、「実際は24ポンドもなかった」、「あのバスは生き餌のニジマス(違法)で釣ったものに違いない」、「実は釣ったのではなく引っかけたに違いない」 根拠もない中傷もありました。この手の中傷はアメリカだけでなく、日本でもよくあることで、嘆かわしいことです。不正をしてまで名声を求めるような人は、バスフィッシングを愛せず、死ぬまで心に傷を負って生き続けるだけです。陰で真偽を確かめずに面白可笑しく中傷する人は、人間として屑です。
 一方で、凡人には理解しがたいポール・デュカロスの行為に対して、賞賛する声もたくさん集まりました。ポール・デュカロスはキャッチ&リリースの精神を大事にしていて、たとえワールドレコードのバスでも殺すことが許せなかったのです。ポール・デュカロスはインタビューでこんなコメントをしています。
"Whether it's a world record or not, I don't care. To kill the fish to have a world record, to have my name in a record book, that doesn't mean as much to me as becoming a poster child for catch-and-release. That's a reward because our fisheries will become better. That would mean more to me."
 その後、2匹目のドジョウならぬ、まだスプリングレイクのどこかで生きながらえている”大金”を狙って、多くのアングラーがスプリング・レイクに押し寄せましたが、ドッティーのようには2度と姿を現すことはありませんでした。この話、ボクは信じています。もし、禁断の果実、ワールドレコードをキャッチしたら、あなたならどうしますか? 

2009/02/16

幻のワールドレコード その4

 1980-1990年代、最も注目を浴びたのがレイク・キャステイクです。レイク・キャステイクは1971年に完成、70年代中頃にはフロリダバスが放流されました。そして、1990-1991年にはレイク・キャステイクのピークを迎えます。この2年間だけで、4匹の20ポンドオーバーがキャッチされたのです。
Bobcrupi22_01lb_bass2  特に1991年3月、ボブ・クルーピーがキャッチした22.01ポンドはワールドレコードにわずか108g足りないというものでした。仮にニジマスを1匹食べていたら、軽くワールドレコードを更新していたことでしょう。ワールドレコードがキャッチされるのは、時間の問題と思われました。
 ボブ・クルーピーは一躍、時の人となります。というのも、ボブ・クルーピーは前年の1990年3月にも21.01ポンドというビッグフィッシュをキャッチしていたからです。今なお、20ポンドオーバーを2匹以上キャッチしているのは、ボブ・クルーピーただ1人です。ワールドレコードを更新するのは、ボブ・クルーピーに違いないと、全米のバスアングラーの注目の的となったのでした。
 ちなみに、ボブ・クルーピーが釣った2匹の20ポンドオーバーはともにライブ・クローフィッシュ(生き餌のザリガニ)でキャッチしたものです。生き餌と聞いて、ガッカリする人もいるかもしれませんが、生き餌を使えば誰でもワールドレコードクラスが釣れるというようなものではありません。バスの回遊ルートとタイミングをいかに把握しているかが重要なカギなんだそうで、ボブ・クルーピーはルアーを使っても釣りはうまかったそうです。ボブ・クルーピーは150匹以上の10ポンドオーバーをキャッチしているほか、4ポンドラインクラスのIGFAのワールドレコード17ポンド1オンスもキャッチしています。
2c83d0d0  当時、警察官だったボブ・クルーピーは、引退後レイク・キャステイクのガイドをしていましたが、最近はボブ・クルーピーに関する情報がまったく入ってきません。今は何をしているんでしょうか? 左の写真は最もよく見かける写真ですが、20ポンドオーバーのバスではなく、18ポンド6オンスのバス(当時はトップ25リスト入り)です。
 幸か不幸か、結局レイク・キャステイクからもワールドレコードを更新するビッグバスがキャッチされることはありませんでした。90年代前半のピークを過ぎ、その後は20ポンドを超えるようなサイズのバスはレイク・キャステイクからは姿を消してしまいました。

2009/02/15

トーナメントのペイバック率とは その2

 アメリカのトーナメンターにとって、トップカテゴリーのB.A.S.S.エリートシリーズやFLWツアーに参戦するのは、憧れであり名誉でもあります。ただし、名誉のためだけに大金をつぎ込んでも長続きはしません。選手にとってはトーナメントは賞金を勝ち取り、スポンサーを獲得するための仕事でもあるのです。
 トップトーナメンターにとって、エリートに出場するかFLWツアーに出場するかは大きな決断です。スポンサーの絡みも当然ありますが、そういうしがらみがなければ、ペイバック率は大事な決断の要素となります。つまり、どっちが”おいしい”かです。
 今年のエリートシリーズの場合、何度も変更がありましたが、結局当初のペイアウトに近い形で決着がつきました(ただしAOYランキングのボーナスは減額)。エントリーフィーは1試合5200ドルで101人が出場しますから、エントリフィーの総額は52万5200ドルとなります。一方の賞金総額は計算すると63万8000ドルとなりました。つまり、ペイバック率は121.5%となります。1万ドルの賞金圏は50位なので、2人に1人はエントリーフィーの倍額が返ってくる確率となります。そして、1位から10位までの賞金総額は23万6500ドルと、全体の10%の選手が約37%の賞金を獲得することとなります。※シーズン終了後にAOYポイントランキングに応じてボーナスが支払われます。
 今年のFLWツアーの場合、レギュラートーナメントとスポンサーの冠のついたオープントーナメントがありますが、レギュラートーナメントの場合、エントリーフィーは4000ドルで150人が出場するのでエントリーフィーの総額は60万ドルとなります。一方の賞金総額は計算すると79万ドルとなりました。つまり、ペイバック率は131.75%となり、エリートシリーズよりも高いペイバック率であることが分かります。1万ドルの賞金圏はやはり50位なので、3人に1人はエントリーフィーの2.5倍が返ってくる確率となります。そして1位から10位までの賞金総額は35万ドルなので、全体の6.7%の選手が約44%の賞金を獲得することとなります。つまり、FLWツアーの方がハイリスク・ハイリターンの試合であることも分かります。※賞金額はレンジャーボートオーナーが優勝することを想定した計算です。
 もし、どちらからに出場できるとしたら、どっちに魅力を感じますか? トーナメントってギャンブルですよね。いずれにしても、ペイバック率が100%を超えているのは、多くのスポンサーのおかげです。それでも、全戦出場して、エントリーフィー分だけでも回収できる選手は半分もいないのが現実ですが・・・。

幻のワールドレコード その3

 不可能と思われてきたラージマウスバスのワールドレコード更新が現実的となったのは、南カリフォルニアにフロリダバスが放流されてからとなります。1959年、フロリダバスがカリフォルニア州サンディエゴに持ち込まれ、周辺のダム湖に放流されます。その後、他州では考えられないスピードでバスは巨大化していきました。
Bigbass  1973年6月、レイク・ミラマーで約21ポンドという巨大なバスがキャッチされます。ジョージ・ペリーがワールドレコードバスをキャッチした1932年以降、ほとんど不可能といわれた20ポンドの壁が41年振りに破られたのでした。これは当時、相当なビッグニュースだったに違いありません。20.9375ポンドのビッグバスはデイブ・ズィンマーリーによって、ライブ・ナイトクローラー(生き餌のミミズ)でキャッチされたのでした。
 その後もサンディエゴ周辺では15ポンドを超えるようなビッグバスが数多くキャッチされますが、1980年代のピークを境に久しく20ポンドを超えるようなバスは姿を消してしまいます(後に第2次のビッグバスブームがやってきますが・・・)。
 その後、サンディエゴ周辺に放流されたフロリダバスの子孫たちは、ロサンゼルス周辺にも移植されます。最初に注目されたのはレイク・カシタースでした。1980年3月4日、当時の世界ランク2位となる21.2ポンドのビッグバスがレイモンド・イースレイによってキャッチされたのです。ちなみルアーではなく、ライブ・クローフィッシュ、つまり生き餌のザリガニだったそうです。
 ボクが持っているIn-Fisherman監修の"LARGEMOUTH BASS"の43ページにはレイモンド・イースレイの写真が載っていて、現存する最も大きなバスの写真と紹介されています(当時はジョージ・ペリーの写真は未発見)。

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2009/02/14

トーナメントのペイバック率とは その1

 先日、いつもコメントを入れてくれる"Living in Alabama"様からペイバック率に関するコメントをいただきました。日本ではペイバック率なんて気にしながらトーナメント参戦する人はいないと思いますが、アメリカではこのペイバック率は非常に大事です。
 例えて言うなら、よく出すパチンコ店とそうでないパチンコ店、よく出す日とそうでない日、どちらを選んでパチンコをするか、みたいなところでしょうか?
 アメリカのトーナメントは明朗会計です。フルフィールドといって定員を決め、定員に対して、賞金額がすべて公表されます。ペイバック率とは、エントリーフィー総額に対する賞金の総額です。たとえば、エントリーフィーの総額が1万ドルで、賞金総額が8000ドルだと、ペイバック率は80%ということになります。
 出場する側からすれば、ペイバック率が悪いほど、割に合わない試合となります。言いかえれば、トーナメント団体自体がそれで儲けていることを意味します。もちろん、団体は運営経費が掛かるので、ペイバック率を100%に近づけるためには、スポンサーの協力が必要となってきます。
 スポンサーからすれば、広告宣伝効果が大きい試合ほど、協賛金も大きく出せますが、広告宣伝効果が小さいローカルの試合では協賛金も出せません。一般にローカルの小さな試合ほどペイバック率は悪く、メジャーの大きな試合ほどペイバック率は高くなります。言いかえれば、エントリーフィーが安いほどペイバック率は悪く、エントリフィーが高いほどペイバック率は良くなるものです。考えれば当然で、団体が儲けていると思ったら、高いエントリーフィーなんてバカらしくて払えません。最近のUSオープントーナメントの出場者が激減しているのは顕著な例です。
 アメリカではトーナメント団体もたくさんあるので、選択肢が豊富です。結果、各団体が少しでもペイバック率を高くする運営努力をしなければ、出場者は減ってしまい、結果スポンサーも減り、団体自体の存続が難しくなるのです。
 一方の日本。選択肢もなければ、ペイバックは不透明。結果トーナメント離れする釣り人とスポンサー。残念ながら廃れるべくして廃れているといった感じがしますね。

幻のワールドレコード その2

 ジョージ・ペリーのキャッチしたワールドレコードの22ポンド4オンスのバスは写真が1枚も残っていなかったこともあり、その真偽が長年いつも話題となってきました。
 そもそもラージマウスバスが20ポンドを超えるまでに成長することなんて、ほとんどあり得ないことです。実際、現在のワールドビッグバス・トップ25リストを見ても、そのほとんどが過去20年にカリフォルニアでキャッチされたもので、ジョージア州はジョージ・ペリーのバスのみ、お隣のフロリダ州でも2匹しかリスト入りしていません。ちなみにアメリカ以外では日本が1匹だけリスト入りしています。
 一般によく言われることですが、カリフォルニア州でビッグバスが数多くキャッチされるのは訳があります。温暖なフロリダ地域よりも、適度に冬があるカリフォルニア州の方が脂肪を体内に蓄えやすく、ペレット育ちの脂肪分たっぷりの動きの鈍いニジマスが大量に放流されるので、バスは過食気味になる傾向があり、結果、他州ではあり得ないような巨大なサイズにまで成長できるのです。今となっては、確認しようがない75年以上も前の大記録を疑問視する声は多く、永遠に破ることができない記録とも言われてきました。
 ところが2005年、突然ある一枚の写真がジョージ・ペリーの遠い親族の持ち物の中から発見されました。古く色あせたその写真には巨大なバスが写っていました。写真にはジョージ・ペリー本人は写っていませんが、あの日、一緒に釣りに出かけたジャック・ペイジと思われる人物が写っています。写真はジョージ・ペリーがバスのウェイトを量ったといわれる郵便局の近くで撮られたものらしいのです。
 ジョージ・ペリーは生前、バスの写真を撮ったことを証言しており、写っているバスのサイズからも、幻のワールドレコードのバスにほぼ間違いないという結論に達したのでした。そして2006年、その写真はついに一般に公開されたのでした。ボク自身、ワールドレコードのバスの写真は残っていないものと教えられてきましたが、ついにその幻がボク達の前に現れたのでした。日本ではほとんど話題にならなかったので、初めて見る人も多いのでは?
参考資料
http://www.mrlurebox.com/GeorgePerryBass.htm
http://sports.espn.go.com/outdoors/bassmaster/news/story?page=BigBass_wr_lmb_Perry

Perrybassphoto

2009/02/13

幻のワールドレコード その1

 昨日、ワールドレコードを真剣に狙う呉行修さんの話を紹介しました。ところで、ワールドレコードについて、最近のバスアングラーはどれくらい知っているでしょうか? 
Perry  バスフィッシング歴が長いボクにとっては、それがジョージ・ペリーによってキャッチされた22.25ポンドであることは常識なんですが、最近の釣り雑誌って、そういう夢のあるテーマってほとんど話題になりません。数ヶ月先にリリースされる新製品を宣伝する薄っぺらい内容の提灯記事ばかりです。新製品がリリースされたら、内容自体が古くなってポイです。昔は保存版にしたいような内容の雑誌も多かったのですが・・・。
 1932年6月2日に農家の息子、当時20歳(19歳という説も)のジョージ・ペリーは近所のジョージア州モンゴメリーレイクに釣り仲間のジャック・ペイジと出かけました。2人は自家製のボートで釣りを開始し、ジョージ・ペリーは唯一持っていたクリークチャブのウィグルフィッシュをキャストし、世界で最も有名な魚をキャッチすることになります。
Perry7  当時を振り返ってジョージ・ペリーはこんなコメントをしています。「ファイト中、そのバスがどれくらい大きいか想像もつかなかったが、そんなことよりもルアーを無くしてしまわないかの方が心配だった」と。当時のジョージ・ペリーにとって、バスフィッシングは趣味ではなく、漁だったのです。
 2人は、釣り上げた大物を家に持ち帰る途中、JJホールが経営する食料雑貨店に立ち寄り、ホール立ち会いの下、長さを測定しました。全長32.5インチ、胴回りは28.5インチだったそうです。続いて近くの郵便局に立ち寄り、郵便局の計りで重量を測定しました。その重量が22ポンド4オンスだったそうです。そして最後にその魚はペリー家の夕食としてフライになったそうです。
 その後、当時、フィールド&ストリーム誌が行っていたビッグフィッシュ・コンテストにジョージ・ペリーは第三者承認の記録として応募し、優勝賞品75ドル分を手にしたそうです。なぜか魚の写真は1枚も残っていなかったのですが、フィールド&ストリーム誌の公式な記録として残ったために、77年近く経った今でも破ることができない幻のワールドレコードとして認定されることとなったのでした。今のIGFAのルールなら公式な記録としては認められなかったことでしょう。
Perry4  ジョージ・ペリー自身の有名な写真(上)は残っているのですが、彼が持つバスはワールドレコードのバスではなく、別のバスです。その後、ジョージ・ペリーは1974年、自らが操縦する飛行機の事故で、その生涯を閉じることとなります。ちなみに、モンゴメリーレイクは今は無く、ただそこに記念碑が立っているだけです。

2008/09/25

スピード規制も必要では?

 バスボートは年々大型化が目立ち、エンジンも250馬力が珍しくない状態となっています。ボートが大きい分、昔に比べると少々の波でも安定感はありますが、無風状態ではフルスロットルで走るので、スピードがどんどん速くなっています。そのためか、最近は試合のたびに事故が起こっており、いつか試合中に死人が出るのでは、と心配になります。
 先日のコロンビアリバー戦では初日にゲイブ・ボリバーのボートが事故を起こしました。マクナリーダムのゲートを通過後、我先にと次々と50艇以上のボートがポイントを目指し、かなり危険な状態でした。幸いボクの乗ったボートは目の前のマリーナに給油に向かったので、事故の現場には遭遇しませんでしたが、時速75マイル(時速約120km)で走行中に突然ゲイブのボートはコントロールができなくなって急スピンし、2人とも船外に投げ出されました。コアングラーはショックで気絶したそうですが、オートマチックのライフジャケットのおかげで溺れずにすみ、その後他のボートに救出され、2人とも病院に運ばれました。幸い2人に大きなケガはありませんでした。
 ゲイブのボートはプロップのブレードが1枚完全になくなっていて、ロワーユニットはもげて舵が完全に曲がった状態になっていたそうです。シャローの岩にヒットしたのか、それともプロップが金属疲労で吹き飛んで、その衝撃でロワーユニットが曲がってしまったのかは不明ですが、一つ間違えば、他のボートも巻き込む大事故にもなりかねない状態だったと思います。
 コアングラーはボーターに完全に命を預けている状態なので、ボーターはもう少し責任感を持った操船を心がけてほしいと思います。「1分でもでも早くポイントに着きたい、一番にポイントに入ってマイウォーターを主張したい」という気持ちは分かりますが、時速75マイルは正直速すぎます。ボクも体感しましたが、何かがあった際に冷静に対処できるスピードをはるかに超えていると思います。トーナメント団体もそろそろスピード規制を行う時機に来ているのではないかと思います。

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2008/09/24

ユナイテッド航空のプレゼントキャンペーン

Uflyjapan25_2   ボクもいつも利用しているユナイテッド航空は日本就航25周年となるそうで、それを記念して同社がスポンサー契約をしている各スポーツ選手のプレミアグッズのプレゼントキャンペーンがHP上で行われています。浅田舞・真央姉妹や上田桃子といった有名なスポーツ選手と肩を並べて、清水盛三さんもサイン入りのロッド・ライン・ルアーセットを提供しています。応募期間は11月10日までとなっています。
 以前は何度渡米しても、関西(成田)空港でのチェックインの際にロッドケースの件でもめることが多かったものですが(通常の荷物ならオーバーサイズで超過料金が掛かりますが、スポーツ用品という扱いなら超過料金は不要)、最近は清水盛三さんがユナイテッド航空と契約したおかげか、空港でのチェックインがスムーズになったような気がします。ときにはカウンターの人に「バス釣りですか?」と声を掛けられるようにもなりました。
 日本では逆風のバスフィッシングですが、業界外にもかかわらず清水盛三さんをスポンサーをしているユナイテッド航空は非常に理解のある会社だと思います。ユナイテッド航空社内でのバスフィッシングの認知度が上がれば、それだけボク達としてはスムーズに旅行ができるわけで、ほかの選手に負けないぐらいドシドシ応募してもらいたいと思います。そして、将来もっと他業界からもバスフィッシングが正しく理解されるといいんですが・・・。トヨタもアメリカの100分1でもいいからバスフィッシングを応援してほしいものです。

2008/05/30

酸素発生装置

 釣ったバスはその場でリリースするのが、バスにためには最善の方法です。しかしながら、トーナメントでどうしてもバスをキープしなければならないときは、そのバスを可能な限りケアし、できるだけバスの負担を軽減するように努めるのがバスアングラーのマナーであり、義務であると考えます。ライブウェルの水はフレッシュな状態を維持し、水温が高くならないようにも気をつけ、レジュベネイドのようなライブウェルトリートメントを入れるのも大事です。
Flush  オキシゲネイターはライブウェル内に取り付け、または単純に入れるだけで、ピュアな酸素をライブウェル内に発生させる、全く新しいタイプの装置です。バッテリーに繋ぐと、オキシゲネイター内部の電極がライブウェル内の水を電気分解し、酸素と水素を発生させるという仕組みで、軽い水素は水に溶けずに大気中に拡散し、酸素は非常に細かい泡となってライブウェル内に溶けていくというものです。もちろん、発生するすべての酸素が水に溶けるわけではないと思いますが、これは画期的な装置だと思います。ただし、この装置は海水では使用ができません。
Livewell  オキシゲネーターにはバスボート等のライブウェルに取り付けるプロライブウェル・フラッシュマウント(149.95ドル)とクーラー等の底に置くだけのライブウェル・ポータブル(89.95ドル)があります。ボク自身、ライブウェル・ポータブルを試してみましたが、バッテリーを繋ぐと、無音で非常に細かな泡を発生させていました。思ったほど高くありませんし、一度取り付けると、ほとんどメンテナンス不要ということなので、高いライブウェル・トリートメントを買い続けるよりは経済的かもしれません。
 現在はエリートプロのデニー・ブラウワーがプロスタッフに加わっており、徐々にアメリカではトーナメンターの間で普及しているようです。

2008/05/29

ワールドレコードバスの重み その5

 「ワールドレコードのビッグバスが釣れたら、まず最初に弁護士を呼べ」アメリカでよく冗談で交わされる会話です。検量は弁護士立ち会いのもと行い、ヒットルアーや使用タックルについては多くを語らず、より高額の契約料を払ってくれるメーカーからのオファーを待って、後に使用タックルやヒットルアーを公表すればいいというのです。そうすることで、ワールドレコードをキャッチした人には数億円を手にすることができると言われています。
251lb  2006年3月20日、ドッティーはついにワールドレコードを超えるウェイトで再び、その勇姿を現しました。実はその前日、ジェド・ディッカーソン、マック・ウィークリー、マイク・ウィンの3人はスポーニングのためにシャローに上がってきたドッティーと遭遇しました。3人はなんとかドッティーをキャッチしようとしましたが、公園の門限が近づき、その日は諦めて帰ることとなりました。3人は翌朝3時に起き、4時前にはレイク・ディクソンに到着し、6時からのレンタルボート営業スタートと同時に他の誰よりも早く、ドッティーがいるポイントを目指し、アンカーを下ろしました。この日は小雨で西からの風が吹いており、サイトフィッシングには適さない状況でしたが、小さな小さなレイク・ディクソンを通いに通い詰めた3人にとっては、湖底の状況は完全に頭の中に入っています。スポーニングベッドの正確な位置も前日確認済みですから、そのピンポイントへ向かって、キャスト始めました。
 そして、不幸な事故が起きてしまいます。マックは白いトレーラーをセットしたホワイトジグをキャストしていましたが、20投もしないうちにラインに変化を感じてフッキングをし、ついにドッティーとのファイトが始まったのでした。見事ドッティーとの再会を果たした3人でしたが、フックは口ではなくスレで掛かっていたのでした。
Recordbassweight  3人はすぐさまマリーナに帰りました。マックは用意していたビデオカメラを回し、バークレー製のデジタルハンドスケールで計量します。ウェイトは25.1ポンドと表示しました。そして、写真撮影の後、フィッシュ&ゲームの役人を待たず、公式な検量をせずに、すみやかにリリースされたのでした。写真はマック・ウィークリーではなく、マイク・ウィンがドッティーを持っているものです。写真にはドッティーの名前の由来ともなった黒いドットがハッキリと映っています。この模様は全米のニュースで流れ、大きなニュースとなりました。不可能とも言われたワールドレコードを超えるビッグバスをついに動画で目の当たりにしたのです。
 3人はこのバスがスレで掛かったことを正直に公表し、IGFAはこれをワールドレコードとして認定することはありませんでした。ワールドレコードを本気で夢見て、何年もディクソンに通い詰めた3人だけに、このスレ掛かりは不幸としか言いようのない出来事でした。3人はワールドレコードに認定されないことを知っていたからこそ、ドッティーが少しでも元気なうちにリリースすることを選んだのでした。ドッティーはさらに2年間生き続けました。そして、最後までワールドレコードを更新することなく、その生涯を閉じました。マイク・ロングが最初にキャッチしてから7年生き続けたことになります。その間、ドッティーは毎年スポーニングを繰り返し、ドッティーのDNAを受け継ぐバスたちは今もレイク・ディクソンに生き続けます。

2008/05/28

ワールドレコードバスの重み その4

Jed1  ボクが2度目のレイク・ディクソンを訪れたのは、2003年のことです。この年の3月31日、レイク・ディクソンでジェド・ディッカーソンによって、21.69ポンドというジャイアントバスがミッションフィッシュによるサイトフィッシングでキャッチされたのでした。ボクはこのニュースをロドリの記事としてレポートするべく、ジェドに会いに行ったのでした。
 ジェド・ディッカーソンはマイク・ロングのような有名なアングラーではありませんでしたが、レイク・ディクソンのビッグバスに魅せられて、本気でワールドレコードブレイクを夢見るロコ・アングラーでした。友人のマック・ウィークリーやマイク・ウィンとともに暇さえあれば、レイク・ディクソンに訪れていました。時には週に5日通うこともあるそうです。
Macweakley  最初に有名になったのはマックでした。マックは同年3月20日、19.44ポンドというジャイアントバス(写真中段:現在ワールドランク16位)をディクソンでキャッチしたのです。ヒットルアーはミッションフィッシュだったそうです。そして、その10日後、ジェドはついにジャイアントバスと遭遇します。その日はどうやってもキャッチすることができなかったのですが、翌朝、ジェドは同じポイントに向かい、ついに21.69ポンドというジャイアントバスをキャッチしたのでした。実はこのバス、釣ってすぐにジェドが計量したときは23ポンドあったそうです。ただ、フィッシュ&ゲームの役人が駆けつけて、公式なウェイトを量るまでに約3時間掛かり、その間のストレスでバスは約2ポンドほどウェイトを落としたというのです。
Jed2  このジャイアントバスは、エラの右下に黒いドットがあることから、マイク・ロングが2年前にキャッチしたバスと同一のバスだと推測され、これをきっかけにドッティーと呼ばれるようになったのでした。ドッティーは検量後、再びリリースされ、元気に泳いでいったそうです。

2008/05/27

ワールドレコードバスの重み その3

Mlong2012dixon  カリフォルニア州サンディエゴ近郊のレイク・ディクソンは面積が72エーカー(約0.29平方km)の小さな小さな”公園の池”です。そんなレイク・ディクソンが全米で脚光を浴びるようになったのは、2001年4月でした。ビッグバスハンターで知られるマイク・ロングが6インチ・キャステイクスイムベイトで20ポンド12オンスというビッグバスをレイク・ディクソンでキャッチしたのです。ボクはこのニュースをタイムリーにもアナハイムのアングラーズマリンに買い物に来ているときに聞いたのを今もよく覚えています。このニュースは当時大きな話題となりました。というのも、このビッグバスは当時ワールドランク8位のビッグバスであるというだけでなく、過去10年でキャッチされた最大のバスで、10年ぶりの20ポンドオーバー、つまり過去10年でキャッチされた最大のバスだったからです。
Mikelong2  1990-1991年、カリフォルニア州キャステイク・レイクでは4匹の20ポンドオーバーのビッグバスがキャッチされました。特にボブ・クルーピがキャッチした22.01ポンドはワールドレコードまで3.84オンス足らずというもので、「ついにワールドレコードが破られるかも」という話題で盛り上がりました。当時の釣り雑誌もこぞってワールドレコードネタを取り上げたものでした。ところが、キャステイク・レイクのピークは過ぎ、20ポンドクラスのジャイアントバスは姿を消してしまいました。キャステイク・レイクどころか、他のカリフォルニアのレイクからも約10年、20ポンドクラスのバスがキャッチされることがなくなり、ワールドレコードを真剣に狙うアングラーも減ってしまったのでした。

 マイク・ロングのキャッチしたジャイアントバスは検量後すみやかにリリースされ、「ワールドレコードは不可能ではない」という夢と希望を再びバスアングラー、バス業界に与えてくれたのでした。後にドッティーと呼ばれるこのバスが再び姿を見せるのは約2年後となります。

2008/05/26

ワールドレコードバスの重み その2

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 ちょうどボクがアメリカに行っている最中に、バスフィッシング界にとって悲しいニュースがありました。5月9日、世界中のバスアングラーに夢を与えてくれたレイク・ディクソンのドッティーこと、ジャイアント・ママがついに老衰で死んで浮いているのがパーク・レンジャーの1人によって発見されたのでした。
 この知らせはジェド・ディッカーソン(写真)にすぐ伝えられ、ジェドらはすぐに駆けつけ、名前の由来でもあるギルのところに例のスポットがあるのを確認し、それがドッティーであることを確認したそうです。
 一時は約76年破られていないワールドレコードをはるかに凌ぐ25ポンドオーバーにまで成長したドッティーでしたが、発見されたときのウェイトは約19ポンドだったそうです。ついにワールドレコードは破られることがありませんでした。お腹には卵は残っておらず、ジャイアントママは「母の日を2日後に控えた金曜日、最後の大仕事をやり遂げて、伝説として生き続ける」とジェドはコメントしています。

2008/05/04

2007-2008シーズンは13匹のシェアランカー

450_harris  今季のシェアランカープログラムのシーズンが終了しましたが、2007年10月1日から2008年4月30日までの期間中、テキサス州でキャッチされ、シェアランカープログラムに協力された13ポンド以上の夢を繋ぐビッグバスたちは13匹でした。
 2005-2006年シーズンが32匹と過去10年で最高、2006-2007シーズンが18匹だったので、今季は少し少ないのが心配ですが、年によって多い少ないがあるようです。いわゆるビッグバスの当たり年というやつでしょうか。ちなみにその内訳はレイク・フォークが3匹、ファルコンが2匹、その他1匹ずつと散らばっているのが特徴です。最大魚はタイラー・ステイトパークでブレット・ハリスさんがキャッチした14.5ポンド(写真)で、ヒットルアーはスイムベイトだったそうです。来季は何匹の13ポンドオーバーがキャッチされるんでしょうか?

2008/05/02

サウス・ダコタの新ステートレコード

B_record_4_30_story  サウス・ダコタ州のスモールマウスバスのステートレコードが約9年ぶりに更新されたそうです。
 4月27日、地元のダーリン・ラウはサウス・ダコタ州東部のレイク・ポインセットでウォールアイを狙っていたそうですが、以前のステートレコードを7オンス上回る6ポンド9オンスのビッグなスモールマウスをピンクのジグに6ポンドラインでキャッチしたそうです。
 実は最近、サウス・ダコタ州東部(北東部)の湖では、年々スモールマウスの大型がキャッチされ始めているそうで、近い将来に新たな記録更新の可能性も高いというのです。というのも、この地域の湖では、新しいスロットルールが設定され、12-18インチのスモーリーは、すみやかにリリースすることを義務付けられたそうです。もちろん、ライブウェルに一時キープすることも許されません。最もスポーニングに適したサイズのバスのダメージをできるだけ軽減することで、バスの魚影が濃くなり、21インチを超える大型がキャッチされるようになってきたというのです。釣り場を守るためのルール作り、何とも羨ましい話ですね。

2008/04/23

ワールドレコードバスの重み

 琵琶湖で上がった例の巨大バスがあちこちで話題となっています。中には次のワールドレコードは「琵琶湖や池原から絶対出る」と真剣に熱く語られる方がいます。確かにその可能性はゼロではないでしょうが、今の日本のバスを取り巻く環境ではなかなか難しい気がします。ところで、ワールドレコードって、最近の人はほとんど知りませんね。昔はそういう夢のある話もよく雑誌等で取り上げられたものですが、最近は薄っぺらい内容の新製品の提灯記事ばかりで、ワクワクさせてくれるような面白い記事が本当に少ないです。バス釣り歴の長い人なら、ワールドレコードなんて常識だったものですが・・・。まあ、興味がないと言われたら、それまでなんですが・・・。
Coniglibassbig  まずは現在の世界トップ25のビッグバス・ランキングを紹介します。このリストは新しくランク入りする度に更新されるもので、最も最近にランク入りしたのが12位の19.70ポンド(19ポンド12オンス)で、ミッション・ヴィエホでジョージ・コニグリオによって2006年3月31日にキャッチされたもの(写真)です。アメリカではこういうデータがしっかり残っていて、これ以外にもステイトレコードやレイクレコードが記録として残っています。アメリカ人から「日本のレコードは? 2位は? ホームレイクのレイクレコードは?」なんて質問をよくされます。日本ではこういう記録がしっかり管理されていないのは残念なことです。日本記録に関しても「実はもっとデカイのを釣ったヤツを知っている」といったたぐいの話をよく聞かされます。日本のバスフィッシングが真に成熟するのは、いつのことでしょうか?
The all-time heaviest black bass, as recorded by Bassmaster magazine
1.) 22.25; Montgomery Lake (Georgia); George Washington Perry; June 2, 1932.
2.) 22.01; Castaic Lake (California); Robert J. Crupi; March 12, 1991.
3.) 21.75; Castaic Lake (California); Michael Arujo; March 5, 1991.
4.) 21.69; Lake Dixon (California); Jed Dickerson; May 31, 2003.
5.) 21.20; Lake Casitas (California); Raymond D. Easley; March 4, 1980.
6.) 21.01; Castaic Lake (California); Robert J. Crupi; March 9, 1990.
7.) 20.94; Lake Miramar (California); David Zimmerlee; June 23, 1973.
8.) 20.86; Castaic Lake (California); Leo Torres; Feb. 4, 1990.
9.) 20.75; Lake Dixon (California); Mike Long; April 27, 2001.
10.) 20.25; Lake Hodges (California); Gene Dupras; May 30, 1985.
11.) 20.13; Big Fish Lake (Florida); Fritz Friebel; May 19, 1923.
12.) 19.70; Lake Mission Viejo (California); George Coniglio; March 31, 2006.
13.) 19.50; Lake Miramar (California); Keith Gunsauls; Feb. 29, 1988.
13.) 19.50; Castaic Lake (California); Mark Balloid; May 28, 1990.
13.) 19.50; Lake Casitas (California); Randy Crabtree; April 9, 2002.
16.) 19.44; Lake Dixon (California); Mac Weakley; May 20, 2003.
17.) 19.25; Lake Miramar (California); Chris Brant; March 22, 1998.
18.) 19.19; Lake Morena (California); Arden Charles Hanline; Feb. 17, 1987.
18.) 19.19; Lake Wohlford (California); Steve Beasley; Feb. 3, 1986.
20.) 19.15; Lake Ikehara (Japan); Kazuya Shimada; April 22, 2003.
21.) 19.06; Lake Miramar (California); Sandra W. DeFresco; March 14, 1988.
22.) 19.04; Castaic Lake (California); Dan T. Kadota; Jan. 8, 1989.
23.) 19.03; Success Lake (California); Larry Kerns; Jan. 27, 2001.
24.) 19.00; Lake Tarpon (Florida); Riley Witt; June 26, 1961.
25.) 18.94; Lake Isabella (California); Keith Harper; April 7, 1984

2008/03/29

小さな侵入者の脅威 その5

 この問題をいろいろ調べているうちに、日本にも脅威の貝がいることが分かりました。カワヒバリガイといって、中国原産の淡水性の二枚貝です。1990年代に侵入し、すでに琵琶湖、淀川水系、木曽川水系、霞ヶ浦等で確認されているそうです。クアッガ貝やゼブラ貝と同様に定着性の貝で、大量発生して水路や導水管をふさぐ被害が出ているそうです。当然、環境省の特定外来生物にも指定されています。見た感じはゼブラ貝やクアッガ貝と違って黒く、海にいるイガイにそっくりです。
 ところで、このカワヒバリガイという存在をボク達バスフィッシャーマンはどれくらい知っているんでしょうか? そういうボクも知りませんでしたが・・・。アメリカには各州にFISH&GAMEといった行政機関もありますが、日本にはバスフィッシャーマンに対して、注意を促すような機関はほとんどないのが現状です。金儲け以外に興味がない日本の某トーナメント団体や広告主の顔色ばかり気にしている釣り雑誌には期待できそうにありません。
 日本のバスアングラー、特にトーナメントアングラーは日本各地を転戦したり、琵琶湖や霞ヶ浦で浮かべたすぐ翌日に他の水系やダム湖でボートを浮かべるというケースがあります。日本でコイヘルペスが流行したときでも、バスアングラーに対して、ボート乗り入れへの注意が発せられることはありませんでしたが、アメリカでLMV(ラージマウスバス・ウィルス)が流行したときは、アメリカではボート乗り入れへの厳しい注意が発せられました。日本はこのまま無警戒でいいのでしょうか? バラスト水同様、知らなかったでは手遅れになりかねません。日本の内水面の環境が悪くなったのは、何でもかんでもバスのせいにされて、「バス=害魚」のレッテルを貼られてしまいましたが、今度は「バスフィッシャーマン=外来種や病気をばらまいた元凶」と呼ばれないか心配です。

2008/03/28

小さな侵入者の脅威 その4

Zebramussel207  クアッガ貝やゼブラ貝は、すでに全米各地で被害を出していますが、カリフォルニアに達したのは、昨年あたりからです。経緯は不明ですが、最初はレイク・ミード、レイク・モハベ、レイク・ハバス等のコロラドリバー水系で発見され、コロラドリバーから取水しているサンディエゴ周辺の各リザーバーに広がっていきました。このままの勢いだと、近いうちにカリフォルニア全土の湖で発見されるかもしれません。

Imgp4822  クアッガ貝やゼブラ貝は一度侵入されると、駆除はほとんど不可能です。取水口にフィルターを設けても、貝の幼生は非常に小さなものなので、フィルターもくぐり抜けてしまいます。当然、バスボートのライブウェルにほんのわずかな水が残っていれば、そこで貝の幼生が生きのびることも可能です。また、貝自体も2、3日なら、水なしでも生き続けることも可能なんだそうです。つまり、バスボートのライブウェルの残り水が小さなバラスト水になってしまう可能性があるわけです。最近発売された"BASS ANGLER'S GUIDE"という西海岸のバス雑誌にもクアッガ貝に関する記事が紹介されています。
Imgp4825  現在のカリフォルニアは、クアッガ貝やゼブラ貝に対してヒステリックな反応で、カシータスをはじめ多くの湖でボートの乗り入れを規制しようという動きがあります。カシータスに続き、キャステイクやペリスでも乗り入れが禁止されるという噂が出ていますし、すでにレイク・カチュマは14日間以上、他の湖にボートを浮かべていない状態でなければ、乗り入れを規制する動きがあります。以前紹介したパーディー・レイクは南カリフォルニアナンバーのボートの乗り入れの規制が始まったそうです。また、あのクリアレイクでも先日、真剣にボートの乗り入れに関する検討会議が行われたようです。結論は出ていませんが、あのクリアレイクでそんな議論がされるのは、この問題がいかに深刻かがうかがい知れます。

2008/03/27

小さな侵入者の脅威 その3

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 今、カリフォルニアで深刻な事態をもたらしている元凶は、クアッガ貝(QuaggaMussel)とゼブラ貝(Zebra Mussel、和名はカワホトトギスガイ)です。Musselとはイガイ科の定着性(岩などに付着する)の二枚貝の総称のようです。ともに外来種の淡水性の二枚貝で、大きさはクアッガ貝が最大で20mm、ゼブラ貝が最大で15mmと小さな小さな貝です。
Map  クアッガ貝はウクライナから、ゼブラ貝はロシアのカスピ海から、大型タンカーのバラスト水に紛れて、セントローレンス川を遡って、五大湖に侵入してきました。五大湖で初めて発見されたのは、80年代ですが、その後、ミシシッピリバーからオハイオリバーへ、その後全米各地へものすごい勢いで生息域を広げているところです。
Removing  アメリカでは特にゼブラ貝が悪名高く、各地で甚大な被害を出しています。これらの貝は非常に繁殖力が強く、1個の貝が年間に数百万個の卵を産むそうです。どこにでも堅いものに無数にビッシリと定着し、電力発電所や上下水施設、農業用水等の入水口や導水管内部に大量に繁殖すると、取水が不可能になったり、導水管内部を詰まらせたりして、さまざまな利水施設の運用・管理に莫大な影響を与えています。中には停電を引き起こした例もあります。また、スリップやプライベート桟橋などにボートを浮かべっぱなしにしていると、船外機やボートのハルにも定着し、ボートを痛めたり、冷却水が詰まって送れず、故障を引き起こす原因にもなっています。

Zebramussel  ゼブラ貝は成体1個で毎日1.5リットルの水を濾過する能力を持っているそうで、ゼブラ貝が大繁殖すると、水は澄みきってしまうそうです。そう聞くと、水質浄化に良さそうな気もしますが、水中の栄養分を一人占めした結果、藻類が激減し、さらにそれに依存していた小魚や動物プランクトンも減り、生態系のバランスが大きく崩れてしまうそうです。また、これらの貝は五大湖の在来の二枚貝の表面に付着したり、ザリガニの殻にまで付着して、直接生物を死に追いやることも知られています。
Crayfish_2   日本にはゼブラ貝もクアッガ貝もまだ発見されていませんが、環境省の特定外来生物のリストに入っていて、その侵入が警戒されています。

2008/03/26

小さな侵入者の脅威 その2

Image  先日、アメリカから”小さな侵入者の脅威 その1”というタイトルのブログを紹介しました。その後、なかなか時間がなくて、詳しく報告できずにいたのですが、今日からしばらくの間、ボチボチ紹介したいと思います。
 実はこの問題は1年前にさかのぼります。2007年1月末に開幕したFLWシリーズ初戦、レイク・ハバス戦を前にFLWはホームページ上で出場者、そして、すべてのアングラーに対して、"Anglers urged to help stop spread of quagga mussels"というメッセージを送ったのでした。簡単に要約すると、「レイク・ハバスで確認された外来種のクアッガ貝の生息域拡大を食い止めるために、レイク・ハバスにボートを浮かべたアングラーは、ライブウェル等を完全に乾燥させ、ボートやトレーラーを洗浄・消毒し、最低でも5日間以上は他の釣り場にボートを浮かべないようにしましょう」というものです。ボクはこの試合に出場しませんでしたが、そのときこれを読んだのを覚えています。そして、それが後にどれほどの深刻な事態を及ぼすかなんて予想もしませんでした。
 残念ながらクアッガ貝はビッグバスの宝庫、レイク・カシータスで発見され、今月カシータスのボートスロープは完全に閉鎖され、ボートの乗り入れが完全に禁止となってしまったというわけです。このクアッガ貝の拡大がバスボートを介してのものなのかどうかは分かりませんが、カリフォルニア州は今かなり深刻にこの事態を受け止めています。

2008/03/19

バスを弱らせない

Imgp4727  2日目のパートナーのマイク・ニチェリニがグローリー・バッグという面白いものを持っていました。これラバーネット製のジッパーバッグで、バスをこの中に入れてライブウェルに入れるものです。
 バスの口に穴を開けてカリング用のマーカーを付けることもなく、ライブウェルの中でバスが暴れないので弱りにくいそうです。ジッパーは6色に色分けされているので、バスの入れ替えもスムーズで、本当にバスが暴れません。5ポンドぐらいのバスでも余裕で入ります。今回はシャローのデルタの試合でしたが、ディープで釣れたバスでも、グローリーバッグの中に入れておけば、バスがお腹を横にしないので、バスが弱りにくいそうです。バッグ6個入りで69.95ドルとちょっと高いですが、これは欲しいと思いました。

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2008/03/08

小さな侵入者の脅威 その1

 実はこの問題をいつブログで紹介しようかと、ずっと考えていたのですが、真剣に書こうと思うと、けっこう時間が掛かりそうなので、ついつい後回しにしていたのですが、事態はより深刻になってきました。
 3月4日、ビッグバスの宝庫でスイムベイトの本場としても知られるカリフォルニア州レイク・カシータスは外部からのボートの持ち込みが全面禁止となってしまいました。この措置は無期限で、いつ湖が再びオープンするのかは分かりません。今後、この措置は南カリフォルニアの全域の湖に拡大するようで、年内にはカリフォルニア全域のダム湖(クリアレイクとデルタは除く)でも外部からのボートの持ち込みが禁止となるかもしれません。
 そうなると、カリフォルニア州のバスフィッシング業界に及ぼす影響ははかりしれません。フィッシングガイドは仕事を失いますし、ボートは売れなくなってしまいます。当然ボートを手放す人も増えるでしょうし、スイムベイトメーカーをはじめとする多くのタックルメーカー、ショップは売り上げがガタ落ちとなってしまい、廃業するところも出てくるでしょう。もちろん、トーナメントもできません。ウェスタンのバスフィッシングの危機です。そして、場合によってはアメリカのトーナメントの存続にも関わる本当に危機的な事態です。

2007/10/12

I love bass fishing.

 10月9日の”決別宣言”へに多くのコメントが寄せられ少なからず反響がありまして嬉しく思っています。「トーナメントならキープしてもOK?」というコメントに対する回答を書こうと思ったのですが、マジメに書いていくうちに長々となってしまい、いろいろ参考リンクを貼りたくなったので、コメント欄ではなく、新しいブログ原稿として紹介させていただきます。初めてボクのブログを見る人でもこれを読んでいただければ、ボクが伝えたいバスフィッシングへの想いが分かっていただけると信じています。

 まず、ボクはブログ内で発言することに対して責任と一貫性を持たせたいと思っています。ロッド&リール誌の編集方針については、これまでも否定的な意見をブログ内で紹介したことがありました。もちろん、直接編集部にもクレームを入れてきました。その後もロッド&リール誌とは付き合いが続きましたが、このままではボクの発言に一貫性が保てないと判断し、不器用ですが、ボクなりにけじめをつけた次第です。ところで、以前、バス業界のカリスマ、今江克隆氏がルアーニュースの連載の中で、「陸っぱりの記事での複数匹のフンガー持ち」写真を掲載するメディアに対しての疑問も投げかけていました。また、ルアーマガジン誌では並木敏成氏の「釣ったバスはすぐにリリースするのがベスト」というコメントを載せていました。さすがはバス業界を代表するようなお二人は、バスフィッシングの将来を真剣に考えてくれているんだと、ボクは嬉しくって、ブログでも紹介させていただきました。メーカーの代表として経営者でもあるお二人が、今回のフンガー写真掲載に関して、どう思われているのか、ボクとしては非常に興味深いです。偶然でしょうが、今月号のロッド&リール誌にはイマカツ、OSPの両メーカーのカラー広告が入っていません。来月号以降どうなるか楽しみです。

 これまでボクのブログを飽きもせずに読んでくれている方は、ボクのスタンスは何度も書いているのでご存じだと思います。私はどこまでならOKでどこからがNGだと線引きをしたいわけではありません。だから、「トーナメントならOKで、ファンフィッシングはNG」だとは言っていません。ボクが広く多くの方と意見交換をしたいのは、1人1人がバスという愛すべき魚に対して、どう向き合うかを真剣に考えてほしいということです。人それぞれ価値観は違います。トーナメントは出ないという人もいるでしょうし、フックを呑み込まれる確率の高いワームは使わないという人もいるでしょう。バーブレスフックしか使わないという人もいるでしょうし、切られやすい細糸は使わないという人もいるでしょう。すぐにリリースしても死にそうな魚はキープして食べるという人もいるかもしれません。それぞれ自分の価値観を実践して素晴らしいことだと思います。ボクは偏執狂的なバス愛護者のつもりではありません。ただただ、人生に刺激と喜びを与えてくれるバスフィッシングをいつまでも楽しみたいと願っています。そして、あわよくばお隣の釣り人よりも大きいバスや1匹でも多くを釣りたいと、釣り人ならごく当たり前に思うエゴ的な感情も持っています。そのためならワームも使いますし、バラしたら悔しいのでバーブ付きのフックも使います。
 要は人それぞれが、「どこに落としどころを見つけ、自らを律するか」ということだと思います。ボクはボクなりの落としどころを見つけ、それを実践しています。ただ、それはボクの価値観ですから、それを他人に何が何でも押しつけたいわけでもありません。以前にも書きましたが、ボクは日本のトーナメントや大会には参加しません。日本でのトーナメントや大会そのものにも否定的な立場です。バッカンやクーラーに電池式の”ブクブク”だけの名ばかりのライブウェルを認めるような大会は大問題だと思っています。バスを守って増やすことができない日本では、釣り人がバスを無意味に減らす側の立場に立ってはいけないというのがボクの基本的な原則です。
 もちろん、ボクはアメリカではトーナメントを楽しんでいます。アメリカの大会は、多くのスタッフとボランティアに支えられ、できるだけバスのダメージが少なくなるように心がけられています。ライブウェル付きのバスボートが出場条件で、リリースボートも用意されています。それでもトーナメントをすれば死ぬ魚も出てきます。実際、前回の試合では氷やバスメディックスを使って、こまめにバスをケアしたつもりでも2匹のバスを殺してしまいました。本当にかわいそうなことをしたと思っています。しかしながら、アメリカではこうしたトーナメントの開催で、その町に多くのお金が落ち、町自体がトーナメントの誘致に熱心です。トーナメントのレジストレーションでは、その町の市長が挨拶に来ることも普通です。以前、アミスタッドによるデル・リオの経済効果について書きましたが、まさにデル・リオはバスバブルに沸いている町でした。毎週のようにトーナメントが開催され、参加者はボート使用許可証(パーミット)を購入し、モーテルに滞在し、毎日ガソリンスタンドでガソリン、アイス、スナック、ドリンクを購入し、レストランで食事をします。その経済効果は計り知れません。当然、町もバスを増やすためにその落ちたお金を使ってくれます。アメリカで釣りをするためには州ごとのフィッシングライセンスを購入しなければなりません。そのライセンス収入もまた、バスを守り、増やすために使われています。ローカルのトーナメントの中にはレイ・レイクオープンAdopt A Bass tournamentのようにエントリーフィーの一部がバスの放流資金に当てられるものもあります。もちろん、「トーナメントをしたければ、アメリカに行け」と言っているわけではありません。これがアメリカでトーナメントに参加するためにボクが自分自身を納得させる口実なんです。ちなみにアメリカではトーナメントのウェイインステージでも片手に1匹ずつ持つのが基本で、片手に複数匹のバスを持つ人はいません。この日本独自の悪しき慣習は早くなくなってほしいものです。無理に2匹以上持って、落としでもしたらおそらくブーイングものでしょう。
 先日、レイク・フォークで久しぶりに釣りをしました。相変わらずレイク・フォークは素晴らしいところでした。シェアランカープログラムという地道な活動のおかげもありますが、それだけではありません。トップウォーターで56cmのバスを釣りましたが、レイク・フォークではスロットルールが設定されているので、このサイズでもノンキーパーとなります。ライブウェルに少しの間キープすることすら許されません(もちろんボクはしたくもありませんが・・・)。下品な”フンガー”写真を撮りたいためだけに、ライブウェルにそのバスを入れた瞬間に罰金(500ドルぐらい?)ものの処罰の対象となります。もちろん、ルール違反を犯す人はいません。だからこそ、レイク・フォークは何十年たっても素晴らしい魅力的な釣り場であり続けられるのです。今回、ダラスで入国しました。通関検査の際、ボクがロッドケースを持っているのを見て、係員は「どこへ行くんだ?」と聞いてきました。アミスタッドにトーナメントに行くと伝えると「羨ましいなあ、グッドラック」、「ところでタカヒロは知り合いか? 彼はグレートなフィッシャーマンだぜ」と言われました。これがアメリカの日常なんです。
 話が少し逸れたので、最後にその他のボクの落としどころを紹介します。以前にも紹介したことがありましたが・・・。それでも「お前の言っていることは矛盾だらけや」というご指摘があれば、遠慮なくコメントください。大いに議論しましょう。ただし、このブログは真にバスフィッシングを愛する人のために(今月号のロッド&リール誌にも似たようなフレーズがありますが・・・)開設したブログですので、無意味に他人を不愉快させる悪ふざけのコメントはご遠慮ください。

・スポーニングベッドのサイトフィッシングは絶対にしない
・基本的に釣ったバスはすぐにリリース(アメリカのトーナメントだけ例外)
・ランディングネットは使わない(トーナメントでも極力使いません)
・バスをボートデッキに転がさない
・不必要な細糸は使わない
・バスのアゴに負担の掛かる持ち方はしない

2007/10/09

決別宣言

Imgp3584  アメリカに行っている間にロッド&リール11月号が送られてきていました。帰国してやっと落ち着いたので、パラパラとめくってみて、信じられないショックを覚えました。それが写真の134-135ページです。もう何も言うことがありません。怒りを通り越して、悲しいやら、悔しいやら・・・。
 ご存じの方もいると思いますが、ボクは短い期間ですが、元某出版社で編集をしていた経験があります。その後、機会があってロッド&リール誌とは、ほんの少しですが、おつき合いさせていただきました。これまでにも何度か特集記事をやらせてもらったりもしました。それは今も感謝しています。編集部の方達と話をできる機会もありましたから、これまでも何度も誌面での下品な写真の取り扱いには苦言を呈してきました。そんな口うるさい効果もあったのか、最近は下品な写真がめっきり減ったように思っていたのですが、所詮、広告主でもないボクの意見なんて、適当に聞いたフリしている程度で、編集部はバスフィッシングの将来よりも、広告主の方が大事なようです。今までも何度か同じようなことがあり、その度に我慢してきました。編集部と付き合いを続けている方が、口うるさい意見も聞いてくれるからでした。しかし、今回の一件で諦めがつきました。ボク自身は今後、ロッド&リール誌との付き合いをやめたいと思います。ボク自身がどうこうしようが、売れ行きに影響が出るわけではありませんが、このままロッド&リール誌にボクが顔を出していると、ボクのブログでの発言に責任がとれません。来月号にもほんの少しボクのコメントが載ると思いますが、それが最後になると思います。非常に残念です。

2007/10/08

1匹1000万円超

 バスマスターセントラルオープン・アミスタッド戦の後、静かなレイクフォークで1日釣りを楽しみましたが、現地では9月14-16日に行われたビッグバススプラッシュの話題で持ちきりでした。3日間の参加者は3400人を超えたそうで、期間中はいたるところがボートだらけだったそうです。それもそのはず、1匹大物勝負で、優勝したらハマーにトライトンのフルリグバスボートがもらえるんですから、誰だって夢を見てしまいます。5本の総重量で競えば実力の差は出ますが、1匹大物なら誰にでもチャンスはあります。とはいえ、レイクフォークにはスロットルールがありますから、24インチ(約61cm)以上を釣らないと話になりません。先週ボクがヴィクセンで釣ったバスも大きい方でも22インチしかありませんでしたから、ライブウェルに入れることすら許されないのです。入れたら罰金ですから日本とは大違いです。

P1towell_hope_rises  優勝はステフェン・ホープがキャッチした10.62ポンドで、期間中に10ポンドオーバーは2本キャッチされたようです。ビッグバスの聖地レイクフォークとしては、少し寂しい結果ともいえますが、逆を言えば、本当に誰にでも優勝のチャンスがあったわけです。ステフェンはスポットリムーバーのシェイキーヘッドスタイルにウォーターメロンのフィネスワームでキャッチしたそうです。

1st Stephen Hope 10.62
 H2 Hummer @ 20X2 Triton powered by Mercury 200 Optimax Valued @ $93, 550
2nd Jimmy Callahan 10.02
 Dodge Truck & Triton TR176 powered by Mercury 115 Optimax valued @ $50,450
3rd Juan Perry 9.99
 Hideout Travel Trailer $9,280
4th Michael Lacefield 9.55
 Bad Boy Buggy $9,000
5th John Weatherly Jr 9.40
 Bad Boy Buggy $9,000

2007/08/16

バスを殺さないで

 厳しい暑さが続きますね。それにしても、相変わらずバスをキープして下品な”フンガー持ち”写真を堂々と撮っているガイドがいるのは悲しい限りです。空気が読めないのか、そうでもしないとお客さんが来ないのか、・・・。
 最近では”フンガー持ち”自粛ムードが業界内に少なからず広がっています。琵琶湖でもバスをキープしてマリーナで写真を撮るガイドが減っていると聞きます。雑誌をめくっても、フンガー持ち写真がめっきり減っています。編集者が意識してなのか、偶然なのか、そのあたりは分かりませんが、ボクとしては下品極まりない写真を目にせずに済むので嬉しいです。
 アメリカのトーナメントでは数々のリサーチが行政機関によって行われています。ある調査によると、バスのライブリリース・サバイブ率は季節によって大きく変わるそうです。水温が18度以下の季節に行われたトーナメントでの、バスがリリース後も生き延びる確率は94%ですが、水温が26度を超える時期のトーナメントでは、サバイブ率は61%となり、水温が高くなるほどサバイブ率は低くなるそうです。
 昨年7月12-15日に開催されたのストレーンシリーズ・ミッドウェスタンディビジョン第2戦は、気温が37度を超える猛暑の中の試合となりました。トーナメント終了後、リリースされたバスのうち、なんと582匹のバスが死んで浮いているのが発見されて問題となったことがありました。このときは単に水温上昇だけでなく、ラージマウスバスウィルスも要因として指摘されましたが、トーナメントがバスを殺す引き金となったのは事実です。
 バスボートのしっかりとしたライブウェルで、トーナメントという短い時間、バスをキープしただけでもバスへのダメージはかなり大きいのです。水の循環も乏しい(水温が上がりやすい)ライブウェルやブクブクだけのライブウェルで、夕方まで丸1日バスをキープし、最後の最後に弱ったバスに鞭打って、モタモタしながら写真を撮って、さらに水の悪いマリーナの奥でポイッとリリースしたら、バスのサバイブ率ってどれぐらいなんでしょうか? 夏の時期なら30%もあればいい方なのではないでしょうか? バスは確かに強い魚です。中にはハリ傷だけでも死んでしまう魚種もいます。しかし、そんな強いバスでも高水温&酸欠ではすぐに弱ってしまいます。
 バスをキープしたまま、自分達は涼しいレストランで昼食&休憩をしている人たちの神経を疑ってしまいます。スポーニング期にバスをキープするのも最悪なら、真夏にバスをキープするのも最悪です。バスがこれ以上減ってしまわないように、釣ったバスはその場で素早くリリースしてほしいです。

2007/07/10

スモールマウスのワールドレコード

 ラージマウスのワールドレコードは、1932年6月、ジョージア州モンゴメリーレイクでジョージ・ペリーがクリークチャブのウィグルフィッシュでキャッチした22ポンド4オンスというのは、バスアングラーなら常識ですが、スモールマウスのワールドレコードはあまり知られていません。
Smallmouthworldrecordhayes  スモールマウスのワールドレコードは現在、1955年7月8日、ケンタッキー州デイルホロウ・レイクでデイビッド・ヘイズがトローリングでキャッチした11ポンド15オンスで、50年以上破られていません。このモンスタースモーリーは全長が27インチ(約68.6cm)、胴回りが21.67インチ(55cm)あったそうです。
 実はこのワールドレコードのスモールマウスには面白いエピソードがあります。デイビッド・ヘイズがキャッチしたスモールマウスは、すぐにワールドレコードとして認定され、その後40年以上、破られることもなかったのですが、1996年IGFAは突然、このデイビッド・ヘイズのワールドレコードを取り消し、1969年、デイルホロウ・レイクでジョン・ゴーマンがキャッチした10Lb14ozのスモールマウス(全長26.25インチ、胴回り21.5インチ)をワールドレコードとして認定したのでした。
P2_g_col_wilson_smallie2_record  というのも、1955年当時送られた「デイビッド・ヘイズがキャッチしたバスは実は8ポンド15オンスしかなく、3ポンドの金属がバスに仕込まれていた」という内容の匿名の手紙が1996年に発見されたのがきっかけでした。その後、IGFAは最新技術でジョン・ゴーマンがキャッチしたバスとデイビッド・ヘイズがキャッチしたバスを比較し、「デイビッド・ヘイズがキャッチしたバスが8ポンド15オンスしかなかった」という方が信憑性に欠けると判断し、2005年12月にデイビッド・ヘイズのバスをワールドレコードとして9年ぶりに再認定したのでした。
http://www.southeasternoutdoors.com/outdoors/fishing/articles/smallmouth-world-record-controversy-hayes.html
http://sports.espn.go.com/outdoors/fishing/columns/story?columnist=wilson_taylor&page=g_col_Wilson_smallie_record_turns-50

2007/07/09

世界記録更新はカウントダウン

070307209208320bass20state20record200703  7月3日、カリフォルニア州パーディー・レイクでステイトレコードとなる9.83ポンドのスモールマウス(写真上)がキャッチされました。これまでのカリフォルニア州のスモールマウスのステートレコードは1976年にトリニティー・レイクでキャッチされた9.1ポンドだったので、久しぶりの更新となります。
 キャッチしたのは、パーディー・レイクで40年間釣りをしているというハロルド・ハーディンで、ヒットルアーはスイムベイトだったそうです。ハロルドはこの日、もう1匹巨大なスモールマウスをヒットさせながら、ボート際でバラしたそうで、推定11ポンドはあったというから、注目が集まっています。というのも現在のスモールマウスのワールドコードは1955年ケンタッキー州デイルホロウ・レイクでキャッチされた11ポンド15オンスで50年以上も破られていないからです。
34200720the20smallmouth8_94  パーディー・レイクはここ最近、記録ラッシュが続く注目の湖です。今年の3月4日には当時のレイクレコードとなる8.94ポンドのスモールマウス(写真中)がキャッチされたばかりで、昨年の2月12日にも当時のレイクレコードとなる8.7ポンド(写真下)がキャッチされています。パーディー・レイクはスモールマウスだけではなく、ラージマウスも生息していて、ラージマウスのレイクレコードも今年の3月22日に13.4ポンドがキャッチされ更新されたばかりです。
Nick20welton208_720smallie  レイクレコードが次々と更新されるのはわけがあります。パーディー・レイクは管理が行き届いた湖で、周辺に町が多くあり、多くの釣り人が訪れやすいために、大量のニジマスが放流がされるようになったからです。2007年もすでに5万ポンド(約2万2500kg)のニジマスが放流されています。そのため、ニジマスを捕食したスモールマウスやラージマウスが巨大化する傾向にあるのです。今年の3月にはスイムベイトオンリーのトーナメントが開催されるなど、ビッグバスレイクとしてカリフォルニアアングラーの注目を集めています。50年以上破られていないスモールマウスのワールドレコードが更新されるのは時間の問題ではないでしょうか。
http://www.pardeelakerecreation.com/index.html

2007/07/02

琵琶湖の水位調節

 最近1週間で琵琶湖はめまぐるしく水位が変動したようです。6月22日にはマイナス21センチだった水位は25日には雨の影響で今年初めてプラス水位となるプラス4センチまで回復しました。国土交通省琵琶湖河川事務所は瀬田川洗堰を全開放流し、27日にはゼロ水位となり、その後28日にはマイナス6センチ、29日にはマイナス13センチと一気に水位を下げてしまいました。7月2日現在の水位はマイナス17センチとなっています。
 先日、興味深いニュース記事がヤフーニュースに載っていました。水位上昇を機に一気にシャローにさして産卵をしたコイやフナ、モロコの卵の多くが急激な水位低下で干からびてしまったというのです。琵琶湖河川事務所はお役所仕事らしく、水位は上がったら直ちにマイナス20センチまで下げるマニュアル通りの作業しかできないようで、水害になったときの責任逃れにしか関心はないようです。台風が近づいているわけではないし、今年は梅雨も短く、雨不足が予想されるというのに、もう少し長期的な展望を見据えて、水位調節ができないものでしょうか? これで数年後にモロコが減るであろう人為的な原因まで”増え続ける”ブラックバスのせいにされたらたまりません。
Img_0936  そんな困った琵琶湖に2週間ぶりに行ってきました。水位が上昇したことで、バスはシャローに残っているに違いないと、フロッグを打ち続けましたが、やはりそこは琵琶湖、八郎潟のようにはいきませんでした。それでもなんとか今季、琵琶湖初のフロッグフィッシュをキャッチすることができました。これからが楽しみなフロッグゲームですが、水位が低すぎるとバスがいなくなってしまうので心配です。

2007/06/28

1匹のビッグマネーフィッシュ

Top20520w20trophy_1   6月22-24日、ルイジアナ州トレド・ベンドでマクドナルドがタイトルスポンサーのビッグバス・スプラッシュトーナメントが開催されました。この大会は4月20-22日にもテキサス州レイク・サムレイバンで開催されており、アメリカの有名なビッグバスレイクで毎年開催されています。
 大会期間中、4匹の10ポンドオーバーが持ち込まれ、テキサス州ヒューストン在住のジョー・へリングが10.5インチのオールドモンスター(レッドバグカラー)のキャロライナリグで、期間中最大の10.93ポンドをキャッチし、ハマーとフルリグのトライトンボートを手にしました。
 ビッグバススプラッシュはさまざまなアイデアが織り込まれています。特に面白いのはアウアリー・アワードです。検量は朝から始まるのですが、検量時間が終わるまで、1時間毎に区切って1位から12位までのビッグフィッシュを持ち込んだ人に1位1000ドル、2位900ドル、3位800ドル、4位700ドル、5位600ドル・・・10位300ドル、11位250ドル、12位200ドルといったキャッシュが支払われる仕組みとなっています。このアウアリー・アワードだけで期間中に支払われるキャッシュの総額は15万4800ドルとなります。そうすることで、より多くの人がウェイインするだけでなく、キャッチしたバスを長時間キープすることなく、ウェインへ促す効果もあります。バスにも優しいルールというわけです。また、3日間最初にジャスト3.00ポンドを持ち込んだアングラーにはトライトンボートがもらえるというボーナスも用意されています。
 トレドベンドの大会には2170人が参加し、すべての参加者のエントリーフィーから5ドルずつ、計1万850ドルがロナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーに寄付されたそうです。
http://www.sealyoutdoors.com/Results/results_tb07.htm

2007/06/17

日本最後の楽園

 今日から1週間八郎潟まで行ってきます。日本のバスフィッシングは年々釣りにくくなっていくばかりで、昔のような楽しい釣りをしようと思えば、はるか北の日本最後?の楽園に行くしかありません。昨年約10年ぶりに訪れた際は、タイムスリップしたかと思うぐらいフリッピング三昧を楽しむことができましたが、それでも10年前に比べれば、明らかにバスは減っているのを感じました。
 地元のレンタルボート業者の釣況レポートには、毎日醜い写真が並びます。ときにはバスを地面に無造作に転がして撮った写真までありました。昨年訪れた際には、釣れたバスをすべてキープして、最後にランディングネットにすべてのバスを詰め込んで、どこかの困った社長のマネをして”大漁水揚げ”写真を撮っている釣り人を見ました。この地が楽園でいられるのはあと何年ぐらいでしょうか?  楽しみであり、不安でもある今回の遠征です。

毎年20万匹のバスを放流

Deptlogo3  6月7日にKentucky Department of Fish & Wildlife Resourcesに掲載された面白い記事を見つけました。それによると、ケンタッキー州を流れるオハイオ・リバーで、今後3年間毎年、全長2インチのラージマウスの幼魚を約20万匹放流する計画があるそうです。
 放流資金は地元でトーナメントを開催しているボートディーラーやバーボンウィスキーのアーリータイムズ社による寄付のほか、トーナメントのエントリーフィーの一部も当てられるそうです。ディクシー・マリンが主催する"Adopt A Bass tournament"は毎年7月に行われる大きなトーナメントで、例年150-180艇のボートが参加するそうですが、エントリーフィーから参加者1人あたり25ドルを放流資金として寄付されるそうです。仮に150艇(ペアで300人)が参加するとしても7500ドルもの資金となります。バスの放流には地元のケンタッキーフェデレーションのメンバーがボランティアで参加するそうです。
 トーナメントを行えば、バスには確実にダメージを与えてしまいます。バスが減って釣りにくくなってしまえば、トーナメントどころじゃありませんし、地元のボートディーラーはボートが売れなくなってしまいます。トーナメントを行って、釣り場に負荷を与えた分、釣り人自身の力でバスを放流して釣り場を守っていこうというわけです。日本では決してマネできないことですが、行政と釣り人が一体となって、釣り場を守るアメリカって本当に羨ましいですね。
http://fw.ky.gov/newsrelease.asp?nid=148&NavPath=C105C122C581C621

2007/06/10

神の声

Imgp3034  先週の話ですが、週刊ルアーニュース内の「今江克隆のルアーニュースクラブ」内の記事で、「この素晴らしいバス達と末永く共存していくために、今、最低限、アングラーがびわ湖のバスに対し何をすべきか真剣に考えてみよう」という素晴らしい内容が載っていて、たいへん嬉しく思いました。バス業界のカリスマの声に期待したいです。
 原稿内では「陸っぱりの記事での複数匹のフンガー持ち」写真を掲載するメディアに対しての疑問も投げかけています。できれば、陸っぱりに限定せずに「ノーフンガー運動」を推し進めていただきたいと願っています。

2007/06/01

一発大物勝負で10万ドル

Buttons1_r1_c1_1  来たる6月22-24日に、第8回アーカンサス・ビッグバス・ボナンザ・フィッシングトーナメントが開催されます。国内最大と銘打ったアマチュアのためのビッグバストーナメントで、約3000人の参加が見込まれています。
 この大会の最大の目玉は10万ドルのキャッシュという破格の優勝賞金です。アーカンサス州を東西に横切るアーカンサスリバー全域(300マイル)を5つのプールに区分し、それぞれのプールにオフィシャルのウェイインサイトを設けて、一発大物勝負のトーナメントを開催します。トーナメントは毎朝6時から午後1時までですが、ウェイインは各会場で8時から始まり、会場別・毎時別に1位から3位が賞金がもらえるルールとなっています。これはビッグバススプラッシュトーナメントでも採用されているルールで、キャッチしたバスをいつまでもキープする必要がなく、バスへのダメージを軽減するいい方法だと思います。最終的に5つのプール別に、さらに2つに区分したスーパープール(A、B)別に、そして全体での順位を集計し、期間中スーパープールA、Bそれぞれの最大のバスをキャッチした人には賞金2万5000ドル、全体で最大のバスをキャッチした人にはさらに賞金7万5000ドルがもらえるということです。
100kwinner  大会の参加費は1人あたり1日80ドル、2日で160ドル、3日で240ドルということです。ちなみに昨年の結果ですが、ダービー・スティレス(写真)がスーパープールBで8.51ポンドをファットフリーシャッドでキャッチし、賞金合計10万1500ドルを、タイラー・パワーズがスーパープールAで6.06ポンドをキャッチし、賞金合計2万6000ドルを手にしています。こんなお祭り的なイベントは初心者から上級者、子供から大人まで参加できるので、楽しそうですね。
http://www.fordbigbass.com/index.html

2007/05/24

レイ・レイクオープントーナメント

420  今年のバスマスタークラシックが行われたアラバマ州レイ・レイクでは、毎年マークズ・アウトドアというショップが主催のレイ・レイクオープンというトーナメントが行われており、今年も5月5日に開催されました。
 レイ・レイクオープンはショップ主催とはいえ、参加者が500艇とリミットを設けるほどの人気イベントです。賞金ももちろん大きいのですが、この大会の魅力はそれだけではありません。バスボートのテストドライブや抽選会など参加者やその家族が楽しめるさまざまな企画が催されています。
819  また、この大会に賛同し、数多くの有名選手がゲストで呼ばれ、大会を盛り上げています。今年はクラシック覇者のボイド・ダケットのほか、アーロン・マーテンス、ジェラルド・スウィンドル、ランディー・ハウエルなどのアラバマ在住プロのほか、スキート・リース、ケン・クック、ジェイソン・クイン、マーク・メンデスら蒼々たるメンバーが顔を出しています。
382  そして何よりもこの大会が素晴らしいのは、参加費の一部をバスの放流資金にあてていることです。毎年フロリダバスの幼魚を購入し、大会期間中に放流しているのです。92年以降、のべ160万匹以上の幼魚を放流した実績があります。レイ・レイクでは毎週末に大小さまざまなトーナメントが開催されています。たとえウェイイン後速やかにリリースしても、スポーニングが無事に行われなかったり、バスへのダメージは残ります。中には死ぬバスもでてきます。地元のショップであるマークズ・アウトドアは、いつまでもレイ・レイクで楽しいバスフィッシングが行われるようにという願いから、この大会を行っているというわけです。
501  幼魚を放流するのは、レイ・レイクのバスフィッシングのコンディションの将来を考えてのことです。たとえ即効性があって簡単に釣れても、養殖池育ちのか弱いバスを釣っても楽しくありません。強いカレントのあるレイ・レイクで育ち、大きくなることで、レイ・レイクは将来的に人気のバスレイクとして将来的に維持されるというわけです。
http://www.marksoutdoors.com/ftourn07.html

2007/05/21

「釣ったバスはすぐにリリースするのがベスト」

Imgp2871  現在、発売されているルアーマガジンの並木さんの記事内に素晴らしい内容が載っていました。さすがは並木さん。こういうコメントはどんどん掲載してほしいものです。と同時に今まで広告主の提灯記事ばかり書いて、トーナメントでもないのに取材中に釣ったバスをキープして、両手に持ちきれないバスを持った低レベルの写真を撮りまくった編集部は反省するべきではないでしょうか。(注:バサーではトーナメントの記事以外では、両手に複数のバスを持つ写真が掲載されることはありません)
 ところで、恐れながらOSPの代表である並木さんにも一言申したいと思います。OSPのプロスタッフに名を連ねる琵琶湖のガイドの中には、かなり下品な写真を撮りまくっている”困ったさん”がいます。プロスタッフというのは、メーカーの顔でもあるわけですから、いくら代表の並木さんが素晴らしい発言をしても、バスへの愛のかけらもない低レベルのガイドをOSPが応援すれば、せっかくの発言が台無しです。それどころか、そんな嫌悪感を覚える写真を見せられれば、メーカーにとってはイメージダウンではないでしょうか? OSPとしてはそんなプロスタッフはクビにするべきだと思います。
これはOSPに限ったことではありません。メーカーの看板を背負ったガイドたちが毎日多くのバスを不要にキープして痛めつけています。もちろん、すべてのガイドではありませんが・・・。今回の並木さんの発言はたいへん素晴らしいことですし、影響力の大きな並木さんには、どんどんバスを守る発言をしていただきたいと思います。これを機会に1人でも多くのガイドがこれまでの恥ずべき行為を悔い改めてくれたら嬉しいのですが・・・。

2007/04/25

バスへのケアを怠りません

Rejuvenade  4月19日、FLWはアウトドア・スペシャルティー・プロダクツ社との合意に達し、バスメディックス・ブランドの”Rejuvenade”がFLW系のすべてのトーナメントの公式ライブウェルトリートメントになったと発表しました。Rejuvenadeは今最も人気、実績のあるライブウェルトリートメントです。
Bmr  FLWに限らずアメリカのトーナメントはバスを元気にリリースするために、いろいろな努力がボランティを含むスタッフによって行われています。もちろん、選手側もライブウェルトリートメントを使ったり、氷でライブウェル内の水温を下げたりと、バスに対してのケアを怠りません。日本のトーナメントのように、「検量さえ終われば、後は勝手にリリースして」と、トーナメント後には死んだバスがウェイン会場近くにプカプカ浮いているというようなような状態はありえません。最近のFLWはウェインも水槽式の検量方法を採用して、バスのダメージを少しでも少なくしようとしています。こういう努力があってこそ、アメリカの湖はコンディションが長年維持されているんです。
http://www.flwoutdoors.com/article.cfm?id=145734
http://www.bassmedics.com/rejuvenade.html

2007/04/23

1匹のビッグマネーフィッシュ

Bbsplash  4月20-22日、テキサス州レイク・サムレイバンでマクドナルドがタイトルスポンサーの第23回ビッグバス・スプラッシュトーナメントが開催されました。優勝はレストランのウェイターをしているというコール・キャスィディが唯一の10ポンドオーバーである11.08ポンドをキャッチし、ハマーにフルリグのトライトンボート、バッドボーイバギー(総額13万ドル相当)を手にしました。
 コールは叔父と参加し、バックシートでブラック/レッドのブラッシュホッグでウィニングフィッシュをキャッチしたそうです。たった1匹のビッグフィッシュで約1500万円もの商品がもらえるなんて、アメリカって本当に何でも規模が大きいです。2位のスティーブ・ライオンズもまたバックシートで生涯最大のバスをキャッチし、ドッジのトラックにトライトンボートを手に入れたそうで、この誰にでもビッグマネーのチャンスがあるのが、この大会の魅力であり、人気の秘密ですね。アマチュアの大会は無理にプロのマネして5匹重量で競うよりも、1匹大物勝負の方が盛り上がりますよね。複数のバスを長時間キープする必要もないのでバスにとっても優しい大会と言えます。
 また、約4000人が参加したこの大会では、すべての参加者のエントリーフィーから5ドルずつをロナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーに寄付したそうです。次回のビッグバス・スプラッシュは6月9-10日にアラバマ州レイク・ガンターズヴィルで開催されます。
1st Cole Cassidy Kilgore, TX        11.08 $130,000
2nd Steve Lyons Alto, TX                9.26  $50,000
3rd Mike Loggins  Conroe, TX           9.11  $13,000
4th Robert Von Heeder Cypress, TX   8.98  $10,900
5th Kelvin Russell  Quitman, TX        8.82   $9,000
http://www.sealyoutdoors.com/Results/results_sr07.htm

2007/04/21

サイトフィッシングについて その2

 この業界って不景気な話ばかりですが、それもこれもバスが釣れなくなったのが最大の原因でしょう。バスが釣れなくなったのはバスの絶対数が減ったからです。アメリカではバスを増やすための試みがいろいろ行われていますし、バスを守るための釣り人のルール、レギュレーションも数多くあります。一方の日本ではバスはあくまで駆除の対象であり、せめて、釣り人はバスを守る側でなければならないのですが、ルールどころかモラルすら皆無に近い状態です。これではバスが減って当然です。せめて、サイトフィッシングを控えるだけでも随分改善されると思うのですが・・・。本当に日本ではバスへの愛情が感じられません。
 とはいえ、バスフィッシングを始めて間もない初心者や、50cmオーバーですら釣ったことがない人、月に1回釣りに行けるかどうかの人は、見えているバスでもどうしても釣りたいかもしれません。五十歩譲って、そんな人がサイトフィッシングで釣るのは仕方がないとしても、この業界で生活しているガイドやプロと呼ばれる人たちが喜び勇んで、先頭切ってサイトフィッシングをやるのは理解に苦しみます。バスが減って一番困るのは、ほかでもない彼らです。ガイドにとっては将来お客さんが来なくなるでしょう。プロにとっては自身がデザインしたルアーが売れなくなるでしょう。毎日でも釣りができる人がそれでもこの時期にわざわざベッドのバスを釣る神経を疑います。自らの首を絞めているとしか思えません。
 百歩譲って、ガイドやプロはこの時期、サイトフィッシングでしかバスを釣る(釣らせる)ことができない程度の連中が多いとしても、そのバスをベッドから引き離し、ライブウェルに入れて1日中キープしてしまうのは到底理解できません。駆除派の連中よりタチが悪いです。ライブウェルに入れてキープするのはオスだからメスだからという問題ではなく、この時期に限らず一年を通して言えることです。たとえ水を循環させようと、キープしたバスは傷つき弱ってしまいます。キャッチしたバスはその場ですぐにリリースするのが一番です。両手に持てないぐらいバスを持って釣果を自慢する醜い写真を撮ることがそれほど重要なのでしょうか? この業界を牽引する側の人間がそんな写真を得意げに撮るので、一般の人はそれがカッコいいと勘違いして同じような写真を撮ろうとします。生気のない目をして、ヒレが赤くボロボロに傷ついたバスの写真なんか見たくもありません。
 千歩譲って、ガイドやプロは自身(または自身がデザインした商品)の安っぽい宣伝に必死で、将来のことよりも目先の自分のことにしか頭が回らない大バカが多いとしても、そんな大バカをスポンサーするメーカーがいるのがまた信じられません。中には両手に半殺しのバスを持った脳天気で下品な写真をわざわざ広告やカタログに使っているメーカーまであります。サイトフィッシングを推奨するDVDを作るバカもいれば、そんなDVDを取り扱うショップも救いようがないです。
 メーカーやショップにとってはバスが減るのは死活問題です。バスの駆除まがいな行為をしているガイドやプロが広告塔になっているようなメーカーの商品はボクは使いたくもありません。メーカーはレベルの低いガイドやプロへのサポートを止めるか、彼らが真の業界の牽引役になるように教育をするべきです。ショップはメーカーにとってのお客さんなんですから、もっとメーカーに対して強く言える立場でもあると思うのですが・・・。

2007/04/20

サイトフィッシングについて その1

 今年もスポーニングシーズンがやって来ましたね。バスさんにとって、日本はますます棲みにくい、危険がいっぱいな環境となっていますが、どうか無事に元気な子孫をたくさん残してください。そして、ボクたちといつまでも遊んでくださいね。
 ボクのブログを飽きずに読んでいただいている方なら、ブログの中のボクのメッセージを読みとっていただいていると思います。ボクはサイトフィッシングは一切しません。トーナメントでもやりません。もちろん、結果的に見えていないだけで、ベッドのバスを釣ってしまうことはあるでしょう。ボクはベッドのバスを釣らないとは言っていません。見えている(逃げることもできない)バスをわざわざ無理矢理に”引っ掛けて”釣るのがむなしいと思っているのです。”引っ掛けて”と表記すると反論する人がいるでしょうが、ボクにとっては”引っ掛け”にしか見えません。アメリカのトーナメントの場合、サイトフィッシングで釣ったバスはノンボーターやカメラマンなどにバスを見せて、フックが口の中に入っているかどうかをチェックしてもらわないといけません。チェックしてもらう前にフックを外してもいけませんし、運悪くフックが口の外側に掛かっていると、そのバスはキープできません。空アワセを繰り返し、掛かったと思ったらすぐに外れて悔しがっている姿をコ・アングラーの立場でバックシートで見ていると、”引っ掛け”ているとしか見えません。もちろん、これはボクの個人的な考えですので、他人にサイトフィッシングをしてはいけないと言うつもりもありません。ただ、トーナメントでもないのに、そんなつまらない釣りに必死になって時間を費やすのは理解できません。

2007/04/17

アマチュアアングラーのビッグイベント

Sr07payback_1  4月20-22日、テキサス州レイク・サムレイバンでマクドナルドがタイトルスポンサーのビッグバス・スプラッシュトーナメントが開催されます。ビッグバス・スプラッシュとはサムレイバンやガンターズヴィル、トレドベンド、レイク・フォーク、レイク・キシミーといったビッグバスで有名なレイクで開催されるアマチュアのためのビッグトーナメントです。1匹の最大ウェイトで競う一発大物勝負の大会で、誰でも気軽に参加できるのが特徴です。大会には1日だけの参加でも3日間の参加でも可能で、期間中に最大ウェイトのバスをキャッチした人が優勝となります。圧巻はその賞品です。優勝はフルリグのトライトンバスボート&ハマー、そしてバギーがもらえます。2位にはフルリグのトライトンバスボート&ドッジのトラック、 3位にはチェロキーのトレーラーホーム、4位、5位にはバギーがもらえます。このような1匹ウェイトの大会は、ビッグバスをキャッチした人しかウェイインしに来ないために、盛り上がりに欠ける傾向がありますが、ビッグバススプラッシュはさまざまなアイデアが織り込まれています。特に面白いのはアウアリー・アワードです。検量は朝から始まるのですが、検量時間が終わるまで、1時間毎に区切って1位から12位までのビッグフィッシュを持ち込んだ人に1位1000ドル、2位900ドル、3位800ドル、4位700ドル、5位600ドル・・・10位300ドル、11位250ドル、12位200ドルといったキャッシュが支払われる仕組みとなっています。このアウアリー・アワードだけで期間中に支払われるキャッシュの総額は15万4800ドルとなります。そうすることで、より多くの人がウェイインするだけでなく、キャッチしたバスを長時間キープすることなく、ウェインへ促す効果もあります。バスにも優しいルールというわけです。また、参加者の中から抽選でフルリグのバスボートが当たるサプライズも用意されています。ビッグバス・スプラッシュには数多くのスポンサーが名を連ね、バスフィッシングの普及に努めています。
http://www.sealyoutdoors.com/index.html

2007/03/23

今季11匹目、通算434匹目の夢をつなぐバス

434_maltsberger  3月20日に今季11匹目、通算434匹目のビッグバスがシェアランカープログラムに参加・登録されました。テキサス州のデイブ・マルツバーガーがレイク・フォークでキャッチしたビッグバスは14.04ポンド、全長65.4cm、胴回り52.7cmだったそうです。レイク・フォークでのシェアランカーは今季6匹目(内3月に4匹)となっています。2000-2001シーズンにはたった5匹しかエントリーがなかったシェアランカーも2003年以降は増え続け、昨シーズンは32匹ものシェアランカープログラムへのエントリーがありました。今季は昨シーズンほどのペースではありませんが、10年後、20年後を見据えた地道な釣り人の協力は、着実に実を結んでいるように思います。「バスを大事にすることで、いつまでも自分達がバス釣りを楽しむことができる」こんな単純なことに日本人はいつになったら気が付くんでしょうか。
http://www.tpwd.state.tx.us/spdest/visitorcenters/tffc/budsharelunker/

2007/03/07

今季6匹目のシェアランカー

429_carey  以前、ココでバドワイザーが毎年スポンサーしている素晴らしい試み”シェアランカープログラム”を紹介しましたが、今季6匹目、レイクフォークでは3匹目、通算429番目の13ポンドオーバーのランカーが3月3日にキャッチされたそうです。ニュージャージーのステフェン・キャレイがキャッチしたランカーは13.23ポンド(約5.95kg)、全長25.5インチ(約64.7cm)、胴回りの21インチ(53.3cm)あったそうで、定番の1/2オンスのラトルトラップでキャッチしたそうです。今季はあと何匹のビッグママがキャッチされるんでしょうか?
http://www.tpwd.state.tx.us/spdest/visitorcenters/tffc/budsharelunker/

2006/12/03

感動を共有するための試み

  大きく育ったバスのDNAを引き継いだバスは将来大きく育つ可能性が高いそうです。テキサス州の湖ではTPW(テキサスパーク&ワイルドライフ)によるシェアランカープログラムという試みが1987年以降毎年行われています。10月1日から翌4月30日までの期間中に13ポンド以上のバスをキャッチした人にバスの提供を呼びかけるもので、連絡をすれば、すぐに引き取りにきてくれるというものです。引き取られたバスはデータ収集後、繁殖用の親魚として利用され、将来のビッグバス候補である稚魚たちは、再び、TPWによって放流されるのです。こういう地道な活動があるからこそ、テキサスはいつまでもアメリカで有数のビッグバスが釣れる地域でいられるのです。10月から翌4月いっぱいというのは、この時期のバスは産卵を控え、卵を持っているからです。
 バスを提供した人には、レプリカがプレゼンとされるほか、年間で最も大きなバスを提供した人には、テキサス州で生涯有効の永久フィッシングライセンスがプレゼントされます。レプリカとはグラスファイバー製の複製のことで、フォーク周辺にも専門の職人さんがけっこういます。すべてオーダーメイドで、全長と胴回り、ウェイトと写真から1個1個ハンドペインティングで作ってくれます。しかも、どんなポーズでもリクエスト通り作ってくれます。剥製にすると縮んだり、変色したり、ヒレが欠けたりしますが、レプリカならいつまでもきれいでメンテナンスも簡単で人気があります。
 記念のビッグフィッシュをキープして剥製にしてしまえば、その子孫は絶たれてしまいますが、このプログラムに参加すれば、一生に一度釣れるかどうかの感動を将来、別の人と共有することができるというのが、”シェアランカー”の名前の由来なのです。このプログラムはあのバドワイザーがメインスポンサーとなっており、アメリカでのバスフィッシングの認知度の高さを実感します。
424_horn  TPWのホームページ上では、シェアランカープログラムのより詳しい情報が載っているほか、毎年の提供されたすべての情報(釣り人、日時、サイズ、湖、写真)を検索することもできます。そして、今年のシェアランカープログラムへの提供第1号が11月25日にレイクフォークでキャッチされました。地元のエディー・ホーンが釣ったビッグバスは13.79ポンドで、全長26インチ、胴回り20.5インチだったそうです。ヒットルアーは6インチのズーム社のブラックリザードだったそうです。今年はあと何匹提供されるでしょうか?
 日本ではバスを剥製にする人がけっこういるようです。また、スポーニングシーズンになると、サイトフィッシングが大人気で、貴重なビッグフィッシュをトーナメントでもないのに、1日中ライブウェルに入れて痛めつけています。バスを守ってやれない今の日本の現状では、せめて私たちバスアングラー自身はバスを殺さない(できるだけ痛めつけない)ようにしたいと思うのですが・・・。
http://www.tpwd.state.tx.us/spdest/visitorcenters/tffc/budsharelunker/

2006/10/21

バスを愛してますか?

Kiss  「バスを愛してます」って真面目に言えますか? ボクにとってバスフィッシングは生き甲斐であり、人生そのものです。バスという魚と出会えたおかげで、多くの出会いにも恵まれました。だから、バスという魚に感謝しています。バスを愛しています。いつまでもバスフィッシングを楽しみたいと願っています。ボクが親しくしている友人の一人にアート・ベリーがいます。彼はFLWツアーでも活躍するプロですが、彼はボク以上にバスを愛しています。キャッチするすべてのバスにキスをしてリリースします。大きくても小さくても関係ありません。「よくぞ、食ってくれたな」「ママを連れておいで」「もっとエサをいっぱい食べて、早く大きくなれよ」等々、愛情をこめてリリースします。
 ずいぶん昔ですが、レイクフォークで初めてガイドフィッシングを頼んだとき、ガイドはバスを非常に大事に扱っていました。ランディングネットは決して使わず、バスをキャッチしたら、できるだけ早くリリースするように促し、フックを外すときでさえ、バスがボートのカーペットに触れることを嫌いました。「オレが飯を食っていけるのは、ここにバスがいてくれるおかげ。いつまでもお客さんが来てくれるように、バスにはできるだけダメージを少なくしてリリースしなければならない」と言っていました。ボクはスポーニングベッドのサイトフィッシングはしませんが、そのガイドはサイトフィッシングは1日1匹までとお客さんに制限していました。
 一方の日本ですが、バスを愛情の注ぐ対象として見る風潮が感じられません。雑誌をめくると陸っぱりの取材にも関わらず、両手にバスを持って得意げにポーズをとる人。テレビではヒットしたバスをいつまでも手に持ったまま、いつまでも講釈をたれる人。ガイドさんたちはお客さんの両手にバスを持たせ、ホームページ上で宣伝合戦に利用しています。日本のトーナメンターたちは試合でもないのに、ライブウェル持参で釣りをして、小さなバスでもすべてランディングネットでキャッチしています。スポーニングシーズンはサイトフィッシングで釣ったバスを平気でキープしています。もちろん、すべての人がそうだと言いませんが・・・。
 この違いはなんなんでしょうか?